われら の商品レビュー
1920年代にロシア作家にて執筆されたディストピア作品。 非常に大きな戦争の後、街は徹底的に管理された監視社会である「単一国」へと変貌した世界。すべての人間が同じ服装・生活を強いられる。「時間律令板」と呼ばれる個人の時間まで管理される法律があるなど徹底的な全体主義国家が舞台となっ...
1920年代にロシア作家にて執筆されたディストピア作品。 非常に大きな戦争の後、街は徹底的に管理された監視社会である「単一国」へと変貌した世界。すべての人間が同じ服装・生活を強いられる。「時間律令板」と呼ばれる個人の時間まで管理される法律があるなど徹底的な全体主義国家が舞台となっています。 その中で主人公であるD503号が残した手記が作品となっています。 何も疑いもなく「われら」の1つの細胞として生活する中、とあるきっかけにより「個人」としての自我が表れ始め動揺していく様などが描かれています。 【すばらしい新世界】や【1984】のような全体主義に対する反逆を描く作品はやはり今この時代、今の日本に重ね合わせながら読み、考えると何か感じること・思うところがありますね。
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ハクスリーやオーウェルに先駆けて世に出されたディストピア小説。ガラス張りの建物「単一国」で、名前を持たずナンバリングされた人々はあらゆる行動が管理されながらもそこに喜びを感じている。ある男の手記という形で話は進む。単一国の君主は「想像力とは病であり、幸福への障害となる」と説く。だ...
ハクスリーやオーウェルに先駆けて世に出されたディストピア小説。ガラス張りの建物「単一国」で、名前を持たずナンバリングされた人々はあらゆる行動が管理されながらもそこに喜びを感じている。ある男の手記という形で話は進む。単一国の君主は「想像力とは病であり、幸福への障害となる」と説く。だけど、全ての人間から想像力を奪えば、誰が(何が)私たちを管理するんだろう?想像力を奪われた人間たち?それとも単一国を作った何者かが?とても古い小説だけど、今の日本にどことなく似ているものを感じた。 2018.6.1
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- ネタバレ
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読み終えて、「変化を起こすことや打ち破ることはやはりできないのか……?」とか考え込んで暗い気持ちになってしまった。 想像力(考えること)を奪われるのは本当に恐ろしい。想像力摘出手術について触れられて以降、最後のページに辿り着くまでずっと息が止まるような気持ちだった。 「どうして馬鹿げたことはよくないと思うのかしら。人間の愚かしさだって、知性と同じように何世紀もの間、手をかけて育ててやれば、そこから何かとても貴重なものが生まれるかもしれないわ」
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ソ連ができたころに書かれた、ディストピア文学のさきがけ的な作品。今となってはほぼフォーマットの展開ですが、これが書かれた時代背景を考えると、すごいなと思います。
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とても分かりにくい、というか、わからなかった。何が起こっているのかわからないまま話が進んでいき、とりあえず好きな女性ができて、今までの生活がおかしくなっていったのはわかった。 1984年とよく似ていると思う。
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ディストピア小説の鉄板設定「徹底された管理社会」をベースにした、同ジャンルの始祖的存在。100年前に書かれたことが信じられないくらい先見性に富んだ内容だが、物事の真理や普遍性を突いた設定ともとれる。ガチガチの社会主義国家だったソ連本国では長らく出版されなかったのも納得。 国民は...
ディストピア小説の鉄板設定「徹底された管理社会」をベースにした、同ジャンルの始祖的存在。100年前に書かれたことが信じられないくらい先見性に富んだ内容だが、物事の真理や普遍性を突いた設定ともとれる。ガチガチの社会主義国家だったソ連本国では長らく出版されなかったのも納得。 国民は全て名前の代わりに番号を与えられ、セックスをするにも国から許可(クーポン券)が必要という徹底した管理社会の中で、主人公は次第に自我を芽生えさせていく。やや読み辛い(現実なのか妄想なのか分かり難い)部分もあるけれど、グイグイ読み進められた。
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