誰も死なないミステリーを君に の商品レビュー
シオ、サトウ、ムトウ 言葉遊びでもしているかのような名前の主役たちに、愛着が湧く。 無人島に軟禁(?)された各々に宛てられた「手紙」の内容も含め、テンポよく進んでいく話、解き明かされていく謎。するすると絡まった糸を解いていくようなシナリオに爽快感を覚えた。 謎が残るとモヤモヤして...
シオ、サトウ、ムトウ 言葉遊びでもしているかのような名前の主役たちに、愛着が湧く。 無人島に軟禁(?)された各々に宛てられた「手紙」の内容も含め、テンポよく進んでいく話、解き明かされていく謎。するすると絡まった糸を解いていくようなシナリオに爽快感を覚えた。 謎が残るとモヤモヤしてしまう、という人に是非オススメしたい1冊。
Posted by
志緒は人の死期がわかる(死線が見える)。ただし、自然死(寿命)ではない災害、自殺、殺人等の回避可能な「死」。佐藤は彼女の理解者で推理力を駆使し、死の回避に奔走する。誰も死なない、いや死なせない青春ミステリー。 ツッコミどころは多々あるが、読者を上手く(?)ミスリードしている...
志緒は人の死期がわかる(死線が見える)。ただし、自然死(寿命)ではない災害、自殺、殺人等の回避可能な「死」。佐藤は彼女の理解者で推理力を駆使し、死の回避に奔走する。誰も死なない、いや死なせない青春ミステリー。 ツッコミどころは多々あるが、読者を上手く(?)ミスリードしている。伏線の回収も上手いと思う。前のほうを読み返してしまうこと必須。 読後感はさわやかというか、じんわりと心に染みてくる。シリーズであと2巻出ているので、そちらも読んでみたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校唯一の居場所の屋上で佐藤はお嬢さま学校の制服を着た、志緒に出会う。 志緒は人と視線を合わせると、相手の顔に死線が見えた。死線の現れた人間は間もなく死ぬ。 大学生になった佐藤と志緒。彼らは、これまで、たくさんの人から死線を消してきた。 そんな中、大学で見かけた死線の出た人々。 2人は彼らの死を回避するために動き出す。 クリスティの名作をなぞる様に進むお話。 話があちこち飛ぶ様で落ち着かなく、2人の思わせぶりな会話も深読みすべきなのかモゾモゾしてしまう。 ミステリ部分はともかく、最後に明かされる佐藤の恩人「ノンシュガー」と志緒の仕掛けにはニヤリとした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
設定が面白い。序盤から中盤はとてもよかった。ただ、後半の無人島の設定やそこへ連れて行くための強引さが少し気になったのと、ややトーンダウンしてしまった感があるが、読みやすかったので★3つ
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人の顔に“死”の兆しが見えてしまう少女・志緒と出会ったぼくは、ふたりでその運命に少しだけ干渉し、死を回避させることを続けている。 ぼくの出身高校の文芸部に属していた4人の男女に“死線”が見えたことで、彼らを同時に救うために皆で無人島に滞在する計画を立てたのだが… 井上悠宇さん、初読。 ハヤカワだし、ただの日常ミステリじゃないだろうし!と思って手に取った。 …むむ、なんというか…普通だった。 死が見える少女と孤独な少年の大奮闘…でもないし、二人の恋…でもなく、一歩=チホ、フードの少女≠志緒とか、細かい引っかけがあったものの、薄味… 志緒のお父さんが魅力的だったので、『遠見一族』の物語だったら良かったのかも。
Posted by
好きな作品になり、2度読みました。本格的なミステリーという感じではありませんでしたが、クローズドサークルやノンシュガーのしかけは面白かったです。最後の傘を持った少年の視点で書かれた所には胸が温かくなりました。ミステリーと共に感動も味わえる作品だと思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルと登場人物たちの名前が結構Keyになっていて面白かった。 表現の仕方だとか、話の進め方がとても独特で体験したことないような感じで良かった。 ダイコンの話はまじで笑った。 ただ途中からちょっと話が読めてしまった。 理由までは分からなかったけど、犯人はふわっと分かって驚きみたいなのは少なかった感じ。 続きあるなら読みたい。
Posted by
死線が視える彼女と、彼女にとって最終兵器の彼が、手を尽くして死に向かう未来を回避するボランティア活動を行う物語…久々に夢中になって読みました!序盤の事件からメインストーリーへの無駄のない流れ、散りばめられた伏線が綺麗に回収されていく様が見事です。所々の小粋な会話や過去のエピソード...
死線が視える彼女と、彼女にとって最終兵器の彼が、手を尽くして死に向かう未来を回避するボランティア活動を行う物語…久々に夢中になって読みました!序盤の事件からメインストーリーへの無駄のない流れ、散りばめられた伏線が綺麗に回収されていく様が見事です。所々の小粋な会話や過去のエピソードもパンチが効いてます。佐藤君が屋上の鍵を手に入れる件が結構好きwそして…ラストにやられた( ノД`)シクシク 続きも楽しみ!
Posted by
止まらなくて一気に読んでしまいました。 仕掛けを上手く利用していて、最後にもつれたのがほぐれていく感じがかなり気持ちよかったと思います。続編があれば是非読みたいなと思いました
Posted by
とても読みやすくて一気読みしてしまいました。ライトな雰囲気でしたがちゃんと仕掛けも用意されていて、終盤は前のページを見返したりすることが多かったです。 続編も出ている見たいですので、そのうち読もうかな。
Posted by