幸福について の商品レビュー
厭世世界をどう生き抜いて幸福である事を実感するか、又は真の幸福とは?について書かれていた。 他者からの印象を気にせず、たまには独りの時間をどっぷりと楽しみ、その孤独な時間を愛せる者は真の幸福を知っていると説く。 外的刺激は殆どがまやかしと幻想。 そこから少し離れられるか、そうでな...
厭世世界をどう生き抜いて幸福である事を実感するか、又は真の幸福とは?について書かれていた。 他者からの印象を気にせず、たまには独りの時間をどっぷりと楽しみ、その孤独な時間を愛せる者は真の幸福を知っていると説く。 外的刺激は殆どがまやかしと幻想。 そこから少し離れられるか、そうでないか。 喧騒と社交、対人関係を好む者は時を前借りしていて、そのツケは50代から支払う事になる。 時の前借りとはとても残酷だと思ったし、そうならない為に今をより幸福な、今風に言えばストレスフリーな生き方をする事を勧められている。 ストレス…現代にはストレスの要因になるものばかりで頭が痛くなるが、これを最小限に排除して生きる事を幸福の入口とされている。 頭では分かるけど、実践は簡単にはいかない。 ストレスは向こうからやってくるので、それと闘う「力」も必要だということだ。
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幸福について、ショーペンハウワーの切れ味鋭い視点から述べた一冊。訳が読みやすいのと、堅苦しく感じる哲学っぽさは全くない。加えて、物事の本質を突いた内容であり、大変勉強になる。
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反出生主義について知りたくて、まずはその大家の捉える幸福の概念から触れてみた。幸福であるには何より「自分が何者であり、何を持っているのか」がポイント。幸福とは追い求めるものではなく苦痛を回避し平穏に暮らすことで得られるもの とな
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すごく読みやすくて面白かった 読書が好きな人は共感する部分が多いのではと思う 人生の質は経験の数ではなく精神的充足の密度で決まると思っているけど、その根底を言語化してくれていて頭の中がスッキリした感覚 自分含め、皆が周りでなく自分自身を変えることに意識が向けば、少なくとも今より...
すごく読みやすくて面白かった 読書が好きな人は共感する部分が多いのではと思う 人生の質は経験の数ではなく精神的充足の密度で決まると思っているけど、その根底を言語化してくれていて頭の中がスッキリした感覚 自分含め、皆が周りでなく自分自身を変えることに意識が向けば、少なくとも今より精神的に豊かな世界になるんじゃないかな ✏人が直接的に関わり合うのは、みずからが抱く観念や感情や意志活動だけであって、外的な事柄は、そうした観念や感情や意志活動のきっかけをつくることで、その人に影響をおよぼすにすぎないからである。 ✏現在と現実の客観的半面は運命の手に握られており、それゆえ変化しうる。いっぽう主観的半面はほかならぬ私たち自身であり、それゆえ本質的に変わらない。したがって、ひとりひとりが送る生涯は、外界からいかなる変化が訪れようとも、終始一貫して同じ特色をもち、同一主題をめぐる一連の変奏曲にもたとえられる。 ✏教育ですら、こうした領分を広げるのに、いくばくかは貢献できても、総じてたいして役に立たない。なぜなら、たとえ青年期に思い違いをすることがあっても、最も高尚で多様性に富み、最も長続きする喜びは、精神的喜びであり、これは主としてもって生まれた力に左右されるからである。 ✏私たちが何を幸福とし、何を享受するのかということにとって、主観は、客観とは比べものにならないほど重要である。 ✏空疎な内面、精彩を欠く意識、貧しい知性がかれらを社交へと駆り立てるけれども、類は友を呼ぶため、同類が集まる。みなで一緒に退屈しのぎの歓楽を追い求める。 ✏なぜなら個性は四六時中、どこまでも彼に寄り添うものであり、彼が体験するすべては個性の色調を帯びるからだ。あらゆる点で、何事につけても、彼はなによりもまず彼自身を享受する。 ✏だから英語で〈to enjoy oneself〉というのは、きわめて適切な表現だ。たとえば〈He enjoys himself at Paris.〉、つまり「彼はパリを堪能する」のではなく、「彼はパリにいる自分自身を堪能する」のである。 ✏だから良き事も、悪しき事も、大きな災禍はともかく、人生において何に遭遇し、何がその身にふりかかったのかよりも、本人がそれをどう感じたのかが問題であり、何事も感受力の質と程度が問題となる。 ✏したがって私たちの幸福にとって、気高い性格、有能な頭脳、楽天的な気質、心根が明るいこと、健康そのものの丈夫な体のような個人的特性にまつわる財宝、つまり「健全なる身体に宿る健全なる精神」が、第一の、最も重要な財宝である。それゆえ私たちは外的財宝や外的名誉よりも、こちらの財宝の維持増進をこころがけるべきだろう。 ✏ これらすべての中で最も直接的に私たちを幸福にしてくれるのは、心根が明るいことである。 ✏「客観的に現実にいかなる事態なのか」ではなく、「私たちにとって、いかなる事態なのか、私たちが事態をどう把握したのか」が、私たちを幸福にしたり不幸にしたりするのである。エピクテートスの「事態が人間を不安にするのではなく、事態に対する見解が人間を不安にする」という言葉は、まさにこれを言い表している。 ✏気質や気分の究極の原因は、明らかに身体の根源的な、それゆえ不変の性質にあり、しかもたいていは多かれ少なかれ、刺激に対する感受力と再生力が正常なバランスを保っているかどうかにある。感受力が異常に大きいと、気分にむらがあり、周期的に過度の陽気さがあらわれたり、憂鬱が基調になったりする。 ✏美という個人的な長所は、そもそも私たちの幸福に直接的に貢献するわけではなく、単に他人に与える印象を通して間接的に役立つだけなのに、男性においてもたいそう重要性をもつ。 ✏精神の富が卓越性の域に近づけば近づくほど、退屈が入り込む余地がないからである。 ✏したがって全体としてみれば、精神が貧弱で、総じて卑俗であればあるほど、群れたがることがわかる。 ✏だからアリストテレスの「幸福は、自分に満足する人のもの」という言葉は、まことに正しい。 ✏その人自身が常にそなえているものこそ、年齢の如何にかかわらず、幸福の真の源泉、唯一の永続的な源泉であり続ける。
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本文の翻訳はとても良くできていて、現代語を適切に入れながら、元の意味を損なっていない名訳だと思う。 ただ、脚注がめちゃくちゃでこんな解説を入れるくらいならむしろ何も入れずにページの幅を広く取ったほうが良かった。
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この本は、「どうすれば幸せに生きられるのか?」について考察された本です。 「その人は何者であるか!」ということが最も大事なことであり、本人の感じ方、内面こそが幸不幸を決めるものですよー❕と書かれています。 スッと頭に入ってきて、古さを感じないで読めるので、とてもすごい本だと思いま...
この本は、「どうすれば幸せに生きられるのか?」について考察された本です。 「その人は何者であるか!」ということが最も大事なことであり、本人の感じ方、内面こそが幸不幸を決めるものですよー❕と書かれています。 スッと頭に入ってきて、古さを感じないで読めるので、とてもすごい本だと思います。 ぜひぜひ読んでみて下さい。
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『#幸福について』 ほぼ日書評 Day544 こちらと並行してアップしている「ブクログ」では、記念すべき555冊目(ゾロ目)となった。とまれ、ショーペンハウエルである。現在では、本作の表記も含めて「ハウアー」と伸ばすようだが、我々の世代は「ハウエル」か。 そんなつまらぬこと...
『#幸福について』 ほぼ日書評 Day544 こちらと並行してアップしている「ブクログ」では、記念すべき555冊目(ゾロ目)となった。とまれ、ショーペンハウエルである。現在では、本作の表記も含めて「ハウアー」と伸ばすようだが、我々の世代は「ハウエル」か。 そんなつまらぬことはさておき、四半世紀以上ぶりにショーペンハウエルを読んだ。新訳だそうで、かつての岩波系に比べると遥かに読みやすい。ただ、それは、単に訳の問題だけではなく、本書で説かれる人生のあり方について、「盗まれた手紙』の探偵デュパンよろしく、より俯瞰的に見ることができるようになった経験のなせる技なのではないかと思う。 環境や客観的状況よりも、物の見方や自分の主観をより高位に位置づけ、人にとってどうあるかよりも、自分としてどうあるかを優先する。精神性の高みを目指し、他者によってもたらされる幸福は二次的なものである。 かくして重心を完全に自己の内に置くことができるのは、究極の天賦の才に恵まれたものだけであるが、彼らは外界への関心の薄さゆえに孤立化が不可避だ。 若く極めてナイーブな思考回路に支配されていた時期には、こうした存在に大いに憧れつつ、きわめて中途半端な形でしか実践に落とすことができず、歯痒い思いをしたものだ。 もちろん、社会人になって、特に人を動かすような立場になると、人からどう見られ、思われているか、を常に意識しながら大いに演ずることも不可避だが、今一度、自らの内面的本質を見つめ直し、現状に満足しない意気込みを、この年齢だからこそ日々新たにしなければならないと感じさせられた。 特に、若い諸君に読んでもらいたい一冊である。 最後に、末尾の編集部注にもある通り、テキストの中には今日的な性差や人種等の観点に照らした場合に「不適切」な表現も複数存在するが、それをもっめ本書の価値を減ずる試みは、ドラえもんが小型原子炉のエネルギーで稼働しているからといって、同作が約半世紀に渡って提供し続けた意味合いを蔑ろにする類だろう。 https://amzn.to/3gtJwxG
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途中まで。 小気味よく言い切るなあと思う反面、ちょっと決めつけすぎでは?と思うところも。 黒人への言及や性的名誉など、当時の社会や文化の影響が色濃く、やはり歴史に残る哲学者と言え、そのようなものからの影響は免れないんだな、と感じた。
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「その人は何者であるか」 人品、人柄、個性、人間性、 健康、力、美、気質、徳性、知性 「その人は何を持っているか」 所有物や財産 「その人はいかなるイメージ、表象・印象を与えるか」 他人の目にどう映るか 訓話と金言 年齢による違いについて
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反出生主義の立場から幸福論を語るからこそ説得力があるように感じた 最悪なこの世に投げ込まれた今、幸福の正体は「苦痛なきこと」であるという思想は、劇薬にも救いにもなる
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