ぼくの伯父さん の商品レビュー
どんな人に憧れるかと聞かれたら、伊丹十三と答える。 何十年も前に書かれたエッセイは全く古ぼけることなく現代社会を的確に捉えている。 リアルタイムで読んでいたら、へー。という感じだったかもしれないけど、時代を超えて今読むからこそ伊丹十三の洞察力と知性に驚かされる。 欧米諸国と日本の...
どんな人に憧れるかと聞かれたら、伊丹十三と答える。 何十年も前に書かれたエッセイは全く古ぼけることなく現代社会を的確に捉えている。 リアルタイムで読んでいたら、へー。という感じだったかもしれないけど、時代を超えて今読むからこそ伊丹十三の洞察力と知性に驚かされる。 欧米諸国と日本の対比に女性や子供との向き合い方、多様性やフェミニズムという言葉を引用して現代は言いたい放題な気がするけれど、一度このあたりの伊丹十三のエッセイを読んでみるのはいいかもしれない。 現代における伊丹十三のような人って、誰なんだろう。 松重豊さんが孤独のグルメの映画監督を務める際に、今は伊丹十三のような人がいないからそうなりたいと思って、というようなことを言っていたけれど、まさに!と思った。 エッセイも書いているとのことなので、ぜひ読んでみたい。
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単行本未収録を集めた本書、半世紀以上前のエッセーなのに全部が少しも古くない、題材の選択と表現のセンスに驚く稀有の才能。見事なイラストも著者による、いやはやいやはや★5
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「ヨーロッパ退屈日記」「女たちよ」等の名エッセイを遺した氏の未発表エッセイ集。 エッセイだけでなく、氏の年表もあり、上記の本が60年代に発表されたものだということを改めて確認し、驚かされた。 そういえば、初めてこれらのエッセイを読んだキッカケは、雑誌「BURRN!」の広瀬和生...
「ヨーロッパ退屈日記」「女たちよ」等の名エッセイを遺した氏の未発表エッセイ集。 エッセイだけでなく、氏の年表もあり、上記の本が60年代に発表されたものだということを改めて確認し、驚かされた。 そういえば、初めてこれらのエッセイを読んだキッカケは、雑誌「BURRN!」の広瀬和生編集長のコラムで言及されていたことだと思う。高校生ぐらいの時で、横浜の有隣堂で購入したような気がする。 本書は流石に時代性は感じるものの、その視点や姿勢は一貫して氏のもので、アメリカ人についての評価や子育ての姿勢など面白く読めた。文庫化を期待したい。
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俳優で、妻である宮本信子を主役として映画を作った人、くらいなイメージだった伊丹十三。 映画も観ようかな、と思わせる、自分らしい、確固たる、阿らない人。 何ってわけじゃなく、面白く、あぁ、こうありたかった、と羨ましく思いながら、ふふん、と、時に笑いながら読む本。
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伊丹十三氏の未発表エッセイ集です。 時代も分野も多岐に富んでいて、全体としては ちょっととっつきにくいですが、 むしろ本業は作家なのでは?と思わせる程、 物事に対して深い洞察に満ち溢れています。 伊丹ワールド満載の一冊です。
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伊丹十三の本で読んでないものがあるとは嬉しくなる。本の中で伊丹十三は生きている。冒頭の「アメリカ人」なんかは読んだことがある。単行本になってないだけで目にしたものもあるようだ。「アメリカ人」はアメリカ人は怖い。それは「連中の顔は城だと思うんですね。城の中には武装した主が住んでいる...
伊丹十三の本で読んでないものがあるとは嬉しくなる。本の中で伊丹十三は生きている。冒頭の「アメリカ人」なんかは読んだことがある。単行本になってないだけで目にしたものもあるようだ。「アメリカ人」はアメリカ人は怖い。それは「連中の顔は城だと思うんですね。城の中には武装した主が住んでいる。この、城の主は、一旦相手と見解を異にするや、毅然として「NO」と叫ぶ勇気を持っている。「常に戦う用意がある」これがアメリカ人の基本的性格の一つであると思われる。」 こんなことを言う人って今ではいませんもんね。 ワタシにとって伊丹十三はとにかく面白がるということを教えてくれた人である。日常のちょっしたことことからその裏にある意味を考えて、推論し、含蓄ある意見を導きだす。そのためにはかなりの知識が必要で太刀打ちできないが、そうした姿勢でいることは可能だ。改めて見ると、かなり上から目線で、啓蒙してやるという雰囲気もなくはない。しかし上意下達の内容を表現するのには口語調、会話形式、明治文化人風などいろんな手練手管を使い読みやすいように工夫している。それでそのインテリ風なところも魅力的に映る。それと外国の個人主義ということや心理学が根底にあることモノや料理のこだわりも受け入れやすいところだ。決して政治的にはならない。今流行のパンケーキなんてもうこの時に書いている。年譜を見ると64歳で亡くなっている。
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20180701 自分の中で知識人の代表のような人、エッセイは読んだことが無かったので読んで見た。ウイットに頓田文章。最初は信じて良いこととホラ話の境目が見えないことも有ったがだんだん慣れて面白さが前面に出てくるようになった。久しぶりに映画も見たくなった。
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教養深いひと。 こういう人の目を通して世界(日常)をみると、私が見るそれとはまったく違う景色が見える気がする。何気ない日常なんだけどね、書いてるの。
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40年以上前、社会に出るときに読んだ『ヨーロッパ退屈日記』で著者を知りました。ちょっと斜に構えた物言いはまさに「ぼくの伯父さん」でした。そのエッセンスが詰まっています。
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