なぜアマゾンは「今日中」にモノが届くのか の商品レビュー
直近のGAFAMの進化の速度があまりにも早すぎるため、本書は一気に陳腐化してしまった感があるが、かつてはAmazonは謎に包まれていたため、重宝したのではないかと思う。 Amazonの物流が強い理由は下記の通り。 - 顧客への付加価値として物流(製品の届く速さと正確性)にコミッ...
直近のGAFAMの進化の速度があまりにも早すぎるため、本書は一気に陳腐化してしまった感があるが、かつてはAmazonは謎に包まれていたため、重宝したのではないかと思う。 Amazonの物流が強い理由は下記の通り。 - 顧客への付加価値として物流(製品の届く速さと正確性)にコミットしているため、徹底した投資がなされている - S&OPが機能しており、物流部門と営業部門が対等に議論ができる - 日本の製造業の仕組み(特にトヨタウェイ)を取り入れており、カイゼンを続けながらアンドンといった仕組みも活用 細かい点としては、 - 購買管理: 独自の需要予測システム - 注文管理: フルフィルメントパスの最適化 (配送ルートごとの納期が可視化されており、最適(最短)ルートの選択が可能) - 在庫管理: 独自のEDI、フリーロケーション - 倉庫管理: 徹底したKPI管理とロボット化、WMS KPIへのこだわりは、WBR(Weekly Business Review)に現れる。パワポ禁止でA4に文章化。KPIオーナーが割り振られ、予算対比、前年同月比の説明が求められる。例え達成したとしても、その理由を確認される。
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なぜAmazonが顧客から選ばれ、成長し続けることができるのかを物流を起点とした全体像を把握する事ができた。 既に本書が発刊されてから3年が経過している為、本書の内容よりも更にグレードアップした経営が運営されているかと思うと恐怖にすら感じる。 本書の中で印象的だったのは、とこ...
なぜAmazonが顧客から選ばれ、成長し続けることができるのかを物流を起点とした全体像を把握する事ができた。 既に本書が発刊されてから3年が経過している為、本書の内容よりも更にグレードアップした経営が運営されているかと思うと恐怖にすら感じる。 本書の中で印象的だったのは、とことん突き詰めた顧客視点であること。 顧客にとって何が価値なのか?を徹底的に考え、その考えに沿ってビジネスを推し進める仕組みが出来上がっていることに強さがあるのだと感じた。 日本企業であれば、妥協してしまうような事でも、それが顧客のためにならなければ自社を律して対応策を推進するという事である。 徹底したKPI設計とPDCAを回す仕組み、更に予算取りなど、自分が実践してきたことに近しい部分はあったが、Amazonに比べればお飯事に過ぎないレベルであったことを痛感した。 データドリブン視点も含めて、改めて勉強し、自分を高めていく必要がある。
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◎読みたいと思った理由 ふと、Amazonの配送スピードの速さはどうやって実現しているのか気になったため。 スゲ〜量の商品を扱っているのに、早いと注文から半日で届いてしまうので、きっと 秘密兵器みたいなツヨツヨのシステムがあるに違いないと思っていた。 本当は倉庫バイトに行ったりクロネコヤマトに潜入したりしてみたいが、そうはいかないので本書に答えを求めることにした。 ◎まとめ 秘密兵器みたいなものは無い。あらゆるでの場面ツヨツヨのオペレーションが組み合わさって、Amazonはできている。(考えればあたりまえなことだが……) Amazonが出来ていて、ほかの会社(多くの日本企業)が出来ていないのはしがらみを持たない「徹底的な資本主義」を取引先に突き付けることと、KPIを本気で運用するということにある。と理解した。 ◎感想 秘密兵器がなかったのは残念だが、やはり一流企業というのは、企業活動のあらゆる面において、ぬかりなく努力(キアコンではなくロジカルな)してるんだなと感じた。 とくに、KPIを本気で運用しているということについては、自身の仕事を振り返った時、全くできてなかったので()、身が引き締まりました。
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社員用ポータルサイトから。社内WIKI:ウィキペディアの社内版:社員はだれでも作成・更新することができる ナレッジベースとして残したい場合はつくる:自分の備忘録、チーム内や社員に役立つように。キーワード検索。作成者を社員データベースで確認。社員データベースには、電話番号、メルアドなどが載っている。 課題管理票 社員用ポータルサイトから。アサインする。
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最初Amazonの物流を紹介する本かと思って手に取ったが、今日中にモノが届く物流を実現するための戦略の話。企業理念を徹底的に追及する方針と、それを実現するロジカル経営はすごいの一言
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アマゾン至上主義、アマゾン対他企業という対立構造の設定に違和感 説明にも構造が無く一つ一つの項目にwhyがない アマゾンのやっていることは色々記載があった ・人情を除き、システマティックにパートナー店舗を管理 ・技術者にMBA取得者を上回る給与を支払う ・システムを自前で開発 ・配達日は、目安ではなく納期 ・需要予測やフルフィルメントパスは自社で研究開発したシステムで自動化 ・kivaの活用によるマテハン効率化 ・フリーロケーションで多品種小ロットに対応 ・社内政治、前例有無、商慣習の制約よりも、顧客のためになるかを判断軸化 ・同一の商品は全て同一のページにまとめるsingle detail page化 ・計画は全て文章で5枚のwordにまとめる。narrativeと呼ばれている ・社内wikiがあり、ナレッジ化した方が良いものがあればwiki化する習慣が根付いている
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徹底的な物流への投資。 唯一、顧客と接点を持つ部分で「スピード」と「品質」にこだわり、出来る事を全て行なっているのがポイントでした!
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Amazonの戦略、日本のビジネスモデルとの比較、今後の展望などわかりやすいです。何より良かったのはAmazon内にいる人達がどう考えて仕事をしているかの部分がわかったことです。
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タイトルからするとどんな技術や方法で今日中にモノが届くのかを教えてくれるのかと思ったが、それよりもそういった仕組み作りといった組織や戦略論のが強かったので、技術者目線からは期待はずれ。
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アマゾンジャパンの立ち上げ時から関わってきていた著者による本。 物流というコストセンターとしてしかみなされていなかった部門に多額の投資を続けているアマゾンの先見の明にはただただ感服。彼我の通販会社とアマゾンの差は今後も到底埋まらないだろうという。 倉庫管理などもこれまでは同じ種類のものを同じ場所に置く、という管理方法がほとんどであったが、多品種少量の時代になるとこうした方法よりもフリーロケーションであっちこっちに分散させて、一番近い保管場所にピックしに行く体制のほうがはるかに効率がよい。 アマゾンの一番優れているところは、こうした常識的でなくても合理的なアイデアを採用しようという会社のカルチャーだという。Wikiを使った業務フロー管理や改善、KPIを用いた管理の会議なども熱心に行われており、通常の会社の数倍の速さでPDCAサイクルが回されている
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