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スクラップ・アンド・ビルド の商品レビュー

3.3

134件のお客様レビュー

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    5

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    64

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

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2022/10/24

陰鬱な雰囲気がスゴイ好みでした。というかタレントの羽田圭介さんのイメージが先行していたのでこういう感じの本描くのかという意外性があった。

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2022/09/30

孫とおじいちゃんの身も蓋もないやりとりが面白い。 そうだよね、にんげんだもの。 特別に素晴らしくなくたって、なんとかなる。 又吉さんとなにかと比較されたんだろうけど、わたしにはこちらが共感できた。

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2022/09/04
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祖父は、24時間痛みと戦っていました。働けず、日常生活を介護なしではできない老人の世界で生きることは、楽そうに見えて、まさに生き地獄だと思いました。 生き地獄の中で、祖父は死にたいと言いつつも本心では、生きたいと願っていました。 一方、孫である健斗のような若者は、働くという生き地獄を味わうことになります。 若者も老人も、生きる社会は違うけれど、生きる苦しみを味わっているという点では同じだと思いました。 しかし、生き地獄の中で生き続けなければならないのだと思います。 なぜなら、社会と接点を持たなくても、接点を持っていても辛いことはたくさんあります。 ならば、社会の中で生きる方が豊かに生きられるからです。また、楽しいこともたくさんあります。 私は、辛いことと、楽しいことのバランスを取りながら生きる必要があると感じました。

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2022/08/28

火花と同時に読みましたが、私はこの作家 羽田圭介の作品の方が好き! まず、読んでてテンポが合うし、主人公の考え方や頼りないお祖父さんの感じとその対応についてなど、面白くて、他の作品も読みたいなと思いました。

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2022/08/27
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羽田圭介1冊目 この人の新聞のエッセイとか好きなので 読みやすい、 俺:おじいちゃんが認知症なので徐々に死なせてあげよう おじいちゃん: 早くお迎えが来れば…とよく言っているが食い意地が張っていたりデイの女性スタッフさんに触ろうとしたりもする 死にたい死にたくないどう生きたいってフラッフラ、 他人の気持ちを推し量って「〜してあげよう」の滑稽さを描いててでも滑稽だからやめようじゃなくて人間滑稽でカワイイね〜って感じで良かった♡

Posted byブクログ

2022/08/20
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超高齢化社会における現在の日本の闇のように思えるかもしれないが、どこかありふれた日常でもあるのかなと。 祖父も死にたいという言葉を繰り返し、主人公健斗と共に面倒を見る母も、介護に嫌気がさしてきている。そんな健斗は祖父になるべく苦しませずに死なせようと考える。 そして、健斗は福祉業界で勤める友人に、必要以上に介護をすることによって徐々に体の能力を奪うことを教える。 弱っていく祖父を傍目に、筋トレなどで自らの体を鍛え己の生を感じる場面が印象的。 また、就職先が決まった健斗を祖父が見送るラストシーン。 「あらゆることが不安だ。しかし少なくとも今の自分には、昼も夜もない白い地獄の中で闘い続ける力が備わっている。先人が、それを教えてくれた。どちらに振り切ることもできない辛い状況の中でも、闘い続けるしかないのだ。」 ネガティブな印象しか持っていなかった祖父から、勇気をもらって終わる。 印象的なフレーズ 「柔らかくて甘いおやつという目先の欲望に執着する人だからこそ、目先の苦痛から逃れるため死にたいと願うのだ。」 →逆に、しんどいことがある人は、目先の欲望や楽しさを求めることが、長期的な幸せにつながるのではないかと思った。

Posted byブクログ

2022/07/20

介護についての考え方について、違う視点を持てたように思う。老人に席を譲るかどうかという問題について、席を譲る行為が本人の足腰を弱らせるという観点はありませんでした。新しい視点を与えてもらったという意味では面白かった。ひねくれてるけど。必要以上に性行為について書かれているのが気にな...

介護についての考え方について、違う視点を持てたように思う。老人に席を譲るかどうかという問題について、席を譲る行為が本人の足腰を弱らせるという観点はありませんでした。新しい視点を与えてもらったという意味では面白かった。ひねくれてるけど。必要以上に性行為について書かれているのが気になりましたが、概ね楽しく読めました。

Posted byブクログ

2022/06/29

下をみて、おぼれて、気づく。 主人公の自分を正当化して、努力するのがいい事なんか悪いことなんかわからんくなる。 最後、電車のシーンの視点の移り方が総括みたい。 白が印象的。

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2022/06/18
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死にたいとぼやく祖父に穏やかな死を迎えさせるため奮闘する青年の話。 無職となり転職活動に励みながら、筋トレで身体を鍛え上げる日々。祖父の介護を通して、青年の考えに少しずつ変化がみられていき、死にたいという祖父の言葉の真意に気づく。 彼女とのやり取りからも、ちょっと頑張りどころがズレてないかいってツッコミたくなったが、青年はいたって大真面目。彼なりにストイックに考えて行き着いた結末に最後は応援したくなった。 適切な介護ってなんだろう。過剰な介護は身体を衰えさせるが、施設では事故防止の為に必要以上の介護がなされていることにも、本書では言及されている。また、普段介護していない別居の家族が介護者へ意見するのはどうなのとか、死について尊厳死を望んでも叶わないよねとかも。 本人が元気でいるために厳しく介護することも、本人の気持ちを大切に優しく介護することも、間違っていない。どちらも本人を想っているのだから。理想はそれぞれにあると思うが。 全150頁で文字数も少なめだが考えさせられる作品だった。

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2022/06/13

尊厳死、介護問題 若いってすばらしい 負荷は成長に伴うもの https://hyakuhon.com/novel/%E3%80%8E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3...

尊厳死、介護問題 若いってすばらしい 負荷は成長に伴うもの https://hyakuhon.com/novel/%E3%80%8E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%89%E3%80%8F%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%AC%E8%A7%A3%E8%AA%AC/ https://books.bunshun.jp/articles/-/1131?page=2

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