高慢と偏見 の商品レビュー
読み終えて、最高に幸せな気持ちになりました。女性ヒロインの潔さを感じる物語だったからです。 舞台は18c末から19c初頭、イギリスの片田舎。“結婚相手どうする?”ということでストーリーが展開される、読み応えある恋愛、結婚小説です。結婚に家柄や財産が深く絡んでくるところ、現代と違...
読み終えて、最高に幸せな気持ちになりました。女性ヒロインの潔さを感じる物語だったからです。 舞台は18c末から19c初頭、イギリスの片田舎。“結婚相手どうする?”ということでストーリーが展開される、読み応えある恋愛、結婚小説です。結婚に家柄や財産が深く絡んでくるところ、現代と違いますが、感情移入できハマりました。恋愛中、結婚を決めるときモヤモヤしたり落ち込んだり喜んだり、時代や国が違っても変わらないなあといった感じです。 独身男でお金持ちのダーシー。エリザベスにとって最初は“嫌なヤツ”タイトルにある“高慢”なわけです。そんな2人の心の距離が縮まっていく過程に、ドキドキしっぱなしでした。エリザベスによってダーシーが変わっていく、いい本性が引き出されていく感じです。ダーシー、強さと弱さを素直に出して、最後はすごく素敵な男性に‼︎ エリザベスのはっきり物を言う、性格が真っ直ぐなところ好きです。エリザベスは5人姉妹の上から2番目。お姉さん、妹の結婚話もあり、そちらも目が離せません。お姉さんは、おっとりしたお嬢様的雰囲気で、エリザベスの良き相談相手。妹のリディアは、本当に血が繋がってる?と思うほど能天気でお調子者。良い結婚をさせたいと思う親心も、良く描かれています。お母さんは気性のUPダウンが、激しいのなんのって! 相手を思う気持ちが本物なら、一度別れたとしても結ばれるんだなあ。登場人物の心情豊かに、様々な結婚の形態を描ききったジェイン・オースティンさんに大きな拍手をおくりたいです。中公文庫は1冊で完結。大島訳、読みやすいです。19cの愛らしい挿絵入り。おすすめです! (2026.3.22読了)
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☆4.5 明解すぎる 比喩はすくない。 ほとんど因果と結果と会話の羅列のやうなこのラブロマンスがやっぱり面白いのは、共感よりも展開に軸足を置いてゐるからだ。人物の行動が明解すぎるが、かへって予想ができない。 学園ラブコメの型みたいに、あらゆる典型人物の基礎が19世紀初頭に...
☆4.5 明解すぎる 比喩はすくない。 ほとんど因果と結果と会話の羅列のやうなこのラブロマンスがやっぱり面白いのは、共感よりも展開に軸足を置いてゐるからだ。人物の行動が明解すぎるが、かへって予想ができない。 学園ラブコメの型みたいに、あらゆる典型人物の基礎が19世紀初頭に完成してゐたことを考へれば、すごいといはざるをえない。しかしそれもエリザベスにかぎっていへば円球人物であるから、動揺もするし、軽蔑もする、勘違ひもするといったわけだ。 この本には4通りの結婚が示されてゐて、それぞれがそれぞれの長所と短所を書いてゐる。もちろんヒロインの結婚がいちばん理想的といふわけで、それはまったくの同意である。 訳文は訳者の癖でいくぶん古風だが、まったく古びてゐるわけではない。むしろ最終的には加速度を伴って読みすすめられた。新潮文庫の小山太一訳もよいので、堅苦しいと思ったかたにはそちらをすすめる。
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1813年の作品で情景描写や言い回しはクラシックなのに、さほど古さを感じません。古典はおっさんになってから読むのがいいと感じました。歳をとると感情移入するのがエリザベスでもダーシーでもなく、パパのベネット氏になってしまうのです。 夏目漱石が本書を評価しているのも面白いです。ついで...
1813年の作品で情景描写や言い回しはクラシックなのに、さほど古さを感じません。古典はおっさんになってから読むのがいいと感じました。歳をとると感情移入するのがエリザベスでもダーシーでもなく、パパのベネット氏になってしまうのです。 夏目漱石が本書を評価しているのも面白いです。ついでに映画も観てしまいましたが、映像作品にしやすいのもわかる気がします。
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すごく良かった!!長いけれど。 登場人物がみんな生き生きしてて、19世紀の作品だなんて思えない。 聡明だが、一度思い込んだら人の振る舞いが全て自らが見出したその当人の性格を裏付けるように感じてしまう主人公エリザベス。 エリザベスを愛して告白をするも一度は振られ、自らの高慢さをエリ...
すごく良かった!!長いけれど。 登場人物がみんな生き生きしてて、19世紀の作品だなんて思えない。 聡明だが、一度思い込んだら人の振る舞いが全て自らが見出したその当人の性格を裏付けるように感じてしまう主人公エリザベス。 エリザベスを愛して告白をするも一度は振られ、自らの高慢さをエリザベスに指摘されて気づき、自分を変えようと奮闘するダーシー。 二人の思いが誠実で無垢で、素晴らしい愛物語! どこか夢のようというか、少女漫画かな?という恋愛に思えるけれど、人々が生きている場面に自分が入り込んだように感じさせる書きぶり… 厚顔無恥で恥さらしな家族(読んでいて共感性羞恥!!ってなる)を見捨てるようなラストではなく、あくまでも家族も大事、ちょっと遠ざけるけど。みたいなエリザベスが好き〜 好きな作品として私の中に刻まれる!
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今読んでもストーリーも普通に楽しい(日常恋愛もの:なんなら少し少女漫画的、英国風習もの、こんな人いるいる物、として) のが古典名著の凄いところ。 抜粋したい名言の箇所も沢山ありました。 姉妹間、友人間、親子間、異性の兄弟姉妹間、姪甥、異性間、、人間関係は関係性の中で影響(良い...
今読んでもストーリーも普通に楽しい(日常恋愛もの:なんなら少し少女漫画的、英国風習もの、こんな人いるいる物、として) のが古典名著の凄いところ。 抜粋したい名言の箇所も沢山ありました。 姉妹間、友人間、親子間、異性の兄弟姉妹間、姪甥、異性間、、人間関係は関係性の中で影響(良いものだけとは限らず)を与え合いながら、同じ人が相手でも時として、あるいは時と共に変化する部分があり、それでも変わらない信頼や血縁、礼儀や感謝、”謝罪や赦し”(著者は他作でも、過ちや誤解に対するこの要素に重きを置いています)のベースに成り立つ愛情があることを改めて教えてくれます。 母親とミスター•コリンズのシーンはほぼお笑い。
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文章が好みな上、あまりの面白さにびっくり。 200年以上も前に書かれたとは思えないほどの鮮明さで、最初から最後までずっと面白かった。登場人物は多いものの、全ての人物描写が鮮やかで、イギリスらしいシニカルさが光る。ジェイン・オースティン、他の作品も全て読みたくなった。
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昔のイギリスの結婚前の男女の葛藤と恋愛模様を描いた名作。読後感がうっとりと素晴らしい。恋愛や結婚を前向きにとらえられて、長い人生を良き伴侶を得て過ごす幸福を思える。何度も読み返してみたい。
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話しも知っているし、訳本なので文章を味わうというのも少し違う。けれどもページを捲る手が止まらない、というような読書体験だった。 それなりに新しい訳本なのに、文章が古くてそれも古典を読んでいる気になった。
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映画を見たことがあったから、ストーリーや結論は知っていたのだが、やはり面白かった。 ミスター・ベネットや、ダーシー兄妹、エリザベスなど魅力的なキャラクターがたくさん出てきて、200年前の小説だと思えないほどスラスラと読める。また、こんな感じの人いるな、をこれでもかと誇張したミスタ...
映画を見たことがあったから、ストーリーや結論は知っていたのだが、やはり面白かった。 ミスター・ベネットや、ダーシー兄妹、エリザベスなど魅力的なキャラクターがたくさん出てきて、200年前の小説だと思えないほどスラスラと読める。また、こんな感じの人いるな、をこれでもかと誇張したミスターコリンズやミセスベネット、リディアなどは読んでいる時にクスッと笑ってしまう。オースティンの他の作品も読んでみたくなった。
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■参加者の感想をピックアップ■ ・かなり昔の本だが、タイトルにあるように高慢と偏見は正しい判断を邪魔するという普遍的なテーマは変わらないと思った。 ・当時、エリザベスのような一女性が、自分の持っている高慢や偏見に気づくのはかなり革新的なことだったのではないか。 ・お家を大事にする...
■参加者の感想をピックアップ■ ・かなり昔の本だが、タイトルにあるように高慢と偏見は正しい判断を邪魔するという普遍的なテーマは変わらないと思った。 ・当時、エリザベスのような一女性が、自分の持っている高慢や偏見に気づくのはかなり革新的なことだったのではないか。 ・お家を大事にする貴族階級の閉ざされた人間関係が息苦しく感じた。昔の日本の田舎を思い起こさせる。 ・主人公の父親が、5人の娘をまるでチェスの駒のように、どこの家に嫁がせれば家の繁栄につながるかとしか考えていないのが少し異常に感じた。 ・恋の駆け引きはいつでも面白いが、どうしても主人公のツンデレぶりが行き過ぎて好きになれなかった。 ・結末が良かった。親族から婚姻関係に待ったが入るのはよくあるパターンだが、そのおかげでお互いの恋心に気づけたという展開は初めて見た。 ■私的感想■ 今回の読書会は、日本から来ている私の母も参加した珍しい会になりました。母は読書が趣味で、たまに考えさせられる本を読むと私に送りつけて感想を求めることがあるので、本の感想をシェアすること自体は珍しくありません。しかし、母が他の参加者と「一人の人間として」会話している場面を見るのは初めてで、とても新鮮に感じました。(すみません、完全に個人的な話です) ちなみに、今回の課題本『高慢と偏見』は日本語にも多く翻訳されていますが、OCの図書館にあった「ハーレークイン出版」のものは特に翻訳がひどいとのことです。内容は恋愛小説ですが、その中に多く考えさせられる文章があったので、ぜひ他の翻訳作品でも読んでみたいと思いました。 ■今月の課題本■ ・ジェーン・オースティン著『高慢と偏見』 ■開催日時■ 2024年6月 ■参加人数■ ・ 3人
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