青空と逃げる の商品レビュー
青空と逃げる。 辻村深月さん。 事情があって、 母子で逃げる。 追いつかれて、また逃げる。 逃げながら、 その土地土地で、 暖かな素敵な人々と出会い。 母子ともに、強くなる。 背負うものがある者は強い。 でも。 助けを求める。 必ず、助けてくれる人が居るから。 もし、 父...
青空と逃げる。 辻村深月さん。 事情があって、 母子で逃げる。 追いつかれて、また逃げる。 逃げながら、 その土地土地で、 暖かな素敵な人々と出会い。 母子ともに、強くなる。 背負うものがある者は強い。 でも。 助けを求める。 必ず、助けてくれる人が居るから。 もし、 父母だったら、 きっと、困ってる人がいたら、 助けるだろう。 名作。 八日目の蝉を読んでるような。 でも。 小5の男子の目線なので、 ちょっと違うけれど。 人々の優しさにホロっときちゃう。 最後まで読んで、 またホロリ
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夫の不祥事?で逃げる必然性はあまり無いのではと、逃げる度に違和感を感じた。 その土地土地の雰囲気を感じられて良かったが、家族の関係性にはそれほど伝わるものはなかった。
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父親と俳優の間に起こったスキャンダルにより、あちこちを転々とする親子の物語。親子は後ろめたさを感じながらも、行く先々で出会った人達の優しさや懐の深さにより息子は成長していく。大分に辿り着き、砂蒸し風呂の仕事に対する姿勢に感銘を受け、生活のために骨をうずめる覚悟で働いていた矢先、T...
父親と俳優の間に起こったスキャンダルにより、あちこちを転々とする親子の物語。親子は後ろめたさを感じながらも、行く先々で出会った人達の優しさや懐の深さにより息子は成長していく。大分に辿り着き、砂蒸し風呂の仕事に対する姿勢に感銘を受け、生活のために骨をうずめる覚悟で働いていた矢先、TVの取材で来た俳優がきっかけで自体は変わる。そして仙台で出会った写真屋で人の暖かさに触れ、親子共々成長するが、夫の蒸発した理由と俳優の息子の登場でスキャンダルの背景が分かり、どうなるかと思ったが、最後に家族が一つになり、感動。
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う〜ん。有名女優の運転していた車が事故を起こし、父がその車に同乗していたため、母と息子がその女優の事務所の人たちから逃げる話。でも、ちょっと設定に現実味がない。事務所の人って、そんなに追いかけてくるものかな。逃げる中で出てきた別府の砂かけ温泉が気持ち良さそう!
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2018.6.12 爽やかな装丁に惹かれて。 子どもがいたら、よりグッとくるものがあるのかな。早苗と力が、周りの人に助けられながら日々一生懸命“生きる”力強い姿。 みんな優しくて、時に厳しく、そしてあったかいんよね。 綺麗事かもしれないけれど、やっぱり前向きにエンドを迎える物語が...
2018.6.12 爽やかな装丁に惹かれて。 子どもがいたら、よりグッとくるものがあるのかな。早苗と力が、周りの人に助けられながら日々一生懸命“生きる”力強い姿。 みんな優しくて、時に厳しく、そしてあったかいんよね。 綺麗事かもしれないけれど、やっぱり前向きにエンドを迎える物語が好きだ。
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父親が失踪し、訳もわからないまま逃亡生活を余儀なくされた母親と小5の息子。行く先々での経験が母子を成長させていく、再生の物語。 母と息子が転々とする逃亡先で知り合った人たちとの個々のエピソードは、それぞれが印象的で心に沁みてくる。何としてでも息子を守ろうとする懸命な母親の姿も、...
父親が失踪し、訳もわからないまま逃亡生活を余儀なくされた母親と小5の息子。行く先々での経験が母子を成長させていく、再生の物語。 母と息子が転々とする逃亡先で知り合った人たちとの個々のエピソードは、それぞれが印象的で心に沁みてくる。何としてでも息子を守ろうとする懸命な母親の姿も、共感を誘う。 ただ、父親が失踪しつづける理由には首を傾げた。いちばんに守るべきものは、何をおいてでも自分の家族ではないのか。私が母親の立場だったら、夫の行動は許せないな。息子が隠し事をしていたことも不自然だし、そもそも母子で逃亡する必要があったのか等々、いい話ではあるけれど、前提の弱さが目についてしまった。
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深夜の交通事故により明らかになった夫の不倫疑惑。その後、相手の女性が自殺し、夫は失踪。加熱する報道や周囲の目から逃れるため、早苗と息子 力の逃避行が始まる。 テーマは親子の成長と家族の再生。 旅先で出会った人たちの優しさや逞しさに触れて、成長していく早苗と力。 専業主婦で夫に頼...
深夜の交通事故により明らかになった夫の不倫疑惑。その後、相手の女性が自殺し、夫は失踪。加熱する報道や周囲の目から逃れるため、早苗と息子 力の逃避行が始まる。 テーマは親子の成長と家族の再生。 旅先で出会った人たちの優しさや逞しさに触れて、成長していく早苗と力。 専業主婦で夫に頼りきりだった早苗が、息子を守るために強くなり、そんな母親の姿を見て、力もまた成長する。 半年あまりの旅の間に別人のように強くなった2人に感動する。 やっぱりと言うか、最後はきちんとオチをつけて、最終救いがあるところが初期の辻村作品を彷彿とさせる。 そして、他作品とのリンクが多いのが辻村さんの特徴だけど、今回も少しだけリンクあり。『島はぼくらと』に出てきた谷川ヨシノさんの登場に嬉しくなった。
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ドキドキしながら一気読み! 力が小5にしてはちょっと大人すぎるけど、優しい周囲の人たちに見守られて成長していく様子は頼もしかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
辻村先生の逃避行劇といえば「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」を思い出します。ただ、あちらほど内容は暗くなく、辛い気持ちになることも少ない、優しい印象の作品。 その印象の源は、母・早苗と息子・力の視点を交互に描かれていたことと、行く先々で出会う善き人達の優しさにあるのかな、と思います。 前者については特に力の存在が大きくて、漁を楽しんだりボーイミーツガールっぽい展開など、爽やかで純粋な場面が逃避行の悲壮感を随分と和らげてくれた気がします。また、早苗の言動や考えと合わせて読むことで、お互いの「家族」を思う気持ちの根底に相手を思いやる気持ちが感じられ、それが作品の印象に結びついているようにも思います。 後者は言わずもがな。とりわけ、別府の砂かけさんたちの明るさは、すっかり早苗が追われていることを忘れさせてくれました。 常にそうした優しさが共にある逃避行だったので、さほど悲壮な感がなかったのかもしれません。タイトルの「青空」とは、そうした優しさの象徴・比喩なのでしょうか。 エピローグでは、「家族」という失われた“きのう”を取り戻し、これからの“あした”という名の「家族の思い出」を作っていくことを象徴するかのように写真を撮る場面で感動。強烈な印象が残る話ではないのですが、じんわりと心に染み入る素敵なお話でした。 個人的なことでは……家島以外の場所は、旅行などで訪れたことのある思い入れ・思い出のある場所だったので、それらの場所が舞台になっていたことにとても驚きました。中には20年前に訪れたっきりの場所もあるので、久々に旅に出てみたい気持ちになったりも。
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