樹海 の商品レビュー
6つのお話からなる短編集。 初出はいずれも文芸誌(小説新潮と別冊文藝春秋)。 「使者」と「奇跡」以外はどれもはっきりとした樹海の描写が出てきて、夜寝る前に読むにはまあまあ重すぎる感じでした。 でもなんか引き込まれて、結局結末まで読んでしまった(最後のお話だけ苦手な描写が多かったか...
6つのお話からなる短編集。 初出はいずれも文芸誌(小説新潮と別冊文藝春秋)。 「使者」と「奇跡」以外はどれもはっきりとした樹海の描写が出てきて、夜寝る前に読むにはまあまあ重すぎる感じでした。 でもなんか引き込まれて、結局結末まで読んでしまった(最後のお話だけ苦手な描写が多かったから途中離脱)。 『仄暗い水の底から』の時も思ったけど、鈴木光司さんって重い描写の中にたまにキラキラする何かを差し込んでこられるから、どんなにキラキラが小さくてもそれを手に取りたくなってしまう、そんな雰囲気があって… 結局読むのやめられなくなるよね。。 「偏在」と「娑婆」、「使者」と「奇跡」は繋がってることがはっきり分かる体裁。でも「偏在」の主人公は漂っている存在になっちゃったからかな、「使者」の中にもちらっと存在してたようにも思えました。 どのお話も重いしやりきれなさが漂っているけど、ほんの少しだけ光が見えたと感じる描写があったのが救いかな、ほんとにほんの少しだけだけど。 「報酬」で凄惨な目にあった彼が最期に見た景色がああいう形だったのがほんとに救いで、それが一晩経った今でも印象に残っています。
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大家が伸び伸び書きたいものを書いた風があって、その、大変よろしいかと存じます。 樹海がテーマで鈴木光司の短編集と聞くと、私のような浅薄な読み手は仄暗い水の底からとかを想定して臨むのですが、絶対そこを織り込み済みでずらしてきてますよね、これ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
6話構成になっているけれど登場する人物は、どこか細い糸でそれぞれが繋がっていて そしてどこか不幸としか思えない人生をそれぞれが送っていて…所謂 幽霊話でゾクゾクするようなホラーでは無い。でも、この人物はどうなって行くのだろう?と先を読みたくなる…が、なんだか登場人物が多いせいもあるけれど長いお話だったな。と、言うのが私の感想。
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鈴木光司『樹海』文春文庫。 青木ヶ原の樹海をモチーフにした6編から成る連作短編集。ホラーっぽい感じの『偏在』と『娑場』まではストーリーの繋がりも良く、なかなか面白かったのだが、『報酬』を頂点に、『使者』『奇跡』『禁断』と尻すぼみにつまらなくなる。 鈴木光司はかなり読んでいるの...
鈴木光司『樹海』文春文庫。 青木ヶ原の樹海をモチーフにした6編から成る連作短編集。ホラーっぽい感じの『偏在』と『娑場』まではストーリーの繋がりも良く、なかなか面白かったのだが、『報酬』を頂点に、『使者』『奇跡』『禁断』と尻すぼみにつまらなくなる。 鈴木光司はかなり読んでいるのだが、代表作にして最高傑作の『リング』を超える作品とは未だに出逢えていない。
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作者の名前,タイトルそして帯にすっかり翻弄されてしまった。ホラーではない。分類が難しい。色々と盛り込んで得体の知れないものになった感。掴みどころがなく軽い苦痛を感じた。 あらすじ(背表紙より) 樹海―それは社会の底辺で生きることに疲れた人びとの終焉の場。虐待、借金、失業、薬物中毒...
作者の名前,タイトルそして帯にすっかり翻弄されてしまった。ホラーではない。分類が難しい。色々と盛り込んで得体の知れないものになった感。掴みどころがなく軽い苦痛を感じた。 あらすじ(背表紙より) 樹海―それは社会の底辺で生きることに疲れた人びとの終焉の場。虐待、借金、失業、薬物中毒…悲惨で救いようのない人間たちは、生きる苦しさから解放されるため、次々と樹海へ足を踏み入れる。弱者を生みだし、死へと導いたものとは何か。親と子の恐ろしい因縁が引き起こす、不幸の連鎖を描いた連作短編集。
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【歪んだ親子関係が生みだす悲劇】苦しむことなくこの世とおさらばしたい――。死を渇望して樹海に溶け込む人間と、彼らの運命に巻き込まれる人々を描いた連作短篇集。
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