定年入門 の商品レビュー
高橋秀実さんの著書、というかルポといった方がいいのか、から感じる雰囲気が好きで、この本からもそれを味わうことができた。 「入門」ということで、結論めいた事は特に書かれていない。読後には「さて、これから、どっちに向かおうか」という気分が残った。入門したからには継続するのか、再び門か...
高橋秀実さんの著書、というかルポといった方がいいのか、から感じる雰囲気が好きで、この本からもそれを味わうことができた。 「入門」ということで、結論めいた事は特に書かれていない。読後には「さて、これから、どっちに向かおうか」という気分が残った。入門したからには継続するのか、再び門から出るのか。自分は今、55歳。ちょっと入門には早かったのか。フライングしてしまったのかも。
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登場人物はみんな、定年後の生活に順応し、それなりに充実しているように感じる。典型的な濡れ落ち葉タイプや、「後先考えずに早期退職してしまって後悔しながらもなんとかやっている」といった、しくじり系の老後も知りたい。
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今の仕事をやめたらどうするか…。年金とか税金とか具体的な手続きの話ではなく、いろいろな人が定年後どんなふうに生きているかについて聞きとった話。定年後も前の仕事でつちかったスキルをいかして働くのか、仕事をしているときにはできなかった自分のやりたかったことをするのか、ただありあまる時...
今の仕事をやめたらどうするか…。年金とか税金とか具体的な手続きの話ではなく、いろいろな人が定年後どんなふうに生きているかについて聞きとった話。定年後も前の仕事でつちかったスキルをいかして働くのか、仕事をしているときにはできなかった自分のやりたかったことをするのか、ただありあまる時間をうめるために何かつめこんでいくのか… インタビューされた人はほとんど男性だったが、私はやはり同性ということもあり、最後のほうに紹介されていた女性の話が一番響いた。 特に捨て方のルールについて話していた人(p.266)。私はこれがなかなかできない。 パイロットの男性の話もおもしろかった。様々な職業の人の話を聞くのはおもしろい。 まだエネルギーがあるうちに、これから先のことを考えていく、というのはありだよな、と思う。
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いわゆる「濡れ落ち葉」「粗大ごみ」タイプの退職者は登場しない。取材対象から除外したのか、一般的に減っているためかは不明。 ・定年以前に筆者は会社を辞めること自体を好意的に捉えているように思える。 ・天下りを当然視したり履歴書を提示するなどの、一部の取材対象者に対する嫌悪感が伝わる...
いわゆる「濡れ落ち葉」「粗大ごみ」タイプの退職者は登場しない。取材対象から除外したのか、一般的に減っているためかは不明。 ・定年以前に筆者は会社を辞めること自体を好意的に捉えているように思える。 ・天下りを当然視したり履歴書を提示するなどの、一部の取材対象者に対する嫌悪感が伝わる。 ・『男は邪魔!』などで顕著に表された、著者の女性一般への信頼感(女には揺るがない幹がある)は本書でも明白。終章も毅然とした女性二人への取材で締めくくっている。 「会社に未練はなく退職後も上手に忙しくしています」といった退職成功者?に偏ったことがかえって残念です。
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長年会社勤めをしていると、必ずやってくるのは定年。自分自身も数年後には定年を迎えるので、その後の生活に興味があって読んでみた。 定年後の生活には「きょうよう」と「きょういく」が必要らしい。「きょうよう」は、一般的な教養ではなく、「今日の用事」のこと。同じく「きょういく」とは教育で...
長年会社勤めをしていると、必ずやってくるのは定年。自分自身も数年後には定年を迎えるので、その後の生活に興味があって読んでみた。 定年後の生活には「きょうよう」と「きょういく」が必要らしい。「きょうよう」は、一般的な教養ではなく、「今日の用事」のこと。同じく「きょういく」とは教育ではなく「今日行くところ」のこと。要は持て余す時間をいかに使うかに皆苦労しているらしい。 現役時代は、会社を辞めると自由な時間があり、週末の休みの延長のように思われるが実態は違っているようだ。会社生活で染みついた出社・仕事・帰宅のサイクルが無いと、落ち着かないのだろう。 この本では、他にも現役世代には判らない色々な事例を取り上げていて興味深かった。自分も数年後の生活を今からシミュレーションしているが、おそらく決まった日課が必要になる。日課を決めて実行し、1日の終わりに日記を書いて、毎日を振り返るような生活が良いと思う。人生は、PDCA(Plan-Do-Check-Action)なのだ。と、頭では解っているけれど、それを続けられるかが問題だ。チェックしてくれるパートナーの管理が必要かも。(会社辞めても管理されるのが、ちと辛いが)
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定年後は時間が潰れることが大事のようでした。しかし現役は待つことが仕事、次の仕事を受け入れられるよう先の仕事をこなして待つ。時間が潰れるからと仕事をしているわけではないのかと、説明されて納得する。
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たくさんの定年後の過ごし方が紹介されている。たくさんあるのになかなか自分に合ったものが見つからなかった。まずは、妻の理解が必要であると感じた。人によっては前もって考え早期退職をされているが、私は、定年までしっかり勤めたいと思った。定年後の8万時間をいかに過ごすか時間をかけて考えた...
たくさんの定年後の過ごし方が紹介されている。たくさんあるのになかなか自分に合ったものが見つからなかった。まずは、妻の理解が必要であると感じた。人によっては前もって考え早期退職をされているが、私は、定年までしっかり勤めたいと思った。定年後の8万時間をいかに過ごすか時間をかけて考えたい。
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定年を迎え、老後を楽しみ、あるいは寂しむ人々へのインタビューを通して、「定年後」を観察する一冊。定年後はかくあらねばならぬ、という主張は一切なく(あるけれど、一貫しているわけではなく)、淡々とインタビューとその感想を書き連ねるスタイル。 定年までにはまだまだ間があるものの、そろ...
定年を迎え、老後を楽しみ、あるいは寂しむ人々へのインタビューを通して、「定年後」を観察する一冊。定年後はかくあらねばならぬ、という主張は一切なく(あるけれど、一貫しているわけではなく)、淡々とインタビューとその感想を書き連ねるスタイル。 定年までにはまだまだ間があるものの、そろそろ真面目にリタイアを考えてもいいかと思って読んでみたのだが、ちょっとイメージと違ったなぁ…。
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サラリーマンのゴール(定年)後の人達に大事な事は教養(今日の用事)と教育(今日行く所)で1日のスケジュールを埋める事が必要だとの話で各方面の業種の方々のインタビューで生活の様子、考え/感じ方を纏めた1冊。図書館、ファミレスでの時間潰しが多い中、カルチャーセンターで創作欲に目覚めた...
サラリーマンのゴール(定年)後の人達に大事な事は教養(今日の用事)と教育(今日行く所)で1日のスケジュールを埋める事が必要だとの話で各方面の業種の方々のインタビューで生活の様子、考え/感じ方を纏めた1冊。図書館、ファミレスでの時間潰しが多い中、カルチャーセンターで創作欲に目覚めたり、地域ボランティアで同じ処遇の人達との交流等々人其々で公務員、銀行員、パイロット、メーカ等の定年人の生き方、感じ方を纏めており面白く参考になる。各業種毎に定年前後の処遇が異なるが結局全員が同じ条件(其々金銭面、環境は異なるが。。)の元定年を迎えて自分の生き方を模索して折り合いをつけている様だ。一つ言える事は定年前からサラリーマンからの卒業をイメージしながらソフトランディングして自分で上手く残された時間を有意義に折り合いをつけたいものだが。。。分かっちゃいるが、会社で日々追われる毎日が当たりで早い時間の流れに身を置く中においてこれが難しい!!と感じる。まあ〜頭に入れておくだけでも違うのかな〜と思え良い本だった。
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定年後に関する本は成功例や失敗例かどちらかの事例を紹介する本が多いが、この本では普通の人たちが定年後にどのようなことを感じて生きているかを知ることができ、定年後の人生はいろいろあることを改めて思った。
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