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巡査長 真行寺弘道 の商品レビュー

3.8

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

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2023/09/05

期待は高く、導入も魅力的な滑り出しだったのだが、後半やや失速したかな。ラストには明らかに不満。どっちでもいいけど、これだけ長い物語に付き合った読者にカタルシスをもたらして欲しかった。というか、カタルシスを感じる物語が好きです。 文庫解説は北上次郎氏。彼が解説を書いた文庫にも限りは...

期待は高く、導入も魅力的な滑り出しだったのだが、後半やや失速したかな。ラストには明らかに不満。どっちでもいいけど、これだけ長い物語に付き合った読者にカタルシスをもたらして欲しかった。というか、カタルシスを感じる物語が好きです。 文庫解説は北上次郎氏。彼が解説を書いた文庫にも限りはあるが、まだまだ未読作品があるのがうれしい。

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2023/06/16

映画監督が書いた警察小説。 政治家の巨大陰謀を、53歳で「巡査長」という肩書きながら警視庁捜査一課でバリバリ捜査する主人公の真行寺弘道が何とハッカーと一緒に暴くというストーリー。 但し、他の警察小説のような最後に犯人をきちんと裁く「勧善懲悪」的な終わり方ではなく、それを匂わすとこ...

映画監督が書いた警察小説。 政治家の巨大陰謀を、53歳で「巡査長」という肩書きながら警視庁捜査一課でバリバリ捜査する主人公の真行寺弘道が何とハッカーと一緒に暴くというストーリー。 但し、他の警察小説のような最後に犯人をきちんと裁く「勧善懲悪」的な終わり方ではなく、それを匂わすところで終わるという映画的な(?)結末。

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2022/09/25

 介護施設での介護ロボットの不可解なバグ、続いて与党反主流派議員の暗殺と進みます。53歳ヒラの刑事と凄腕ハッカーのコンビが小気味良く絡み合っていきます。 後半やや長すぎ。また、最後の終わり方はあれ?と。 続編に期待します。 著者が映画監督とかでちょっと映像感覚的な...

 介護施設での介護ロボットの不可解なバグ、続いて与党反主流派議員の暗殺と進みます。53歳ヒラの刑事と凄腕ハッカーのコンビが小気味良く絡み合っていきます。 後半やや長すぎ。また、最後の終わり方はあれ?と。 続編に期待します。 著者が映画監督とかでちょっと映像感覚的なシーンもあるなと感じました。★4

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2022/07/19

53歳ながら巡査長、警視庁捜査一課ヒラ刑事・真行寺弘道。バツイチ。ロックと自由を愛する男。単独行動ばかりで上司からの受けは悪い。だけど、その捜査手腕で捜査一課にいる。 この異端の刑事が主人公のシリーズ第一弾。 冒頭から漂う不穏な空気。最初の事件が真行寺によってあっさり被疑者確保...

53歳ながら巡査長、警視庁捜査一課ヒラ刑事・真行寺弘道。バツイチ。ロックと自由を愛する男。単独行動ばかりで上司からの受けは悪い。だけど、その捜査手腕で捜査一課にいる。 この異端の刑事が主人公のシリーズ第一弾。 冒頭から漂う不穏な空気。最初の事件が真行寺によってあっさり被疑者確保されるのも名刺がわりのジョブ。メインは国会議員の変死事件。その死が発端となって暴かれていく大きな陰謀。そこに謎のハッカー・黒木とのニコイチ(相棒)で挑んでいく真行寺。面白すぎる。 そしてこの作品がただならないのは、事件解決だけでも、いわゆる社会派だけではないところ。 真行寺と黒木の間で繰り返し交わされる「自由」に関する哲学的とも言えるやり取り。 「自由とは」「我々は本当に自由になりえるのか」「自由であることは幸せなのか」。 自由を突き詰めると人間そのものの存在まで辿り着く深さ。 すごく読み応えのある作品でした。 シリーズ制覇まで駆け抜けます!

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2021/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めての作家さんの作品だけど面白くて一気に読んでしまった。ハッカーとヒラ刑事の組み合わせは異色と言えば異色だけど、ネタ的にはどこかで見たような、ありえない話じゃないなと。 真行寺のキャラ、嫌いじゃない。自分はそうはできないけど。 続編もあるみたいなのでチェックしてみよう。

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2020/04/28

2020.04.27読了 なんと読了感の悪いつまらない作品だったことか。 まず、音楽についてのウンチクがうるさすぎる。音楽こそ人それぞれ、良し悪しは自分が決める!お前の意見を押し付けんな!音楽を語るな!思ってしまった(笑) 次に、警察小説で解決策がハッカーってどうゆうこと?そん...

2020.04.27読了 なんと読了感の悪いつまらない作品だったことか。 まず、音楽についてのウンチクがうるさすぎる。音楽こそ人それぞれ、良し悪しは自分が決める!お前の意見を押し付けんな!音楽を語るな!思ってしまった(笑) 次に、警察小説で解決策がハッカーってどうゆうこと?そんなの何でもありじゃん!魔法使いじゃん!真行寺が優秀なんじゃない。ハッカーが優秀なんだよ(笑)しかも違法捜査をしておいて、犯罪者を誰一人捕らえることもできないってただのマヌケ刑事だ! あとは、作者が奇を衒っているというか、知識のひけらかしというか、簡単なことを一生懸命難しく説明しようとしていてイライラする。コメンテーターのショーンKを思い出しちゃったよ(笑) 最後の方は斜め読みしてみたけど、どんでん返しも何もなく何一つ捜査結果もでず、最後の最後にこれか?とあんまりの結末に馬鹿にされた気分

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2020/01/07

1月-2。3.5点。 53歳、巡査長が主人公。趣味のオーディオを通じ、ハッカーと知り合った巡査長。 ある議員がホテルで死亡し、殺人事件に。 結構面白い。作者が映画監督だけあって、スケールの広げ方、回収の仕方が上手い。 次作も期待。

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2019/12/17

最新刊の新聞広告で本シリーズの存在を知り一巻に遡って読んでみましたが、ちょっとした掘り出しものを探り当てたような気分です。 主人公の真行寺がなんともイイ感じに脱力して自然体で飄々と捜査を進める姿がかっこいいですね。53歳にして巡査長(警察内部の階級制度の詳しいところはわかりません...

最新刊の新聞広告で本シリーズの存在を知り一巻に遡って読んでみましたが、ちょっとした掘り出しものを探り当てたような気分です。 主人公の真行寺がなんともイイ感じに脱力して自然体で飄々と捜査を進める姿がかっこいいですね。53歳にして巡査長(警察内部の階級制度の詳しいところはわかりませんが)、出世をあきらめた一見アウトローに見えなくもないが、実は実力は折り紙付きで、それゆえ捜査一課に在籍しているという”強者”。 本作では真行寺が必要と考える”自由”と、政府レベルで個人を管理(=自由を奪う)しようとする企てのせめぎあい、ひょんなことから知り合った黒木の自由に対する価値観も真行寺のそれとは対立している、さらに別れた妻の(血はつながっている)子供の病に関する問題も絡んできて、という複線型でストーリーが進みます。黒木の助けもあり事件の中枢に切り込んでいくわけですが、あと一歩のところで…、という展開、。老練というか経験に裏打ちされた真行寺の洞察力がいかんなく発揮され、実力はエース級、でも巡査長という人物像とのギャップになって本作の魅力になっていると思います。展開されていくそれぞれのストーリーも密接に絡み合っていて”深み”を出していますね。4作目まで刊行されているようなので2作目以降も読み進めレビューします。

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2019/09/12

五十三歳の真行寺弘道は、「巡査長」という肩書きが警視庁捜査一課で異例なだけでなく、きっちり公休を取り自宅のオーディオでロックを聴くのが楽しみという、刑事としてはかなりの変わり種。 捜査の「お約束」である所轄刑事との相勤を避けて単独行動するなど、型破りな行動・言動で知られている。こ...

五十三歳の真行寺弘道は、「巡査長」という肩書きが警視庁捜査一課で異例なだけでなく、きっちり公休を取り自宅のオーディオでロックを聴くのが楽しみという、刑事としてはかなりの変わり種。 捜査の「お約束」である所轄刑事との相勤を避けて単独行動するなど、型破りな行動・言動で知られている。これまた異例ながら、キャリアで捜査一課長の水野玲子警視に命じられた真行寺は、八王子の高級老人介護施設で起きた入居者死亡事件を捜査する。AI搭載の人形型介護支援ロボットが関わっているらしいその事件を調べるうちに、真行寺は、自らの職業を「ハッカー」と称するオーディオマニアの青年・黒木良平と親しくなった。同事件の捜査が一段落したところに、水野課長から連絡が入る。元警察官僚で衆院議員の尾関一郎が新宿のホテルで変死したという。捜査を進めるうちに、この事件の背後に政界・芸能界・反社会的勢力などが連なる大きな組織の存在をかぎ取った真行寺は、黒木の力を借りて真相に迫るが――。

Posted byブクログ

2019/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018年初版。元政権を彷彿とさせる政府発の不正行為。警察内部の管轄と対立。ハッキングによる情報漏洩。真実は陽の目を見るのか、捕まらずに正義を通せるか、冷や冷やドキドキのスリル感がたまらない。一気に読み通してしまった。

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