本のエンドロール の商品レビュー
読者の減少と電子書籍の隆盛で仕事が減少している書籍出版印刷が舞台。普段目にしない印刷の現場が詳しく説明されている。のだが、重要な役割を担う製本まで可能なインクジェット輪転機は、AIに尋ねると実在しないらしい。AIによると製本までの一連続システムはすでに存在して、小説では圧縮して一...
読者の減少と電子書籍の隆盛で仕事が減少している書籍出版印刷が舞台。普段目にしない印刷の現場が詳しく説明されている。のだが、重要な役割を担う製本まで可能なインクジェット輪転機は、AIに尋ねると実在しないらしい。AIによると製本までの一連続システムはすでに存在して、小説では圧縮して一台でまかなわれている、ということらしい。
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読み終わったあとに見たエンドロールは とても温かくて尊いものでした。 全ての事柄には、たくさんの人が関わっていることに、改めて気付かされます。 他者は勿論のこと、自分のことも、ちゃんと誇らしく思ってあげたいと思わせてくれます。
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印刷業界・出版業界に限った話ではなく、あらゆる仕事に対してのエッセンスが詰まっていると思う。若気の至りで独りで突っ走って抱え込んで行き詰まった自分の苦い経験を思い出しながら読んだ。 夢を見失いそうになった時こそ日々黙々と手を動かすことで一歩前に進めるし、日々の仕事に意味を見いだせ...
印刷業界・出版業界に限った話ではなく、あらゆる仕事に対してのエッセンスが詰まっていると思う。若気の至りで独りで突っ走って抱え込んで行き詰まった自分の苦い経験を思い出しながら読んだ。 夢を見失いそうになった時こそ日々黙々と手を動かすことで一歩前に進めるし、日々の仕事に意味を見いだせなくなった時こそ心の奥底に持っている夢や目標が自分を動かす力になる。どちらがより大事ということはなくて、仕事を続ける中でどちらの側面も必要になる時が交互にやって来て、気づいたらまあまあの年数働いてここまできたんだなあと気づかせてくれた、私にとっては大変実りのあるお仕事小説だった。
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作者と出版社だけではなく印刷会社があって製本会社があってその後ろにはたくさん関わる人がいて… 一つの本にはたくさんの物語があるということを知ることができた。 奥付これまではさらっとみていただけだったけど、これからは映画館でみるように最後までしっかり読もうと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
書籍に関わるお仕事本の主人公と言えば書店員が鉄板だけど、敢えての「印刷会社の営業」という斜め上の設定が新鮮だった 海千山千の作家がいて、出版社の編集者がいて、印刷会社があって、製本されて、取次を経て、書店があって、手に取る読者がいて…初めて成立する紙の本 どの本にも知られざるストーリーがあって、沢山の人の手が関わっているという、当たり前のことに改めて感謝したくなる一冊 最後の最後のページにヤラレマシタ
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正しくなくても、後悔さえしていなければいいと思う 信頼は築くに難く、失うに易い 廃れゆくことは敗れることではない。廃れゆく本を造る仕事を選んでこの場にいる限り、負けることはない。
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製本にまつわるお仕事小説。本への愛情がたっぷり詰まっている。何のために仕事するのか?この仕事は何かの役に立っているのか?という仕事に対する普遍的な問いもあり。また、今後この仕事はどうなるのか、(今どき機械やAIの脅威にさらされてない職種なんてないよね。)という社会全体を覆うテーマ...
製本にまつわるお仕事小説。本への愛情がたっぷり詰まっている。何のために仕事するのか?この仕事は何かの役に立っているのか?という仕事に対する普遍的な問いもあり。また、今後この仕事はどうなるのか、(今どき機械やAIの脅威にさらされてない職種なんてないよね。)という社会全体を覆うテーマや家族の問題など、じっくり丁寧に描いている。相当な取材量からも作者の真面目さがわかる。真面目すぎて起伏がない印象もあったが、それ込みで好ましい本だった。最後のエンドロールにスタンディングオベーションしたい気持ちになった。
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「夢は、目の前の仕事を毎日、手違いなく終わらせることです」 開いてすぐの台詞にすごく共感した。心情としてそちらに肩入れしたから、主人公には何度もはらはらさせられた。 作家の物語、編集部の物語、本屋の物語。本にまつわるいろいろな本を読んできたけど、印刷にスポットが当たる作品は初めて...
「夢は、目の前の仕事を毎日、手違いなく終わらせることです」 開いてすぐの台詞にすごく共感した。心情としてそちらに肩入れしたから、主人公には何度もはらはらさせられた。 作家の物語、編集部の物語、本屋の物語。本にまつわるいろいろな本を読んできたけど、印刷にスポットが当たる作品は初めてだった。『本のエンドロール』。タイトルの意味を受け取ってくる最終ページに涙が滲んだ
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本作りの過程がわかる 右肩下がりの出版業の中で、戸惑いながら成長していく印刷メーカー営業社員 安心し読めるお仕事小説
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2018年単行本。ヨコワン推薦図書。著者の本は初めて読む。出版業界を舞台にした「騙し絵の牙」を思い出す。どちらも業界を取り巻く昨今の厳しい状況を物語の背景としているので、話題は自然と似通る。とはいえ、あちらが社内政治をウリにしているのに対して、こちらは会社内の多様な職種が協働して...
2018年単行本。ヨコワン推薦図書。著者の本は初めて読む。出版業界を舞台にした「騙し絵の牙」を思い出す。どちらも業界を取り巻く昨今の厳しい状況を物語の背景としているので、話題は自然と似通る。とはいえ、あちらが社内政治をウリにしているのに対して、こちらは会社内の多様な職種が協働して本を作る過程と、そこに各々の仕事観とその変遷が絡み合う様子がウリ。あとは、入念な取材を経ているだけあり、一つ一つの工程がリアルに描かれるところだろうか。これぞお仕事小説!といった作品のように思う。お仕事小説に馴染みは無いけど。 そうそう、各章のテーマと落とし所が妙に現実的で、暴力的とも取れる踏み込んだ描写があったり、この辺に作者さんらしさがあるかもしれない。
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