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利己的な遺伝子 40周年記念版 の商品レビュー

4.3

44件のお客様レビュー

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2022/09/12

うーむ。結局のところ、生命とは何か?って事が主題なのかな。そして、それは自己複製子であると言う事を長々と説明して来たと… 人だったり、鳥だったり、虫を例にして観察の記録やら、ゲーム理論を用いて説明が続きますが、人や鳥や虫の観察記録については、NHKスペシャルの様々な特集やら...

うーむ。結局のところ、生命とは何か?って事が主題なのかな。そして、それは自己複製子であると言う事を長々と説明して来たと… 人だったり、鳥だったり、虫を例にして観察の記録やら、ゲーム理論を用いて説明が続きますが、人や鳥や虫の観察記録については、NHKスペシャルの様々な特集やらで今となっては、概要レベルでは周知のものが多いと思われ、個人的にはなんか聞いたことあるような話と言う感覚。(この本が出版された頃で、ここまで網羅的なものが存在しなかったのがこの本の凄さなのかも知れない) 生物と言う観点では「ボトルネックのある生活環を持つヴィークル」という言い方とか、西洋哲学では、スタートがあって終わりがあると言うベースの考え方がある中で、こう言う言い回しが新鮮だったのかもしれない? 東洋哲学では、円と言うか、ここで言う環にあたるのか、生と死が繰り返されて生命は続いていくと言った考え方があるけど、ベーシックな考え方の違いとかが評価を分けることもあるし… この本を読むべき人ってどんな人なんだろうかと考えてしまう… 学者にでもなろうとしている人向けなのだろうか。少なくとも、サラリーマンは除外して良い感じがする。この本だけで理解した気になれることはまずないので、周辺知識を補うための多数の本を読まないと行けない本と言う感じ。私が読んできた本の中にはあまり無かったのかも知れない。 40周年記念版への後書とかいれて、500ページ近い分量な上に、前半通じて難解な言い回しとかが多くて、難儀しました。

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2022/09/07

私にとっては難解だった。他の方のレビューを見ると理解されてる人が多そうなので、自身の読解力のなさに辟易する。また読み返せば理解できるかもしれないが、根気がない。しかし、要所要所理解できたところもあり、特に囚人のジレンマなどのあたりは面白く読むことができた。我々は結局、遺伝子のコン...

私にとっては難解だった。他の方のレビューを見ると理解されてる人が多そうなので、自身の読解力のなさに辟易する。また読み返せば理解できるかもしれないが、根気がない。しかし、要所要所理解できたところもあり、特に囚人のジレンマなどのあたりは面白く読むことができた。我々は結局、遺伝子のコントロール下に置かれているということなのかな。

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2022/07/29

わたしも含めて生き物はみんな遺伝子生産機械で、かつ遺伝子の乗り物。そう考えると日常のイライラや面倒なことがどうでもよくなる。気持ちが軽くなる。

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2022/06/22

かなり抽象的で難解な内容だったが、生物の行動に対する理解が深まっていくのを実感した。特に雄と雌の対立についての章は、人間の恋愛についての示唆にも富んだ興味深い内容だった。人間の遺伝子的な決定論を理解できたことで、癒しの効果も感じた

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2022/06/28

開始: 2022/6/15 終了: 2022/6/28 感想 遺伝子中心の見方を提供しつつもそこから脱却しようとする人間の理性(脳)の可能性を教えられた。ゲーム理論、文化的側面にも話が広がり面白かった。

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2022/07/21

2022.02.26 昨年『自己組織化と進化の理論』を読んで以来、生物学についての興味を一層強くしたので、名著である本書を手に取った。 正直、読んだ後で世界の見え方が変わる。遺伝子の目線で生物の進化を説明することの明快さ。そして分かりやすさ。 血縁関係者間の遺伝子共有度の考え方...

2022.02.26 昨年『自己組織化と進化の理論』を読んで以来、生物学についての興味を一層強くしたので、名著である本書を手に取った。 正直、読んだ後で世界の見え方が変わる。遺伝子の目線で生物の進化を説明することの明快さ。そして分かりやすさ。 血縁関係者間の遺伝子共有度の考え方、蟻は受精卵は全てメスになることなど、自然の凄さ、これらがプログラムされているという事実は驚愕だ。 そして、進化的に安定な戦略(ESS)。生存戦略を単純なパターン化して説明する明快さ。面白い。 なにより最も勉強になったのは、「囚人のジレンマ」を例にESSを説明する部分。 ある環境におけるESSは「やられたらやり返す」型である。これは妬みを持ち続けるのではなく、一度やり返したら過去を忘れてあげるのがポイント、という事実がかなり刺さった。人間は妬みを持ち続けてしまいがちで、これが泥沼化する要因である。「やられたらやり返す。でも一度きりだ」というのはこれからの人生で役に立ちそう。 この「囚人のジレンマ」、私とあなたの間でパイを奪い合うゲームではなく、胴元からいくらポイントを得るかというゲームであるというのが、青天の霹靂というか、これまでの対峙の概念をひっくり返される。離婚の調停が例として語られたように、泥沼化することで利得を得る第三者がいる。目の前の相手に囚われて、相手からいかに奪い取るかに思考を持っていかれがちだが、本当にすべきことは相手と協力して胴元からいかに奪い取れるかということなのだ。 この本を読み終わる頃にロシアによるウクライナ侵攻が始まってしまった。攻められてしまった時には、ESSではやり返さないといけないということになる。頭で分かっていても悲しい決断になる。 戦争とは本当に残酷である。 色々考えさせられる。 #戦争反対

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2022/03/13

長い本ですが、ずっと面白く、そこまで時間をかけず読み終わりました。 印象に残ったのは、生物は皆利己的な遺伝子によって支配されながら生きているが、だからといって我々がそのように生きる「べき」だというのは全くの間違いだということです。むしろだからこそ、我々は利他性を身につけていかなけ...

長い本ですが、ずっと面白く、そこまで時間をかけず読み終わりました。 印象に残ったのは、生物は皆利己的な遺伝子によって支配されながら生きているが、だからといって我々がそのように生きる「べき」だというのは全くの間違いだということです。むしろだからこそ、我々は利他性を身につけていかなければならないというのは説得力のある言葉でした。そして、利他性を持っているのが結局得になるようですしね。

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2022/02/23

たまたま手にとった、2021年のニュートン9月号に紹介されていたので、読んでみた。門外漢にもわかりやすく書いてくれたみたいだが、むずかしい!読めないところは、申し訳ないが、飛ばして読んだ。 極論にはなろうが、自己複製することが目的であると考えると、肩の荷がおりるような気持ちにな...

たまたま手にとった、2021年のニュートン9月号に紹介されていたので、読んでみた。門外漢にもわかりやすく書いてくれたみたいだが、むずかしい!読めないところは、申し訳ないが、飛ばして読んだ。 極論にはなろうが、自己複製することが目的であると考えると、肩の荷がおりるような気持ちになる。 人間や動物、植物の行動を解読するための一考になる。無知な私にとっては、かなり斬新で新鮮な考えを与えてくれる、貴重な本であった。

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2021/11/05

40年前、大きな衝撃を与え、独自の視点で生物の進化を捉えた作品 今となっては比較的この本で示された考え方が浸透されてきた感じがあるので、衝撃があるとは言い難い 生物学にあまり詳しくない人が読めば新鮮に感じ、詳しい人が読めばこの考え方の元となる理論や思考を辿ることで納得感が深まって...

40年前、大きな衝撃を与え、独自の視点で生物の進化を捉えた作品 今となっては比較的この本で示された考え方が浸透されてきた感じがあるので、衝撃があるとは言い難い 生物学にあまり詳しくない人が読めば新鮮に感じ、詳しい人が読めばこの考え方の元となる理論や思考を辿ることで納得感が深まっていく 著者の主張が一貫しているため、わかりやすくはなっているが長文でじっくりとその主張が繰り返されるため、途中で飽きが来てしまうのでのんびり読むのが良い ライオンの話やミームの話は特に興味深かった

Posted byブクログ

2021/07/13

生物の個体は、自己を複製し存続するために動くという点で利己的な遺伝子によって動かされている。 文化伝達の単位のミームは、DNAよりも早く伝播する。 人間が持ち得る新しい自己複製子

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