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誰も死なないミステリーを君に の商品レビュー

3.6

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    1

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2026/02/11

タイトルに魅せられて購入した本でしたが、良くできた面白い作品に出会えて良かったです。続きもあるみたいですね。

Posted byブクログ

2026/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

井上悠宇『誰も死なないミステリーを君に』は、ミステリーというジャンルに対する誠実な問いかけから始まる作品だ。人はなぜ謎を解き、なぜ死を描くのか――その根源的な疑問に対し、本作は「誰も死なない」という大胆な前提を掲げることで、静かに、しかし力強く応答してくる。 死の予兆が見えるという特異な設定は、単なるギミックにとどまらず、登場人物たちの選択と覚悟を浮き彫りにする装置として機能している。事件を“解決する”ことよりも、“誰かを救う”ことに重心を置いた推理は、読者にミステリーの本質を改めて考えさせる。謎が解けた瞬間のカタルシスだけでなく、そこに至る過程の切実さが胸に残る構成だ。 また、登場人物たちの関係性は丁寧に描かれており、軽妙なやり取りの奥に、互いを思いやる確かな感情が息づいている。だからこそ、物語が進むにつれて読者は「真相」だけでなく、「この結末を迎えてほしい」と自然に願うようになる。その感情の誘導が非常に巧みで、読後には静かな余韻が長く残る。 本作は、血や死の衝撃に頼らずとも、ミステリーはここまで深く、人の心に迫れるのだと証明してみせる一冊だ。謎を解くことの意味、生き延びることの価値、そして誰かの未来を信じることの尊さ――それらが重なり合い、穏やかでありながら確かな重量をもった読書体験を与えてくれる。 読み終えたあと、タイトルの言葉が決して綺麗事ではなかったと、静かに実感させられる作品である。

Posted byブクログ

2025/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

死が近づいている人間が分かる少女と主人公による、簡潔に言えば人助け。最初に人物紹介代わりの短編と、友人の死に関わっているとされる同級生たちみんなを死なせないように静かに奮闘する中編の2本立て。暗い話にならないように小気味良い会話を挟んでいるのがなかなか良い。もし読者を笑わそうとしているのならあまり成功しているとは言い難いけど。スイスイ読めたし、続きがあったら読みたい。っていうか調べたら2作目があった。読もう。

Posted byブクログ

2025/11/06

人の死線が見え、その死を防ぐというありそうでなかった設定で面白いミステリーでした。 死を防ぐ物語が何個もある短編集なのかと思いきや、1つ目の話以外は学生時代の事件についてのお話でした。最後まで読み進めると、タイトルの意味が分かります。

Posted byブクログ

2026/03/24

「死なせない」というミステリーの逆説的な設定は非常に秀逸で、惹き込まれました。 しかし、読み進めるうちに「なぜ主人公がその特殊な能力を持って生まれたのか」という根本的な疑問が、説明のないまま置き去りにされている感覚に陥りました。理由を明確に求めたい読者としては、その前提を無条件に...

「死なせない」というミステリーの逆説的な設定は非常に秀逸で、惹き込まれました。 しかし、読み進めるうちに「なぜ主人公がその特殊な能力を持って生まれたのか」という根本的な疑問が、説明のないまま置き去りにされている感覚に陥りました。理由を明確に求めたい読者としては、その前提を無条件に受け入れて進まなければならない点に、どうしても物足りなさを禁じ得ません。設定の面白さが際立っていただけに、その背景にある「必然性」をもう少し掘り下げてほしかったのが本音です。

Posted byブクログ

2025/08/02

人が死ぬ運命に近づくと死線が見える特異体質を持つ志緒と、その死を回避する手伝いをする佐藤が“誰も死なないミステリー”を作り上げる物語。二人が差し伸べる手は魔法のように誰もを救う優しさがあって、題名が持つたくさんの意味に胸が熱くなった。

Posted byブクログ

2025/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

設定が面白いミステリー。寿命以外の死が見える女の子とその女の子を支える男の子のお話。一度に4人に死線が見えてしまい、全員を助けるために観察しやすい無人島に4人を招待するが、死線は増えていくという内容です。最後は綺麗に話が終わるし、伏線回収もあります。すっきりとした感覚で読み終えられました。

Posted byブクログ

2024/12/01

自殺、他殺、事故死などの寿命以外の"死"が迫っている人の顔に線が走ってみえる大学生の志緒。2歳年上の"僕"は、志緒が予兆を見たときに2人で協力してその人の死を回避させる。 あるとき、"僕"の母校でもある秀桜高校文...

自殺、他殺、事故死などの寿命以外の"死"が迫っている人の顔に線が走ってみえる大学生の志緒。2歳年上の"僕"は、志緒が予兆を見たときに2人で協力してその人の死を回避させる。 あるとき、"僕"の母校でもある秀桜高校文学部の卒業生4人に死の予兆が見えた志緒たちは…。 図書館でたまたま手にとって読んでみた本。読みやすくて、さくさく読めた。 実はシリーズ化されているそう。続きも読みたくなった。

Posted byブクログ

2024/10/07

高校生の頃、図書館で借りて読んでからお気に入りの一冊。 ミステリーを普段あまり読まない人でも読みやすく、サクッと読める小説。 「罪が償えない限り、その人はすべてのことを罰だと感じる」 この言葉には納得。つい最近、夏目漱石の「こころ」を読んだからなおさら。

Posted byブクログ

2023/09/30

早川書房さんは、こういうのクオリティが高いよねぇ。 僕が愛した〜、君が愛した〜も良かったし。 他のライトレーベルでも、似たようなものはあるのかもしれないけど、そちらまでは読めてないからなぁ。 放課後〜もよかったし、この手の作品は要チェックかも。

Posted byブクログ