無戸籍の日本人 の商品レビュー
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無戸籍の実情を知るきっかけには良い一冊。 よく言えば物語調で読みやすいのだが、感情的で一方からの視点で書いている部分が多く、客観的な文章ではないためこの一冊だけを読んで無戸籍について分かったつもりになるのは良くないと感じた。 個人的にはp115から続く長々とした感情的な陳述書で「この先もこのテンションで問題提起が続いていくのか……」と引いてしまった。 また、役所や裁判所の対応が冷たい、裏切られた、「(出生届を修正しないと受理できない理由を確認するより)先に出産おめでとうございますくらい言えないのか」といった文言が本の中で何度も書かれているのだが、政治家の元妻で自身も現政治家という法律を作ることに直接関われる立場である著者が、法律に従って届出や手続きをするしかなく法律を定める権限もない(同情して法を無視した特別対応をしたら逆に問題になる)役所や裁判所の窓口職員に対して文句を書き連ねているのは悪質だと感じた。(各立場の役割がわかっていない普通の小説家がそう書くならともかく……) きちんと無戸籍の問題を知るのであれば、もっと客観的な事実や判例ベースで記述をするであろう大学教授や法曹関係者の著書の方がいいと思います。
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無戸籍問題はニュースなどで取り上げられる度に見ていたが、就籍などハードルが高すぎることにびっくりした。もっと詳しく戸籍について知りたいなと考えさせられる。
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無戸籍者は連鎖する。そんな中、自分の知識で助け活動する政治家の方、素晴らしい。政治家の鑑のようだ。でも役所の窓口職員にも、もう少し温かい目を向けてほしかった。ほぼ非正規でクレーム対応がほとんど、精神的にタフでない人はすぐに辞めていく、そんな職場です。正規は後ろから様子をうかがってる人ばかり。もちろんプロと言われればそれまでですが…
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書いてあることが全て事実だと受け入れたくない。「市子」の何倍も現実は壮絶で、現代社会に絶望を感じる。ただこの本は厳しい現実を提示するだけではなく、度重なる取材と当事者との対話の記録、そして戸籍取得にはどういう障害があるのかなど、無戸籍の人たちが少しでも生きやすくなるように著者が奔...
書いてあることが全て事実だと受け入れたくない。「市子」の何倍も現実は壮絶で、現代社会に絶望を感じる。ただこの本は厳しい現実を提示するだけではなく、度重なる取材と当事者との対話の記録、そして戸籍取得にはどういう障害があるのかなど、無戸籍の人たちが少しでも生きやすくなるように著者が奔走し、その軌跡を辿っていく。全て著者の経験、取材、対話、記録で構成された、まさに血と汗の結晶。当事者たちが勇気を出して、告白した辛い過去に、我々がどうあるべきなのかを問われている気がした。苦しんでいる人が今もいる為、ありがとうございますとは簡単に言えないけど、感謝してます
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あまりにも自分の生きてきた世界と違いすぎて唖然とした そんな多種多様な地獄ある?というエピソードばかり 政治家の本音を知れたりやり口も学べるし色んな「世界」が覗けて有意義でした 複数人のケースをザッピングしながら話が進むので少し読書の間をあけると記憶容量が極小の私は この人どのケースの方だったっけ?? となってしまい中盤あやふやなまま読み終わりましたけどそれでも十二分に学びがありました 終盤は歴史の話になっちゃうからちょっと退屈だったかな あーしかし「留守中に夫(35)が母親(70)と肉体関係を結んでいた」の下りは本当に気分が滅入った イミフ、どういうことだよ…
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ねほりんぱほりんという番組で知った、 無戸籍者の実態をもっと知りたくて手に取った。 読んでみると、さまざまな事例が挙げられていた。 育児放棄や貧困が主な原因なんだろうと、無知な私が持っていたイメージよりもずっと根が深く、親や祖父母の代まで原因が遡るケースも。 そのせいで、親子で...
ねほりんぱほりんという番組で知った、 無戸籍者の実態をもっと知りたくて手に取った。 読んでみると、さまざまな事例が挙げられていた。 育児放棄や貧困が主な原因なんだろうと、無知な私が持っていたイメージよりもずっと根が深く、親や祖父母の代まで原因が遡るケースも。 そのせいで、親子で無戸籍の連鎖が怒るケースも少なくないということに衝撃を受けた。 一番ショックだったのが、本来ならば彼らを救うためにあるはずの日本の法律が、無戸籍者が戸籍を取得することを拒否する壁となっているということ。 離婚後300日問題、 日本人である証明がないから取得が困難で、それを証明したくても親が亡くなっている、 学校に通っていないはずなのにコミュニケーション能力や文章力が高いのは疑わしい等、 なぜここまで何の罪もなく生まれてきた彼らが苦しみを持たなければいけないのか、あまりに理不尽だと感じた。 確かに生きているのに、制度上「存在しない者」として生活している人たちの声が届いてほしい。
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無戸籍で苦労している方々が少なくない事実は知らなかったし、大変驚いた。 ストーリー性があってとても読みやすく、法律問題の説明もわかりやすい。 法や政治に関する様々な本が、この本くらい読みやすければ、もっと色んな人(自分も含め)に政治に触れるきっかけができそうなんだがなあ。
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小説かのようなストーリー性があり、とても読みやすかった。 さらに内容に関しても小説、フィクションではないかと疑うようなものばかりで自身の無知さを実感した。 無戸籍は遠いようで身近。そして身近であってはならない。そのための法制度や、戸籍の目的を今一度考え見直さなければいけない。 誰...
小説かのようなストーリー性があり、とても読みやすかった。 さらに内容に関しても小説、フィクションではないかと疑うようなものばかりで自身の無知さを実感した。 無戸籍は遠いようで身近。そして身近であってはならない。そのための法制度や、戸籍の目的を今一度考え見直さなければいけない。 誰しも生まれたくて生まれてきたわけではないのだから、当たり前の人権くらい与えてよ!
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なるほどな、民法772条か。特に貧困やら親がいい加減だったりしなくても、現夫の名前では出生届が受理されずに無戸籍になるパターンがあるんだ。よくわかってなかった。俺みたいな素人が考えても、誰かが生まれた時に戸籍の無いままで放置しておくことと、整合性の取られた出生届と、どっちが大事な...
なるほどな、民法772条か。特に貧困やら親がいい加減だったりしなくても、現夫の名前では出生届が受理されずに無戸籍になるパターンがあるんだ。よくわかってなかった。俺みたいな素人が考えても、誰かが生まれた時に戸籍の無いままで放置しておくことと、整合性の取られた出生届と、どっちが大事なんだよバカか?と思うような問題なので早急に法改正しろよ、思うけどな。無戸籍は離婚のペナルティ、ってのはすげえと思った。いやいや、19世紀の法律なんだってよ?しかし無戸籍の人の母親の元夫がその母親と肉体関係があったとか、鎌投げられたとか、この辺りはダラダラと冗長だったなあ。
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自分の子どもが無戸籍になってしまったこと等をきっかけに、無戸籍の人が戸籍や住民票を取れるようにサポートしたり、法律や離婚届を変えようとした政治家の書いた本。作者はこの問題に”召命された”かのように、力強く活動している一方、どうやら無戸籍の問題を親の咎に矮小化して、むしろ現状に合わ...
自分の子どもが無戸籍になってしまったこと等をきっかけに、無戸籍の人が戸籍や住民票を取れるようにサポートしたり、法律や離婚届を変えようとした政治家の書いた本。作者はこの問題に”召命された”かのように、力強く活動している一方、どうやら無戸籍の問題を親の咎に矮小化して、むしろ現状に合わない民法772条をそのままにしたい一派の政治家も出てくることから、政治家にとっての課題や理想像が全然違うことが分かる。世の中の問題は多岐にわたっているので、それぞれに関心を持ってもらうために、政治家自体に多様性が必要だなと強く感じた。
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