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隣のずこずこ の商品レビュー

3.1

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    2

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2023/08/05

本当に大切なものは宝箱に入れて引き出しの一番底にしまってあるものではなく、机の上でずっとこねくり回して手垢でぴかぴか光っているものだ。 もうちょいポップかと思ってたら、意外と物騒で不穏な話やった。予想外で面白かったなー!結末はなんとも言えん後味というか、主人公もう狂ってしもたや...

本当に大切なものは宝箱に入れて引き出しの一番底にしまってあるものではなく、机の上でずっとこねくり回して手垢でぴかぴか光っているものだ。 もうちょいポップかと思ってたら、意外と物騒で不穏な話やった。予想外で面白かったなー!結末はなんとも言えん後味というか、主人公もう狂ってしもたやん。目的がというか目的の重さがおかしくなってもとる。 しかし、ラスト近辺の誤字とか、編集者仕事せい!!

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2022/09/06

中学生のハジメが暮らす田舎の村には、権三郎狸の昔話が伝わっている。ある日昔話の通りに狸を連れた女性がやってきて、1カ月後に村を滅ぼすと宣言した⁈

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2021/12/30

不条理。ファンタジーカテゴリなんだこれ。。 権三郎狸という信楽焼の狸がやってきた町や村は1ヶ月後に、住んでる人は狸に呑まれて村は焼かれて跡形もなく消されるというお話。記憶にも残らない。 「そういう事になってるから」で済んできたのか、と思ったけど、人も土地も記憶から消されるので何も...

不条理。ファンタジーカテゴリなんだこれ。。 権三郎狸という信楽焼の狸がやってきた町や村は1ヶ月後に、住んでる人は狸に呑まれて村は焼かれて跡形もなく消されるというお話。記憶にも残らない。 「そういう事になってるから」で済んできたのか、と思ったけど、人も土地も記憶から消されるので何もわからないんだろうな。 いきなり消えないといけないのも苦しいけど、消してきたものを忘れられず覚え続けていないといけないのも相当な苦しみだと思いました。狸憑き、殺されて権三郎狸になることがいつしか救済みたいに思えてくるのかも。

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2021/06/05

正直もう読みたくない。 こういうジャンルは嫌いでは無いのだが、そもそももっとふわふわしたほのぼの系かと思った。 それは置いといて、読後感が酷く悪い。 伏線の回収や、キャラクターたちの動きの気持ち悪さが自分には合わなかった。 お前には感情がないんか?と思うような、平凡な状態から凶行...

正直もう読みたくない。 こういうジャンルは嫌いでは無いのだが、そもそももっとふわふわしたほのぼの系かと思った。 それは置いといて、読後感が酷く悪い。 伏線の回収や、キャラクターたちの動きの気持ち悪さが自分には合わなかった。 お前には感情がないんか?と思うような、平凡な状態から凶行に走ったり、かと思えば巻き込まれてもすぐにケロッとする。 いやいやいやいや、確かに彼らには彼らの世紀末感があるのかもしれない。だから平和な世の自分には分からないのかもしれない。が、感情移入できない。こんなに出来ないのは数えるくらいだ。 唯一、1ヶ月の中で出来ない奴は、一生かけても何も出来ない的な言葉は、確かにそうだよなと納得。

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2021/02/25

「日本ファンタジーノベル大賞 2017」受賞作品。中学3年生のはじめの住む町に謎の美女 あかりがやって来た·····あの伝説の「狸」を連れて。1ヶ月後に「狸」は町民を呑み込み、町を破壊すると言うが·····。 1ヶ月後に人生が終わることを知り、それを受け入れ物語はほのぼのと進んで...

「日本ファンタジーノベル大賞 2017」受賞作品。中学3年生のはじめの住む町に謎の美女 あかりがやって来た·····あの伝説の「狸」を連れて。1ヶ月後に「狸」は町民を呑み込み、町を破壊すると言うが·····。 1ヶ月後に人生が終わることを知り、それを受け入れ物語はほのぼのと進んでいく。自身の周りの人々との関係を通して人間の感情の変化が現れると共に物語は重い感じ、ホラーへと変貌していく。理不尽としか思えぬ状況、忘れる恐怖と忘れられない辛さ。 この物語は「大人の昔話」 ホラーファンタジー。 ★★★✩✩ 3.0

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2021/01/16

2021年現在出ている単行本の、表紙の絵柄イメージと内容が合ってない。ドえらいギャップ、悪い方向に。好みだとは思うが、読後感が凄く悪い。「え、これで終わっちゃうの?!」。ページ数の割に長く感じた…劇的な進行をしてる感が乏しいからか? 設定が思い切り非日常なので、何かダラダラ感じ...

2021年現在出ている単行本の、表紙の絵柄イメージと内容が合ってない。ドえらいギャップ、悪い方向に。好みだとは思うが、読後感が凄く悪い。「え、これで終わっちゃうの?!」。ページ数の割に長く感じた…劇的な進行をしてる感が乏しいからか? 設定が思い切り非日常なので、何かダラダラ感じてしまい、結末がこれかい!?と感じてしまった。

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2020/10/14

隣のずこずこ!題名だけで読んでしまった。勢いがあって良かった。ファンタジーノベルってジャンルがあるのか。

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2020/06/03

王道の昔話なのかもしれない。 この物語を読んでいるとどうしても3.11や福島県の帰還困難区域のことを連想してしまう。 突然に、日常を喪い、身近な他者を喪い、大切だったはずなのに、或いは衝撃を受けたはずなのに、記憶が薄れてゆく。 記憶と実存。 P.205『でも思い出したとし...

王道の昔話なのかもしれない。 この物語を読んでいるとどうしても3.11や福島県の帰還困難区域のことを連想してしまう。 突然に、日常を喪い、身近な他者を喪い、大切だったはずなのに、或いは衝撃を受けたはずなのに、記憶が薄れてゆく。 記憶と実存。 P.205『でも思い出したとしても懐かしむだけで、それからどうかしようという気は起こらない。(中略)・・・たような激しい感情は、今の私にはもう起こらない。』 ヒトは生々しい記憶もいずれは薄れるようにできている。 もしも想起する度に生々しい記憶が甦ると、そのたびに深い傷を何度でも受けてしまう事になり、これは忘却という防衛機制なのかもしれない。 もちろん、記憶が脱感作されずフラッシュバックや解離・離人を引き起こすPTSDも形成されることも多いが。 この物語は何の変哲もない、没個性的な村落が舞台となる。恐らく関西、近畿地方だろうか。 没個性的日常に突如として出現した非日常。 これもまた日本的な神話の在り方だ。 このように考えれば、この本もやはり一つのにほん昔話的要素が色濃い。 自然災害、被害、忘却という日本人の心性、民族的トラウマというべき集合的無意識が「権三郎狸」という形で表出した、王道の昔話なのかもしれない。 面白い。

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2019/05/07

現代日本の地方を舞台にしたファンタジー。絶対に逆らえない、圧倒的かつ暴力的な理不尽に直面した時人はどう行動するか、というテーマを、どこか不気味でユーモラスなシチュエーションに落とし込んで描いている。

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2019/03/24

なんかこう色々と交錯してる読後感。 思うことは少なくないが、とりあえずまぁアレだ、狸の置物はしばらく素直に見られないのは間違いないってことだ ^^;

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