オーパーツ 死を招く至宝 の商品レビュー
+++ 貧乏大学生・鳳水月の前に現れた、顔も骨格も分身かのように瓜二つな男・古城深夜。鳳の同級生である彼は、OOPARTS―当時の技術や知識では、制作不可能なはずの古代の工芸品―の、世界を股にかける鑑定士だと高らかに自称した。水晶の髑髏に囲まれた考古学者の遺体、夫婦の死体と密室か...
+++ 貧乏大学生・鳳水月の前に現れた、顔も骨格も分身かのように瓜二つな男・古城深夜。鳳の同級生である彼は、OOPARTS―当時の技術や知識では、制作不可能なはずの古代の工芸品―の、世界を股にかける鑑定士だと高らかに自称した。水晶の髑髏に囲まれた考古学者の遺体、夫婦の死体と密室から消えた黄金のシャトル…謎だらけの遺産に引き寄せられるように起こる、数多の不可解な殺人事件。難攻不落のトリックに、変人鑑定士・古城と巻き込まれた鳳の“分身倹ひ”の運命は?2018年第16回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。 +++ 全くの他人でありながら、瓜二つの容貌を持つ古城深夜と鳳水月が、主に古城の主導によって事件に巻き込まれ、謎を解き明かすという趣向である。多分にマニアックな蘊蓄が語られているので、興味がある人には垂涎ものなのだろうが、それ以外の人には、とっつきにくい部分も多いかもしれない。キャラクタもまだ発展途上という印象で、続編があるなら、少しずつこなれていきそうな気はする。個人的にはあまり入り込めない一冊ではあった。
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このミス大賞受賞作。謎めいた工芸品・オーパーツを巡る連作ミステリ。オーパーツについての知識も程よく楽しめ、そしてミステリとしてもしっかり楽しめます。案外と軽妙な読み心地や、「分身コンビ」の掛け合い漫才も面白くって、これはシリーズ化に期待したいなあ。 お気に入りは「恐竜に狙われた男...
このミス大賞受賞作。謎めいた工芸品・オーパーツを巡る連作ミステリ。オーパーツについての知識も程よく楽しめ、そしてミステリとしてもしっかり楽しめます。案外と軽妙な読み心地や、「分身コンビ」の掛け合い漫才も面白くって、これはシリーズ化に期待したいなあ。 お気に入りは「恐竜に狙われた男」。私も恐竜好きなんですよねえ(笑)。実はかなり単純なのに案外と気づかないトリックや、終盤の息詰まる攻防戦も印象的でした。 しかし選評を見ると。書き直されたらしい最終話が気になる……出来がいまいちということですが、個人的には気になるんだよなあ「グリム童話がらみの猟奇連続殺人」って!
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トリックがどうのこうのより、唐突に登場する美少女暗殺者や姉、匂わせといて一回きりしか出てこない刑事が謎すぎる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
OパーツをKeyとしながらの連作短編。 のっけから瓜二つの姿のホームズとワトソン役の大学生が知り合うシーンから始まるが、文章が粗い。 キャラに個性を与えたいのは分かるが、変人と個性は違う。 日本の、それも特に若手が書く小説は妙にキャラを変人にする傾向があって辟易する。内容さえしっかりしていれば普通のキャラでも十分楽しめるのに。 短編集ではあるが、毎回密室トリックに挑む姿勢は評価できるし、謎は魅力的でよく考えてある。オーパーツの蘊蓄も魅力あるガジェットの一つと評価できるが、恐竜のエピソードなどは描写が過ぎて全く退屈。 短編であれだけ紙面を割くのはどうだろうか? まだ、作者が若いせいかセリフやキャラ設定に粗さが目立つが反面トリックは魅力的なので今後に期待。 (まあコメディ調推理物とすれば良いのかもしれないが、作者がそこを狙ってるとは思えないし…)
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このミス大賞を取った短編集。 人物設定もトリックもケレン味たっぷり。突き抜けているので、ある意味清々しい。
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評判高い作品だが、私はそれほど評価しない。連作の第1章の「十三髑髏の謎」はトリックの仕込みも上手く出来ていて、これは、と期待したのだが、章がすすむにつれて凡庸になり最終章のストーンヘンジでがっかりしたのだった。 最近のミステリの登場人物の名前がやたらに凝りすぎているのも、個人的に...
評判高い作品だが、私はそれほど評価しない。連作の第1章の「十三髑髏の謎」はトリックの仕込みも上手く出来ていて、これは、と期待したのだが、章がすすむにつれて凡庸になり最終章のストーンヘンジでがっかりしたのだった。 最近のミステリの登場人物の名前がやたらに凝りすぎているのも、個人的には好みではない、と辛口にしてみたが、『屍人荘の殺人』同様に次を読んで評価を決めたい。
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タイトルからするとどんなトンデモ本よ! と思うでしょ? でも実はガチガチの物理トリック&ユーモアミステリ連作集なのだーwwww
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【収録作品】第一章 十三髑髏の謎/第二章 浮遊/第三章 恐竜に狙われた男/最終章 ストーンヘンジの双子/エピローグ
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オーパーツ鑑定士とドッペルゲンガーだと思わせるほど似ている大学生の日常のミステリを紐解く物語。大学生が講義に関することでオーパーツが絡んでいるとされている事件に巻き込まれてしまう。所々にトリックが仕掛けられ、双子かと思わせる程のオーパーツ鑑定士と大学生、男女の双子との会話などから...
オーパーツ鑑定士とドッペルゲンガーだと思わせるほど似ている大学生の日常のミステリを紐解く物語。大学生が講義に関することでオーパーツが絡んでいるとされている事件に巻き込まれてしまう。所々にトリックが仕掛けられ、双子かと思わせる程のオーパーツ鑑定士と大学生、男女の双子との会話などからキャラのインパクトや個性を感じるのが良い。事件解決のためのトリックや謎が次々と解明され、解決が見えてきた時の表情や台詞は名探偵のアニメやドラマという感じがする。大学生はドッペルゲンガーの存在と不思議を体感しているようだった。
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「このミス大賞」の受賞作ではあるけど、過去の受賞作とは幾分毛色が違う。ずっと「メフィスト賞」に応募していたけど落選し、こちらに応募したら受賞したとの作者の言葉。まあ、それだけでどういう作風か分かるだろうし、実際にその通りの作品だった。 大学生でありながら怪しげな鑑定士でもある男と...
「このミス大賞」の受賞作ではあるけど、過去の受賞作とは幾分毛色が違う。ずっと「メフィスト賞」に応募していたけど落選し、こちらに応募したら受賞したとの作者の言葉。まあ、それだけでどういう作風か分かるだろうし、実際にその通りの作品だった。 大学生でありながら怪しげな鑑定士でもある男と、その男に顔が瓜二つの男(これが主人公)が事件に巻き込まれる連作短編集。事件はいづれも密室や不可能犯罪で、怪しい鑑定士が探偵役を務める・・・という話。 第一話はトリックも含め傑作だった。二話三話と少しづつ出来が悪くなってゆき、四話は(ここは応募作を全面的に書き直したらしいが)一番つまらなかった。 いかにも島田先生の影響を受けていそうなデビュー作だったが、トリックにオリジナリティがあったのは好感が持てた。取り敢えず次作も読んでみたい。
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