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AI vs.教科書が読めない子どもたち の商品レビュー

4.2

700件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2026/03/28

AIがホワイトカラーの仕事を奪う、いずれシンギュラリティに到達するといった話題に対し、数学者の立場からその危機感、異論などを語る。タイトルは「子どもたち」とあるが、生産年齢に入った日本の大人たちにも同様である。 AIは「しょせん数学でできている」というのが腑に落ちてくる。人間な...

AIがホワイトカラーの仕事を奪う、いずれシンギュラリティに到達するといった話題に対し、数学者の立場からその危機感、異論などを語る。タイトルは「子どもたち」とあるが、生産年齢に入った日本の大人たちにも同様である。 AIは「しょせん数学でできている」というのが腑に落ちてくる。人間なら「常識」で思考が滑らかに推移していくことが、AIではプログラミングされない限り「自らは考えない」ので簡単なこともできない。故にAIが神のようになるなどあり得ず、シンギュラリティも「技術的」特異点でしかないと、安易なAI万能説に異を唱える。 それだけにテーマにある通り、文脈を理解できない、思考力が低下している人が増えているというデータを元に危機感を啓蒙している。つまりは枠にはめられた思考しかできなければそれはAIの得意分野であり、AIに容易に取って代わられる、と。 人の価値観もそれぞれだが、自分自身はAIに負ける気などしていない。記憶力や検索力は到底及ばないが、「最後は人対人」とアナログ発想になれば、AIとの勝負など無縁だと考えている。 しかし本書を読んでいて少し違和感はあった。いつの本か見ないで読み始め、AIの作曲や絵画の出来は酷いもので全く将来性がないような扱いだったので「少し話題が古いな」と思った。あとで見返したら2018年の本だった。たった7~8年で、筆者の危機感をさらに超えてAIは進化している。

Posted byブクログ

2026/03/19

最近、車を買い替えた。走行距離はまだ四万五千キロ程度であり、本来なら買い替える理由はない。それでも決断したのは、安全性を重視したためである。 高齢者による事故が社会問題となる中、衝突軽減ブレーキや自動駐車機能、さらには前車追従機能など、最新の装備は運転の負担を大きく軽減してくれ...

最近、車を買い替えた。走行距離はまだ四万五千キロ程度であり、本来なら買い替える理由はない。それでも決断したのは、安全性を重視したためである。 高齢者による事故が社会問題となる中、衝突軽減ブレーキや自動駐車機能、さらには前車追従機能など、最新の装備は運転の負担を大きく軽減してくれる。これらはすべてAIによって実現されている技術だ。 確かに便利であり、安全性の向上にも寄与する。しかし同時に、それらは決して万能ではなく、最終的な責任はあくまで人間にある。 本書は、こうしたAIが社会に浸透した先に何が起こるのかを問いかけている。 新井紀子は、AIには明確な限界があると指摘する。AIは膨大なデータを処理し、確率的に最適な解を導き出すことには長けている。しかし一方で、文脈を深く理解したり、本当の意味での読解や創造を行うことは不得手である。 問題は、人間の側にも同様の弱点があることだ。教科書を正確に読み解けない子どもたちが増えているという現実は、AIに仕事を奪われる未来以上に深刻かもしれない。 人間とAIが得意分野で棲み分ける——それが理想ではある。だが現実のホワイトカラーの仕事の多くは、AIによって代替可能な領域にある。 利便性の裏側で進行するこの変化に、私たちはどこまで自覚的でいられるのだろうか。本書はその危うさに静かに警鐘を鳴らしている。

Posted byブクログ

2026/03/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

東ロボくんの奮闘よりも、"教科書が読めない子どもたち"の話の方がずっと興味深かったです。AIにとって理解が難しい常識と意味の把握。現在の中高生がどれほどの読解力を持っているのか、それを実際に行った専用のテスト結果を元に解説。いや、すごい。結果を疑いたくなるくらいに低いです。AIが苦手とする分野が人間も苦手となるとどうすればいいのか。新聞記者が2択問題で正答率半分超えなんだから良いのではとか言ったらしいけれど、良いわけないでしょう。教育関係者にこそぜひ読んでほしい。すごくおもしろい本でした。おすすめです。

Posted byブクログ

2026/03/02

2026年2冊目 8年前の本ということを念頭に読む必要があるが、読解力については勉強になる 女性贔屓で少しウケた

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2026/02/14

テーマは面白いけど、ちょっと難しいところがあった。 「AIに絶対代替えできない仕事の多くは、女性が担っている仕事」という、本題とは逸れるところに妙に勇気をもらってしまった(笑)

Posted byブクログ

2026/02/12

AIは確かに便利なんです。でもそれを子どもの時から使うということの恐ろしさがどういうことなのか、実は大人はあんまり分かってないんです。 というより、AIを使う使わないの前にすでに読解力がものすごく低くなっています。今、この低下した読解力や学力をAIの力でカバーしようとしているんで...

AIは確かに便利なんです。でもそれを子どもの時から使うということの恐ろしさがどういうことなのか、実は大人はあんまり分かってないんです。 というより、AIを使う使わないの前にすでに読解力がものすごく低くなっています。今、この低下した読解力や学力をAIの力でカバーしようとしているんですね。これはほんまにヤバいことです。なぜヤバいかと言うと、そういうことで身につけた知識や能力と思っているものはすぐにAIにとって変わられてしまうからです。 じゃあどんな能力、人がAIにとって変わられないか。この視点でこの本は書かれている。

Posted byブクログ

2026/02/11

AIではなくAI技術 インターネットがいくつかの仕事を無くしたけど、新たな仕事を創造もした 歴史は繰り返す

Posted byブクログ

2026/01/28

AIという言葉をよく聞くようになった。いまいち理解していなかったし、いずれ人間はAIに取って代わられるだろうと思っていたけれど人間だって負けていないと思える一冊だった。

Posted byブクログ

2026/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東ロボくんと名付けた人工知能によって東大合格を目指す数学者の著者の悲痛な叫び。 AIが日常的に活用され始めた中で、AIに対しての正確な理解が追いつかぬままに幻想を抱いたり、あるいは不適切な推論による危険性を孕む状況(悪は熱いうちに打て/太陽の光は今光った)となっている。 そのような状況を見兼ねて、AIは何が出来て何が出来ないのか、人間の多くの仕事がAIに代替される中で私達を取り巻く環境はどのように変わるのか、そしてそこから紐解いていく現代の読解力の低下について。 東ロボくんは東大合格こそ見通しは立っていないものの、MARCHや関関同立の一部には合格基準に達した。これが何を意味するのか。AIができてしまう=代替されてしまう能力によって構成されている試験に合格している人が大層であること。つまりは、人間にしかできない=AIが不得意な分野(意味の理解や柔軟な判断等)を身に付けていかなければならないこと。しかしそのAIが不得意な分野における現状は悲惨であり、基本的な読解力すらままなっていないのが日本を含めた世界の現状である。 これらを踏まえて読解力の重要性を再認識し、RSTを受験し自身の読解力を確認しようと思うとともに、この本の印税が教育のための科学研究所に全額寄付されていることへの著者の強い想いに感銘を受けた。

Posted byブクログ

2026/01/10
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AIを育てて、東京大学に合格させようとした 国家プロジェクト「東ロボくん」のプロジェクトをもとに AIが、できること、できないことを解説

Posted byブクログ