日本人の恋びと の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
戦争など歴史的ないものを盛り込み、愛を書いている。 最後は泣いたし、悪くもないけど、何か物足りなさはあった。 離れ離れになっていた時間があったとしても、都合のよい愛人同士という位置付けが、軽く見えてしまう。 家族にならずに、愛することのみ専念できる相手がいることは羨ましくもあるが、アルマはナタニエルという親友がいたからこそ、できたのだ。 以下、チャッピーに書いた文そのまま。 読み終わりました。 アルマの生涯の愛でした。 イチメイと子供の頃出会い好きになり、しかし、格差で結婚は踏み込めず、お互い別の人と結婚して、しばらくしたのちに再会して数年、時々逢瀬、しかしイチメイは亡くなり、その時期にアルマは老人ホームに入り、イチメイとの花や手紙のやり取りを自作自演して思い出にひたり、最後は亡くなりますね。 戦争やホロコーストなど重たい部分もあったし、イチメイも大変な時期を過ごしました。 アルマも家族から引き離され最初は寂しかったと思いますが、伯父家族に引き取られて幸せでしたね。ナタニエルと結婚することになりましたが、理解ある親友であり、浮気や不倫という枠組みではない形だったので、幸せだったと思いました。 でも、アルマとイチメイが離れている時間も多く、寂しかったりしただろうと思います。 イリーナの過去の出来事はショックでした。こんな過去を抱えていたとは。セツと幸せになってほしいと思いました。
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面白いけど、デジャヴ感が否めない。 また、賢明で物分かりのいい登場人物が多すぎた。 そのせいでストーリーが理想論すぎて、 感情移入ができなかった。 「癒し系の、キレイなお話が読みたい」という人には ピッタリだと思う。 この小説では、過去の不道徳が描かれているけど このタイ...
面白いけど、デジャヴ感が否めない。 また、賢明で物分かりのいい登場人物が多すぎた。 そのせいでストーリーが理想論すぎて、 感情移入ができなかった。 「癒し系の、キレイなお話が読みたい」という人には ピッタリだと思う。 この小説では、過去の不道徳が描かれているけど このタイプの"不道徳"に関しては、 現代では、どういう気持ち、思想を持つべき、 という定義が済んでいることなので、 読者も安心して読めるというか、 自分の頭で考えず、現代の"正解"に従って 読み下せばいい展開になっている。 だから、スペイン系チリ人のルーツをもつ アジェンデが他民族の歴史物を描いても、 ユダヤ系からも日系からも文句は出ないというか、 逆に賞賛されると思うけど、 小説としてそれでいいのか?と思う。 こうゆうのは、自分がその一族の出身とか、 (出来れば近親の一人が主人公とか) 少なくともコミュニティの一員として、 いい部分、悪い部分が血肉になってないと、 "よく出来たお話"で終わってしまう。 ユダヤ系ってこうよね?日系ってああよね?的な バイアスをかけたまま描いている感じで、 いくらディテールを入れても 登場人物がリアルではなく、 迫力にも欠けているように個人的は思えた。
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文学ラジオ空飛び猫たち第16回紹介本。 https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/16-ekrssd ダイチ 愛、老い、人生など大きなテーマをまとめあげている作者の技量に驚かされます。作者が72歳のときに書いているので様々な経験が作中に活きて...
文学ラジオ空飛び猫たち第16回紹介本。 https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/16-ekrssd ダイチ 愛、老い、人生など大きなテーマをまとめあげている作者の技量に驚かされます。作者が72歳のときに書いているので様々な経験が作中に活きているのだと思います。老人が多く登場することもあり、それぞれの最期を考えさせられました。 現在と過去の両方の物語があるので、長いスパンで展開される物語が好きな人には絶対に向いています。《生涯の愛》がテーマになりますが、描いているのはロマンスだけでなく、様々な現実的な問題や悲劇も登場人物たちは経験しているので、そういう意味では幅のある作品だと思います。文章が読みやすいので、割とすぐに物語に浸ることができます。贅沢な読書になると思います。 ミエ 今をポジティブにさせてくれる小説。老いがテーマの一つだけど、そのときになれば、そのときの楽しみ方を描いています。この小説を読めば、未来には未来にやれることがあるから、まずは今の時代を楽しもうと思えました。時代も設定も人物も多様で複雑なのに読みやすいのも特徴的です。出だしは老人ホームが舞台で老人の話が中心ですが、それがまたおもしろい。作者の筆力がすごいです。 ジャンルとしては恋愛小説だけど、多くの人にとっての当たり前とは違うものも描いていて、生き方や価値観、それに恋愛の形が様々だと教えてくれます。ありきたりなものには満足できないという人はより楽しめると思います。
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訳者あとがきに著者72歳の作とあり驚いた。瑞々しい文章、完璧な構成、ほとばしる愛。愛という言葉はまだこそばゆいが、アルマだけでなく他の登場人物の仕草や振る舞いにも愛が満ち溢れて、あなたはどうですか?こんなにも簡単でしょう?と真っ直ぐに問われた気がします。
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サンフランシスコの資産家の出で,現在は介護施設にすむ老齢の女性アーティストと,その施設に勤める若い移民女性の介護士との交流を軸とした大河ドラマ.実は二人とも過去に大きな秘密を抱え,それが二人の現在と過去とがフラッシュバックで交互に描かれることによって,徐々に明らかにされていく. ...
サンフランシスコの資産家の出で,現在は介護施設にすむ老齢の女性アーティストと,その施設に勤める若い移民女性の介護士との交流を軸とした大河ドラマ.実は二人とも過去に大きな秘密を抱え,それが二人の現在と過去とがフラッシュバックで交互に描かれることによって,徐々に明らかにされていく. イザベル=アジャンデといえば「精霊達の家」だが,本書は奇天烈な人物の登場や奇妙な出来事が起こることもなく,王道的なラブストーリーであると言っても良い.イザベル=アジャンデも枯れた境地に達しているのか.
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第二次大戦直前にナチスの迫害を恐れた両親によりひとりポーランドから米国の伯父の家に送られてきた少女アルマ。寛大な伯父の元とはいえ、寂しいさを隠せないアルマを支えていたのは従兄のナタニエルと出入りの庭師の息子の日系人イチメイだった。大きな屋敷の中に秘密の遊びをみつけていた3人だった...
第二次大戦直前にナチスの迫害を恐れた両親によりひとりポーランドから米国の伯父の家に送られてきた少女アルマ。寛大な伯父の元とはいえ、寂しいさを隠せないアルマを支えていたのは従兄のナタニエルと出入りの庭師の息子の日系人イチメイだった。大きな屋敷の中に秘密の遊びをみつけていた3人だったが、年長のナタニエルが学業で家を離れることになり、アルマとイチメイ二人の世界でお互いの信頼を深めていく。しかし、イチメイの祖国日本が真珠湾攻撃をし世界大戦へと踏み出していく中、イチメイ一家は日系人の収容所へと連れて行かれてしまう。そして時は流れ…。 物語はアルマが伯父の家を離れ、一人で老人用のマンションい住んでいるところから始まる。年とったアルマの身辺を手伝うモルドバ出身のイリーナとアルマの関係から始まる。金持ちの家の女主人なのに、高級でもない老人用マンションに住むアルマ。美人で働き者なのに安アパートから老人マンションに働きに来るイリーナ。そんなイリーナに心を寄せるアルマの孫。アルマの従兄、実の兄、永遠の恋人イチメイ、イリーナ、それぞれに深い傷や逆らえない運命を背負った人びとの歴史をアルマの生涯とともにたどっていく。 欧州・米国・日本をつなぐ悲しく純粋なラブストーリー。様々な愛の形やDVやら盛りだくさんな気はしないでもないけれど、上等なメロドラマだった。
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ほぼすべての登場人物に重い過去があり とてもドラマチック。だけど私が読むにはまだ 少し早かったかな。もう少し精神的に年齢を 重ねてから読んだほうがいい本だと思いました。 翻訳が素晴らしかったです。 イチメイっていう名前が彼の存在を表すのに ぴったりの名前だと感じました。 漢字な...
ほぼすべての登場人物に重い過去があり とてもドラマチック。だけど私が読むにはまだ 少し早かったかな。もう少し精神的に年齢を 重ねてから読んだほうがいい本だと思いました。 翻訳が素晴らしかったです。 イチメイっていう名前が彼の存在を表すのに ぴったりの名前だと感じました。 漢字なら「一明」なのかな~?
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イサクのフクダ家に対する温情と敬意に日本人としてフィクションながら感激。第二次世界大戦時のアメリカは今と比べ物にならないくらい住みにくかっただろう。 ナタニエル、イチメイ、アルマの関係。アルマの気持ちはすごく分かる。満ち足りている今の生活を捨ててまでイチメイと一緒になれない。で...
イサクのフクダ家に対する温情と敬意に日本人としてフィクションながら感激。第二次世界大戦時のアメリカは今と比べ物にならないくらい住みにくかっただろう。 ナタニエル、イチメイ、アルマの関係。アルマの気持ちはすごく分かる。満ち足りている今の生活を捨ててまでイチメイと一緒になれない。でも愛しているのはイチメイだけ。その当時はワガママと切って捨てられる思いだろうが、現代の日本の独身女性にも通じる思いだろうと感じた。今の生活を捨てて、新たな苦労をその人の為にした途端愛の寿命は尽きてしまうのだろう。 イリーナとセツの恋の行方はどうなるのだろう。経済力や権力のある方が執念深く、辛抱強く、また情熱的に相手を求めないと身分差人種差の恋は結婚として成就しないのだろう。イチメイとアルマはそれ故に不成立だった。 老年になって感じる事を若いうちに先取りしようとも、やはり実感としては感じにくい。作者自身が80歳を超えての作品だけに、「老化と高齢者は違うもの」ということが強調され行間からそれがどういう意味を持つのかが伝わってくる。若くとも老化している人、年齢を重ねても生き生きとしている高齢者。希望を失わず目標を持つ人はいつまでも若々しい。超高齢化社会に生きる私達に地続きの未来を感じさせる作品だと思う。 作品の中に登場するティファナ、ダラス未知の土地の雰囲気を感じる。 ・人生で1番大事なことは、自己の行為を浄化して、現実と完全に向き合うことだ。全エネルギーをこの瞬間に注ぎ、時を移さずにすぐやること。志向をまとめ、自分をよりよく知る時間が何より大切。 ・幸せは快楽や歓喜みたいに溢れるものでも声にするものでもない。もっと静かで、穏やかで柔らかなもの。充足した心の状態で自分を愛し始める状態。
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SL 2018.5.11-2018.5.18 翻訳文の日本語が作品のイメージを作ってしまうこともあるんだなー、と思った。
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素晴らしい。今年はもうこれでいいか、っていうくらい素晴らしい。 確かに『嵐が丘』的な設定だが、物語は穏やかに軽妙なトーンで流れていくのでアーヴィングも彷彿とさせられる。キリキリと抉られるような切なさというのではないのだけれど、たどり着く最後のシーンは本当に素晴らしくて、胸に暖か...
素晴らしい。今年はもうこれでいいか、っていうくらい素晴らしい。 確かに『嵐が丘』的な設定だが、物語は穏やかに軽妙なトーンで流れていくのでアーヴィングも彷彿とさせられる。キリキリと抉られるような切なさというのではないのだけれど、たどり着く最後のシーンは本当に素晴らしくて、胸に暖かいものが灯る。 ああ、いいものを読んだ。
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