千年後の百人一首 の商品レビュー
8,10の作品と、66,68,84の詩が好き。画集と詩集を同時に観ているような感覚。千年前の今じゃ読みづらい百人一首を現代語訳するだけではなく詩人が当人の世界に持ち込んで訳すことでまた一味違った世界を生んだ。 百人一首は難しい、堅苦しい、と思っていたがあまりにも綺麗な世界が広がっ...
8,10の作品と、66,68,84の詩が好き。画集と詩集を同時に観ているような感覚。千年前の今じゃ読みづらい百人一首を現代語訳するだけではなく詩人が当人の世界に持ち込んで訳すことでまた一味違った世界を生んだ。 百人一首は難しい、堅苦しい、と思っていたがあまりにも綺麗な世界が広がっていて少し興味が持てた。
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清川あさみさんの美しい絵と、最果タヒさんの現代語訳 心地よく読めた 百人一首って実はやったことないんですよね でも、別の本で紹介されていて好きな歌があってこれは百人一首にもなっているのかと思うと嬉しくなりました
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB25043616
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私、実は百人一首好きっ!高校生の時の百人一首大会では優勝したりしたんです!!今年最初のレビューは「千年後の百人一首」と決めてました(*^^)v この作品は、百人一首の現代語訳を最果タヒさんが、そして絵札を私の大好きな清川あさみさんが担当しています。最果タヒさんの訳は、今の時...
私、実は百人一首好きっ!高校生の時の百人一首大会では優勝したりしたんです!!今年最初のレビューは「千年後の百人一首」と決めてました(*^^)v この作品は、百人一首の現代語訳を最果タヒさんが、そして絵札を私の大好きな清川あさみさんが担当しています。最果タヒさんの訳は、今の時代にあったものでわかりやすくてすごくいいです。そして清川あさみさんの絵札も、訳にぴったりな感じでビーズ布、刺繡を用いて創り出されていて、幻想的でステキな作品ばかりです。私のイチ押しは、小野小町さんのの「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」です。 千年経っても、色褪せない愛しい人を想う気持ちや四季を慈しむ気持ちをしたためた百人一首が、こうして今の時代に読み継がれていること…ステキなことだなぁ~って思います。 新しい年の幕開けです。今年もいろんな作品を手にたいです。皆さんにとって新しい年が、笑顔いっぱいの1年となりますように…!今年もどうぞよろしくお願いします。 最後に…元日の夕方、震度7という大地震が能登地方を襲いました。被災地から遠く離れているのに、こちらでも長い揺れから恐怖を感じました。犠牲になられた方、負傷された方、避難されている方へお見舞いを申し上げます。また救助活動や生活再建に奔走されている方、お疲れ様です。余震も続く中、また寒さも厳しい折ですので、どうか気をつけてください。
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【言葉と絵の美しさに浸る本!】 ことばがぽつぽつと心に落ちる。 最果タヒさんのことばは流れるようで美しい。 千年前の想いが現代で甦る。 どんなに科学や文明が発展しても、人の想いや感情はほとんど変わらない。 なぜなら私たちが、大昔の人の想いを理解したり、共感したりすることができる...
【言葉と絵の美しさに浸る本!】 ことばがぽつぽつと心に落ちる。 最果タヒさんのことばは流れるようで美しい。 千年前の想いが現代で甦る。 どんなに科学や文明が発展しても、人の想いや感情はほとんど変わらない。 なぜなら私たちが、大昔の人の想いを理解したり、共感したりすることができるから。 ことばや絵の美しさに胸打たれる詩集。
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小さい頃から百人一首が苦手意識があり、ほとんど意味を知らずに生きてきたけど最果タヒさんの詩と清川あさみさんの作品で一句一句に浸れるので繰り返し読みたいと思うような本。 巻末に軽い解説がついてるのも良かった
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最果タヒによる詩の現代語訳と清川あさみによる絵札 百人一首の本はたくさんあるが、ここまで美しいものは他にないだろう 千年経ってもその詠は色褪せることはない いつの世も変わらぬ思いを
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1000年後の解釈による百人一首。 清川さんの刺繍が綺麗でした。ただ、画像が小さいので、せっかくの綺麗な刺繍が細部まで見られない点が残念でした。 古典的訳に慣れすぎているためか、自分には最果さんの訳はハマりませんでした。31字に込められた世界(しかも1,000年前)を現代的に解...
1000年後の解釈による百人一首。 清川さんの刺繍が綺麗でした。ただ、画像が小さいので、せっかくの綺麗な刺繍が細部まで見られない点が残念でした。 古典的訳に慣れすぎているためか、自分には最果さんの訳はハマりませんでした。31字に込められた世界(しかも1,000年前)を現代的に解釈するのは難しいことだと感じました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いろんな点で、メカラウロコな一冊だった。 まず、アーティストと詩人のコラボ。 絵札のほうに、その句に詠まれた情景を描いてみせる。そうだそうだ、何も~天皇とか、大納言~や、~僧正といった見た目大差のない平安時代の人を百人並べられるより、印象的な絵札にしても良いんだな。そのほうが、その句への愛着が増すかもしれない。 「春過ぎて~」の一句も、そうか、もう夏が来てるのだから、香具山の背後には爽やかな青空が広がっているんだ、と清川あさみの描く絵札で思い知らされた気がする。 欠点は、坊主めくりができなくなることか(笑) 最果タヒの、現代語訳も直訳、意訳を越えて、独自の詩世界で解釈されていて実に面白い。 「瀬をはやみ~」の一句。川の流れが岩にぶちあたり二手に分かれる急流の様を、“さようなら! また会おう!”と、感嘆符を補って、その勢い、気持ちの高ぶりを見事に表現している。 「よのなかよ道こそなけれ思ひいる~」の句も、単に、山の奥へ奥へと訳すだけでなく、“誰の視線も届かないところへ、(中略)噂話が響かないところへ” と意訳する。 そうか、この山の奥というのは、もっと現代的に解釈すれば、“携帯の圏外へ”や、“Wifeの電波のないところへ”と思ってもいいんだなと、現代人の我々も古代人の思いとシンクロすることができるんだと気づかされる。 若干、その句の背景も説明しつつの訳詩となっている。「大江山~」の句も、小式部内侍が母親の助けを借りて創作してるのではないという裏話を解説しつつの訳となっているなど、冗長な句もある。 なにしろ、どの歌も元歌よりはるかに長くなっており、かろうじて2行で収まっているのは、「おもひわびさてもいのちは~」の一句のみ。 もう少し、抑えてもよかったのではと思う反面、ミソヒトモジで想いを歌い上げた当時の歌人の言葉選びの巧みさ、究極までの精錬ぶりの凄さを改めて感じることができる。 古人の詩作の巧さ、現代人の感性の豊かさ、どちらの良さも感じられる見事な企画。1000年の時を超えて、歌仙たちと現代のアーティストたちのがっぷりよつは、実に読み応えがあった。お見事!
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最果タヒさんの「百人一首という感情」と呼応して、少し遅れて読んだ。一句ごとにタヒさんによる訳と清川あさみさんの絵札的作品が見開きに並ぶ美しいデザイン。最初と最後の一束だけピンクの糸で綴じられた遊び心あふれる装丁に、心射抜かれてしまった。タヒさんの訳のおかげで、捉え方が変わった百首...
最果タヒさんの「百人一首という感情」と呼応して、少し遅れて読んだ。一句ごとにタヒさんによる訳と清川あさみさんの絵札的作品が見開きに並ぶ美しいデザイン。最初と最後の一束だけピンクの糸で綴じられた遊び心あふれる装丁に、心射抜かれてしまった。タヒさんの訳のおかげで、捉え方が変わった百首。中でも「ながらへばまたこのごろやしのばれむ 憂しとみし世ぞ今は恋しき」が大好きになった。
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