誰も死なないミステリーを君に の商品レビュー
高校生の頃、図書館で借りて読んでからお気に入りの一冊。 ミステリーを普段あまり読まない人でも読みやすく、サクッと読める小説。 「罪が償えない限り、その人はすべてのことを罰だと感じる」 この言葉には納得。つい最近、夏目漱石の「こころ」を読んだからなおさら。
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早川書房さんは、こういうのクオリティが高いよねぇ。 僕が愛した〜、君が愛した〜も良かったし。 他のライトレーベルでも、似たようなものはあるのかもしれないけど、そちらまでは読めてないからなぁ。 放課後〜もよかったし、この手の作品は要チェックかも。
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先が気になる本だった。 なかなか視点が面白い。 でも、性別が??となるところがちょっとわかりにくかった。 でも総じて面白いと思う。
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自殺、他殺、事故死などの死が「死線」として見える能力を持った志緒と、その死を回避する手助けをする佐藤。ある時四人の学生に死線が見え、彼らを死なせないための作戦として、安全なクローズドサークルを作ることが計画される。計画は無事成功するのか、そして彼らに死をもたらすはずだったものは何...
自殺、他殺、事故死などの死が「死線」として見える能力を持った志緒と、その死を回避する手助けをする佐藤。ある時四人の学生に死線が見え、彼らを死なせないための作戦として、安全なクローズドサークルを作ることが計画される。計画は無事成功するのか、そして彼らに死をもたらすはずだったものは何なのか。優しくてユーモラスなミステリです。 誰も死なない、殺人事件が起こらないミステリでもつまらないとは限りません。もちろん孤島で連続殺人って楽しいんだけどさあ……こういう幸せなミステリがあってももちろん良いと思います。他のミステリとして面白い要素が揃っていればそれで満足。 というわけでこの作品、ミステリとしての道具立てはきっちり揃っています。過去の事件、それぞれの殺されるかもしれない動機、閉ざされた孤島とマザーグース的な告発。さらに事件を未然に防ぐことができるかというスリルもあり、案外と軽妙な会話も楽しめ、そして意外なところで繋がりを見せるあれやこれや。充分に面白いミステリですよ。
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こういうライトなミステリーを時々読んでみるんですが、読後、いつも同じように暖簾に腕押し感をモヤモヤと抱えてしまうのです。むう。【2023年3月24日読了】
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
良いところ ・名前に関するミスリードが痛快 ・特殊能力を活かした登場人物の状態変化を物語にうまく落とし込んでいる うーんなところ ・良くも悪くも誰も死なないのでもやっとするエンド(?) ・死にそうな赤の他人を助けるために自分までも犠牲にするところに感情移入がしづらく、字面読みになってしまいやすい ・クローズドサークルへの導入が多少強引 感想 ミステリの中ではとても読みやすいものだと思った。テンポ良く展開も進む。だが、誰も犯人にならないので、ミステリでは重要と思われる100%の真実が99%の事実に変えられている。この点はミステリ好きにとっては不完全燃焼と思われるかも。あと、佐藤くんがあそこまで他人を救おうとする理由が釈然としない。
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表紙を見てから気になっていたのですが、思った以上に面白かったです。 ある女の子だけに見える死の予兆を回避するために、逆クローズドサークルするって設定がかなり斬新でした。 少しずつ明らかになっていくある子の転落事件の話が、それぞれ後悔や思いやりに溢れていていいなっと思いました。 ...
表紙を見てから気になっていたのですが、思った以上に面白かったです。 ある女の子だけに見える死の予兆を回避するために、逆クローズドサークルするって設定がかなり斬新でした。 少しずつ明らかになっていくある子の転落事件の話が、それぞれ後悔や思いやりに溢れていていいなっと思いました。 結末はあっと驚くものではなかったですが、心にじわっと温かさが広がっていく優しいお話でした。 余談でひとつ疑問なのですが、佐藤くん( 語り部 )名前出てきたかな…もしかして見逃した?って何回か前に戻ってみたけど見つからなかった…。途中出てくる「名前も苗字も甘い」ってどんな名前か気になるじゃないですかー!!続編で出てくるのを期待します。笑
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死線が現れた人を安全なクローズド・サークルに閉じ込めて救う、という発想が面白い。佐藤くんが言う〝誰も死なないミステリー〟は成功するのか。 文章も面白いし気になって最後まで一気に読めた。が、ノンシュガーの真相が切なかった。 続編にもハナゴリラが出てくれたら嬉しいです。 ところで佐藤...
死線が現れた人を安全なクローズド・サークルに閉じ込めて救う、という発想が面白い。佐藤くんが言う〝誰も死なないミステリー〟は成功するのか。 文章も面白いし気になって最後まで一気に読めた。が、ノンシュガーの真相が切なかった。 続編にもハナゴリラが出てくれたら嬉しいです。 ところで佐藤くんの本名って?
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シオ、サトウ、ムトウ 言葉遊びでもしているかのような名前の主役たちに、愛着が湧く。 無人島に軟禁(?)された各々に宛てられた「手紙」の内容も含め、テンポよく進んでいく話、解き明かされていく謎。するすると絡まった糸を解いていくようなシナリオに爽快感を覚えた。 謎が残るとモヤモヤして...
シオ、サトウ、ムトウ 言葉遊びでもしているかのような名前の主役たちに、愛着が湧く。 無人島に軟禁(?)された各々に宛てられた「手紙」の内容も含め、テンポよく進んでいく話、解き明かされていく謎。するすると絡まった糸を解いていくようなシナリオに爽快感を覚えた。 謎が残るとモヤモヤしてしまう、という人に是非オススメしたい1冊。
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志緒は人の死期がわかる(死線が見える)。ただし、自然死(寿命)ではない災害、自殺、殺人等の回避可能な「死」。佐藤は彼女の理解者で推理力を駆使し、死の回避に奔走する。誰も死なない、いや死なせない青春ミステリー。 ツッコミどころは多々あるが、読者を上手く(?)ミスリードしている...
志緒は人の死期がわかる(死線が見える)。ただし、自然死(寿命)ではない災害、自殺、殺人等の回避可能な「死」。佐藤は彼女の理解者で推理力を駆使し、死の回避に奔走する。誰も死なない、いや死なせない青春ミステリー。 ツッコミどころは多々あるが、読者を上手く(?)ミスリードしている。伏線の回収も上手いと思う。前のほうを読み返してしまうこと必須。 読後感はさわやかというか、じんわりと心に染みてくる。シリーズであと2巻出ているので、そちらも読んでみたい。
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