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陰翳礼讃 の商品レビュー

4.4

53件のお客様レビュー

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2024/12/07

美しいという言葉がぴたりと当てはまるような本だった。豊富に差し挟まれる写真の美しさも然りだが、陰があってこそ映える日本の美しさを丁寧に表現されている。意識しなければ陰の中の美を感じることなどなかった自分に、本来の日本の美を説いてくれた陰翳礼讃に感謝し、この美しい日本に産まれたこと...

美しいという言葉がぴたりと当てはまるような本だった。豊富に差し挟まれる写真の美しさも然りだが、陰があってこそ映える日本の美しさを丁寧に表現されている。意識しなければ陰の中の美を感じることなどなかった自分に、本来の日本の美を説いてくれた陰翳礼讃に感謝し、この美しい日本に産まれたことの幸運にも感謝したい。

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2024/12/06

あまり古さを感じない文章&内容。 SDGsの現代に似合った考え方なのか。 写真に文章が添えられており、とても読みやすい。 最近、日本の夜は明るすぎる、と海外の人々が思っていると知った。陰を大事にする日本人はどこにいったのか。他国の夜の部屋はもっと薄暗いそう。睡眠学的にも...

あまり古さを感じない文章&内容。 SDGsの現代に似合った考え方なのか。 写真に文章が添えられており、とても読みやすい。 最近、日本の夜は明るすぎる、と海外の人々が思っていると知った。陰を大事にする日本人はどこにいったのか。他国の夜の部屋はもっと薄暗いそう。睡眠学的にも夜は暗いと良いらしい。 朝日と共に起床し、日没と共に就寝する。 理想的な生活、いつか実現したい。

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2024/11/11

小説なのかと思いきや評論だった。ひたすら日本の陰影文化の良さについて語った作品。プリクラとか逆光動画が嫌いなので共感した。やっぱ写真や動画は編集しない方がいいよ。

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2024/10/23

日本の美学は光と陰のコントラスト。 まわりとの協調をはかるのもここから来ているのか? 昔から白を貴いとするのはなぜなんだろう。 西洋の美学に関する本も読んでみたいと思った。

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2024/10/19

昭和初期に書かれた、日本における光の意味を教えてくれる本。 ほどほどのあかりで、見るべきではないものはそのままに。 当時の光の増大に対する違和感は、現代で言うところの、情報量の増大と似ていると思った。 西洋人は闇を排除し隅々まで明るく照らし、光による闇の討伐を目指した。一方で、日...

昭和初期に書かれた、日本における光の意味を教えてくれる本。 ほどほどのあかりで、見るべきではないものはそのままに。 当時の光の増大に対する違和感は、現代で言うところの、情報量の増大と似ていると思った。 西洋人は闇を排除し隅々まで明るく照らし、光による闇の討伐を目指した。一方で、日本人は闇と共存し、ある意味、一体化していた。 しかし、日本人は、親しい闇を、西洋文明の流入により、追いやった。 見るべきではないものを突きつけられ、どう対処すべきか、悩まされる。実は、悩む必要などなく、対処すべき事でもない。それとは、ずっと前から無意識に共存してきたのである。 鎖国によって生じた文明の遅延に対する劣等感から、西洋文明に追いつこうとするが、日本人の、無意識下の民族性が抗っている。 西洋人は、情報の取捨選択にたけているが、日本人は、侘び寂びや、静寂を愛でる繊細な民族であり、結局のところ、苦手なのである。

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2024/07/31

 日本の夜は明るすぎる。もっと暗くした方が良い。という意見にはめちゃくちゃ共感。  日本の文化は薄暗い住環境の中で興隆したからこそ光の中ではなく陰翳でこそ美しい。たとえば蒔絵に使われる金は暗闇で見ることを前提につくられている。白光する中で見ても何らの美性もない。バッサリそう言い放...

 日本の夜は明るすぎる。もっと暗くした方が良い。という意見にはめちゃくちゃ共感。  日本の文化は薄暗い住環境の中で興隆したからこそ光の中ではなく陰翳でこそ美しい。たとえば蒔絵に使われる金は暗闇で見ることを前提につくられている。白光する中で見ても何らの美性もない。バッサリそう言い放つ文豪・谷崎潤一郎に感服せざるを得ない。それが正しいか否かは置いておいて、なるほど。そのような視点もあるのか!と納得させられてしまった。

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2024/06/28

日本語が美しかった。 光があるからこそ闇があり、 日本人ならではの繊細な感性が美しいと思った。 普段読まないタイプの本だったので、語彙が増えた。

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2024/05/15

谷崎潤一郎の文章に合った写真にとても癒されました。 今まで陰や暗さは負のイメージを持っていましたが、本書を通してそれらの奥深さや荘厳さを理解することができました。また、日本と欧米の対比関係が明るさや色への理解を深めることができました。

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2024/02/14

こういう本が手元にあって、ページをめくりながらティータイム、みたいな生活が理想。 いつになったら実現するでしょう・・

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2023/12/25

年の瀬でいろんな負債が溜まってる時にまあまあ染みる綺麗さ。 これ読むと毎回いろんな“みているモノ”を触りたくなるくらいにはモノへの成り立ちと景色を敬ってしまう。 この本はいろんなところで引用されるし応用されるけど、全ストーリーラインを写真でなぞり切るっていうのはなかなか勇気がい...

年の瀬でいろんな負債が溜まってる時にまあまあ染みる綺麗さ。 これ読むと毎回いろんな“みているモノ”を触りたくなるくらいにはモノへの成り立ちと景色を敬ってしまう。 この本はいろんなところで引用されるし応用されるけど、全ストーリーラインを写真でなぞり切るっていうのはなかなか勇気がいるんじゃないだろうか。純粋に、自分と違うイメージがつくことで新しい発見が多いと思った。

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