誰もが嘘をついている の商品レビュー
ビックデータから分析できるもの、わかることを説明する本 まあコラムの集合としては良いかなレベル。冗長感がある。 ビックデータを用いることで多くの部分集合を見つけ出すことができる。そこから統計的な傾向を見ることができる。 ビックデータは大きな集合なのでいくつものランダム化試験を見...
ビックデータから分析できるもの、わかることを説明する本 まあコラムの集合としては良いかなレベル。冗長感がある。 ビックデータを用いることで多くの部分集合を見つけ出すことができる。そこから統計的な傾向を見ることができる。 ビックデータは大きな集合なのでいくつものランダム化試験を見つけ出すことができる。特に検索結果トレンドは本人の興味というなかなか表に出せないものを見いだせる
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基本的にはビッグデータで人間の潜在的な傾向がわかる。新しいデータ間の相関関係を調べることはビジネスや政治に利用されている。もちろん実行と検索は違うからビッグデータの傾向で全て判断してはいけないとも書いている(殺人に関する検索は殺人の実行と違うとの例など)。ビッグデータ利用がますま...
基本的にはビッグデータで人間の潜在的な傾向がわかる。新しいデータ間の相関関係を調べることはビジネスや政治に利用されている。もちろん実行と検索は違うからビッグデータの傾向で全て判断してはいけないとも書いている(殺人に関する検索は殺人の実行と違うとの例など)。ビッグデータ利用がますます増えるIT社会の今に読むべき良書。
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「僕のペニスの大きさは?グーグル検索が教える人間の本質」 これが本書のもともとのタイトル案である。 ————以下、ほぼ下ネタ———— 検索ワードのビッグデータ分析について、その面白く驚くべき(予想外の!)結果を中心にまとめられた本書。 利用されたのはグーグルを中心にフェ...
「僕のペニスの大きさは?グーグル検索が教える人間の本質」 これが本書のもともとのタイトル案である。 ————以下、ほぼ下ネタ———— 検索ワードのビッグデータ分析について、その面白く驚くべき(予想外の!)結果を中心にまとめられた本書。 利用されたのはグーグルを中心にフェイスブック、ポルノハブなど (*私はポルノハブを利用したことはありません) 本書では、性的なものをはじめ、政治、経済、食事、医学、社会、ギャンブル、野球、犯罪、エンタメなど広範なテーマについて様々な角度から、検索ワードのビッグデータ分析と考察がされている。 その中でも、単語の量とテーマの文章量だけでいうと、圧倒的にセックス関係のものが多い。 セックス関係のビッグデータ分析からわかったことは (掲載順。文章の後ろの数字はページ数) •「セックスレス 結婚」の検索回数は「不幸 結婚」の3.5倍、「愛のない結婚」の8倍多い 17 •女性は、男がペニスについて検索するのと同じくらい陰部について検索し、その最大の関心は、その悪臭と対策 33 •インドでは授乳関連の検索が世界一多い。具体的には「夫は私に授乳してほしいのか」の検索数と、男に授乳しているシーンを含むポルノの検索数 (後者はバングラデシュも同等) 33 •アメリカでは「天気」より「ポルノ」の検索数の方が多い 129 •男性によるポルノハブ上の検索の1.4%はペニスのある女性について 141 •女性によるポルノハブ上の検索の25%は「痛ましいアナル責め」や「公衆の面前での凌辱」、「極端に暴力的な輪姦」などの女性への暴力行為関連。性暴力系の検索率は女性が男性の2倍。(もちろん検索と実際の願望は単純に結びつけられない) 141 •男性は臓器の中で性器について一番検索する 144 •男性はペニス増大術をタイヤの交換方法やオムレツの焼き方よりも検索する 144 •オーラルセックスのテクニックについて、女性は男性の2倍検索する 148 •男性は女性をイかせる方法と同じくらい自分にフェラする方法を検索する 149 など。 ほかのテーマも非常に興味深い観点と結果なので、ぜひぜひご覧頂きたい。 私達の直感、経験、印象、常識などと、検索のビッグデータ分析とが大きく解離していることがつくづくわかる。 ただ、自分が普段いかに嘘をつきながら社会で生きているか。そしてパソコンやスマホにだけ本当の気持ちを吐露しているか。それを自分の胸に手をあててそれを少し考えれば、それも納得はいく。 今後も人文科学、社会科学的な学問を深めるのに、検索のビッグデータは最重要の情報の一つと言わざるを得ないだろう。 もちろんビッグデータ分析にも様々な注意点や限界がある。 個人情報保護や個人への介入などとのバランス取りは最たるものだ。 そのような注意点や限界についてもしっかり記載しているのが、本書を優れたものにしている。 ビッグデータ分析についての一歩目の本として、それ以上に私達人間の知られざる本音について、知るために優れた本である。
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ビッグデータだけではダメだというくだりが興味深かった。 野球の守備は数値化が難しいので、無視したら弱くなった話とか。
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人の表層的な建前と、データの矛盾が具体的に示されていて面白かった。ビッグデータからどこまで人の医療や経済の要求や流行を読み取れるようになり、今後の戦略的なマーケティング等に影響を及ぼすものになり得ると考えると興味深い。 自分の見ているものが、本質的に果たして正しいことか疑う視野を...
人の表層的な建前と、データの矛盾が具体的に示されていて面白かった。ビッグデータからどこまで人の医療や経済の要求や流行を読み取れるようになり、今後の戦略的なマーケティング等に影響を及ぼすものになり得ると考えると興味深い。 自分の見ているものが、本質的に果たして正しいことか疑う視野を持ちたい。
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競走馬の話は面白かった。因果関係と相関関係は違うから注意って話はまあ当然出てくるんだけど、最近テッド・チャンのメッセージを読んだ人間としては、タコ型異星人としての考えとしての因果ではない次元を想定しちゃうよね。ストーリーからポジションと俯瞰へというか。成功者になろうというロールモ...
競走馬の話は面白かった。因果関係と相関関係は違うから注意って話はまあ当然出てくるんだけど、最近テッド・チャンのメッセージを読んだ人間としては、タコ型異星人としての考えとしての因果ではない次元を想定しちゃうよね。ストーリーからポジションと俯瞰へというか。成功者になろうというロールモデルよりは、どういうポジションを取るのか。ベル・カーブのどこらへんを想定するのか。その場合にはどれくらいの浮き沈みがあるのか。まあVRで成功者の物語は体験できるしその逆もできるのだからそもそも実体的な成功にどんな意味があるの?とか、エリックフォッファー?
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人間はアンケート調査のとき、匿名でも嘘をつく(社会的望ましさバイアス)。セックスの回数を多く申告し、人種差別はしないし偏見もないと答える。しかし、コンドームの消費される数を調べるとじっさいのセックスの回数が少ないことが分かるし、「nigger」とググるひとはまだまだいる。 直観...
人間はアンケート調査のとき、匿名でも嘘をつく(社会的望ましさバイアス)。セックスの回数を多く申告し、人種差別はしないし偏見もないと答える。しかし、コンドームの消費される数を調べるとじっさいのセックスの回数が少ないことが分かるし、「nigger」とググるひとはまだまだいる。 直観はしばしば頼りになるが、バイアスは避けられない。夫婦関係は共通の友人がいたほうが長続きするように直観的には思えるが、それは間違っている。バスケ選手は貧しい地域から生まれるような気がするが、中流が出身の選手の方が多い。 ビッグデータは1.新しいデータをもたらし2.正直なデータをもたらしい3.部分集合に絞り込みやすく4.比較対象試験が手軽にできる。 ビッグデータを使って何かをするときの教訓1.データが重要視されていない領域に乗り込む2.予測がなぜ正確になるのかを説明できる必要はない データから分かることいろいろ。SNSでは自分の幸福を盛る。暴力的な映画は暴力的な人間を隔離し、アルコールから遠ざけることで暴力犯罪を減らす。一部の女性は暴力的なポルノについて検索する。パートナーがセックスに応じてくれないという検索は女性の方が多い。学校の教育方針は生徒の今後を予測しない
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グーグル検索などのデジタル自白剤で得られたビッグデータでわかった人間の本性。 ひとは、アンケート調査に対しては嘘をつく。 貧困層の多い町からは有力スポーツ選手は出にくい。 農村人口の多い地域のほうが、精神的に不安を抱えているひとが多い。 書き間違いは、性的な潜在意識を表すものでは...
グーグル検索などのデジタル自白剤で得られたビッグデータでわかった人間の本性。 ひとは、アンケート調査に対しては嘘をつく。 貧困層の多い町からは有力スポーツ選手は出にくい。 農村人口の多い地域のほうが、精神的に不安を抱えているひとが多い。 書き間違いは、性的な潜在意識を表すものではない。 夫婦が異なる趣味、異なる交際範囲を持っている方が、離婚する率が低い。 オバマは、人種差別によって不利益を被っていた。 男は性器の大きさに悩み、女は性器の臭いに悩む。 私はXXXとセックスしたい、という検索の4分の3は、母親とのセックス願望。 女性は、自分の話題に同調し、共感してくれる男性を好む。相手のことを尋ねてきたら、話題が尽きた証拠。 親は性別で子供を差別している。男児には知性を求め、女児には容姿を求める。 実は、リベラルも保守も同じようなニュースサイトを見ている。 子供が8歳のときに流行っていたスポーツが生涯の好みのスポーツになる。 データの絞り込みで得られる真実。所得階層の流動性は、アメリカ全土では高くないが、非常に高い地域もある。 多くの富裕層が住んでいる地域の住民は、(その人自身が貧困でも)長生きできる可能性が高い。 教育費支出が高いと、子供が中の上くらいまで豊かになる可能性が高まる。大学町、大都市、移民が多い地域は、超有名人が出る確率が高まる。 A/Bテストで分かる真実。 有力学校にギリギリで受かった子供とギリギリで落ちた子供の、成人後の所得水準は大して違わない。 ビッグデータでも、成果が出ない分野もある。すでに徹底的な調査・分析が行われれいる分野、例えば、証券投資分析など。
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調査や質問には表れてこない本音が、グーグル検索データから浮かび上がる。分割し、フィルターをかけても統計的に十分な数のデータ。人の行動を変えることに応用できるが、次元の呪いや倫理問題には留意。 結果については断片的に読んだことがありましたが、初出は衝撃だったと思います。
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ビッグデータ分析に興味があるけど今のところ内容はさっぱり、という人にオススメ。ビッグデータ分析の魅力と効用、限界について平易な文章でわかりやすく解説されている。取り上げている実例も面白く、楽しく読めた。 「広告には効果がある?」「脱税するのはどんな人?」「子育てするのに最適な場所...
ビッグデータ分析に興味があるけど今のところ内容はさっぱり、という人にオススメ。ビッグデータ分析の魅力と効用、限界について平易な文章でわかりやすく解説されている。取り上げている実例も面白く、楽しく読めた。 「広告には効果がある?」「脱税するのはどんな人?」「子育てするのに最適な場所は?」…なんてことがわかるというのだから、本書の諭すように『正しいデータと正しい問い』によりビッグデータをきちんと使いこなせれば、来る数十年で社会は劇的に変わるのではないかと思う。 私たちは未だかつてなかった「人間の本当の欲望や恐れを知ることの出来る道具」を手に入れたのだなー。 個人的に大好きなピンカーが序文を寄せてるのもポイントが高い(3ページ半だけど)。ビッグデータ分析を「人間の妄念を覗く魅力的な窓」なんて流石シャレた言い回し!
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