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明日は、いずこの空の下 の商品レビュー

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47件のお客様レビュー

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2026/04/12

選書サービスで旅のエッセイとしてお勧めされて読みました。フィールドワークやお母様との旅で経験したこと感じたことが上品な文章で綴られ景色が見えるようでとても読みやすかったです。メインは様々な海外での話でしたが、オーストラリアの調査中に和食を求めて行った店の出汁の味に衝撃を受けた話が...

選書サービスで旅のエッセイとしてお勧めされて読みました。フィールドワークやお母様との旅で経験したこと感じたことが上品な文章で綴られ景色が見えるようでとても読みやすかったです。メインは様々な海外での話でしたが、オーストラリアの調査中に和食を求めて行った店の出汁の味に衝撃を受けた話が1番好きでした。

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2026/03/31

上橋さんは小説しか読んだことがなかったので、冒頭を読んだとき、小説の文体とのあまりの違いに「なんじゃこりゃ」と思いました。 けど不思議なことに、読み進めるほど文体がしっくりくる、そんなエッセイでした。 ひとつの文章が6-7ページと短いので、何かの休憩時間・スキマ時間にさらっと読...

上橋さんは小説しか読んだことがなかったので、冒頭を読んだとき、小説の文体とのあまりの違いに「なんじゃこりゃ」と思いました。 けど不思議なことに、読み進めるほど文体がしっくりくる、そんなエッセイでした。 ひとつの文章が6-7ページと短いので、何かの休憩時間・スキマ時間にさらっと読めると思います。 海外旅行の話が主なので、読むだけでリフレッシュ気分になれるかも。 最後に、「世界の半分」というエッセイが、すごくタイムリーで、読後はしんみりしました。 この情勢で、この圧倒的な暴力の前で、自分が無知である、相手がそこに息づいているという考えに至ることなどなかなかできそうにありません。 でも、その視点を自分のなかに持ち続けたいと強く願いました。

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2026/02/15

◼️ 上橋菜穂子「明日は、いずこの空の下」 とても良かったなあ。うん、なんかカチッとはまるものがある。味わい深い海外旅のエピソード、思い出エッセイ。 言わずと知れた国際アンデルセン賞の上橋氏。文化人類学者の視点のみならず、広く豊かな想像力が詰まった「守り人」シリーズは私も完読...

◼️ 上橋菜穂子「明日は、いずこの空の下」 とても良かったなあ。うん、なんかカチッとはまるものがある。味わい深い海外旅のエピソード、思い出エッセイ。 言わずと知れた国際アンデルセン賞の上橋氏。文化人類学者の視点のみならず、広く豊かな想像力が詰まった「守り人」シリーズは私も完読した。氏の旅エッセイは、女学校の英国研修旅行、宮古島や名峰・祖母山で地元の方に親切にしてもらったことから、研究者時代のオーストラリア・アボリジニについての長期フィールドワーク体験でその筆致に想いを馳せる。そして老いた母親さんと行く、年に1度の海外旅行が心にハマる。 女学校時代はバグパイプが欲しくてエディンバラで買い物し、ケンブリッジでは憧れの「グリーン・ノウの子どもたち」の作者ルーシー・M・ボストンさんに手紙を出して会いに行ったくだりには、その好奇心旺盛さに微笑ましく感心。面白い本を読んでこれがしたい、あれが欲しい、となるティーンを好ましく感じる。 アボリジニはカンガルーやエミューを狩る民族で、衛生のため切り落とす子羊の尻尾の肉、また狩ったカンガルーの尻尾の肉も大好物だとか。上橋さんには美味しいとは思えなかったらしい。そんな彼らは、日本人が鮎に串を刺して焼くのは残酷で気持ち悪い、と思うそうだ。なかなか面白い。 シドニーと対角線上にあるような北インド洋に面した北部の港町ブルームは真珠の養殖が盛んで、移住してアボリジニの女性と家庭を持った日本人がドラム缶の風呂を毎日沸かして入ったり、新年には手製の門松を作っていたとか。 当地で久しぶりに和食に触れる悦び、その新鮮さと価値は外に出ないと分からないかもしれない。筑紫の国出身の私は、食べられるものなら、関西でかしわおにぎりを食べたい、なんて読みながら思うが、切実さが違うな、とすぐ本に戻る笑 合間にエアーズロック、茫漠とした砂漠の黄昏時の色の変化、圧倒的な月光などの光景描写が入る。オリオン座が北半球と逆さまに見えるオーストラリアの満点の星空って、憧れるな。 なぜ母親さんと毎年海外旅行へ行っていたのか、その理由は「単純に楽しいから」だそうだ。こちら側から見れば、母娘よく似て好奇心旺盛で無鉄砲。でも多分、興味の方向が合うんだろうなと思う。 イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド、ブリテン島の4カントリーの旅、アーサー王の墓があるとされるグラストンベリー修道院、ゴッホ終焉の地、オーヴェル・シュル・オワーズの麦畑、イランでの好奇心あらわな少女たちとの交流、また古都イスファハンの美しさの中に2人。 イランはかつてサッカージャーナリストさんがワールドカップアジア予選で訪れた際、脚を延ばした旅日記を読んで以来興味を持っている。イラン英語大好きだし、ペルシャは歴史的にも惹かれる部分もある。 私の友人の女性も色々なところに母親さんを連れて行く。私も同席したことがある。闊達で積極的、興味の範囲が広そうな方だった。今回のエッセイを通じて、どこか理解が進んだ気がしている。うん、こういう親子関係、いいな、と。 ローズマリー・サトクリフ「闇の女王にささげる歌」を読んだばかりで、序盤にサトクリフへの言及があった。なるほどと思いつつ、なんかまた、この流れに導きを感じたりする。 上橋さんのエッセイは、興味深く、かわいらしく、単純におもしろく、考えさせる。穏やかで、だからなのか深みを感じさせる。この人、やっぱり超人だ。

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2026/02/06

物語のおもしろさを私に教えてくださった、だいすきな上橋菜穂子先生。 エッセイを読むのは今回が初めてでした。 これまで読んだ作品のあとがきからも、チャーミングな方だとは感じていましたが、 今回エッセイを読んで、ますます好きになりました。 好きなものに対する行動力は、やはり第一線で...

物語のおもしろさを私に教えてくださった、だいすきな上橋菜穂子先生。 エッセイを読むのは今回が初めてでした。 これまで読んだ作品のあとがきからも、チャーミングな方だとは感じていましたが、 今回エッセイを読んで、ますます好きになりました。 好きなものに対する行動力は、やはり第一線で活躍される方は違うなと感じました。 これからも上橋菜穂子先生の物語を追い続けていきたいです。

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2026/01/18

ほんとにどうしてこの人の描く文章はこんなにも感情を動かし、見たことのないはずの情景を見せてくれるんだろうか。 食事シーンが何故あんなにも魅力的なのか、その世界で生きるキャラクター達が何故こんなにもリアルなのか、このエッセイを読んでその理由がよくわかった気がします。とても楽しかった...

ほんとにどうしてこの人の描く文章はこんなにも感情を動かし、見たことのないはずの情景を見せてくれるんだろうか。 食事シーンが何故あんなにも魅力的なのか、その世界で生きるキャラクター達が何故こんなにもリアルなのか、このエッセイを読んでその理由がよくわかった気がします。とても楽しかった。

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2025/09/25

旅行記のようなエッセイ 上橋菜穂子さんて、こんな面白い人なの!?と驚きながら、楽しく読みました 異国での経験て、やっばわり人を大きく成長させるなぁ 子どもたちにも、どんどん外へ出てもらいたい

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2025/09/06

大好きな一冊です。 単なる旅行記というより、作者のフィルターを通して見る世界がとても楽しかったです。 予想外な体験もあったり…! また改めて読み返したいです。

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2025/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バザーの古本コーナーで偶然出会った本。獣の奏者、というアニメに深い感銘を受けたから知っていた上橋菜穂子さんというお名前。普段なら書店で見かけてもAmazonでも多分手に取らない、が、これが古本市や古本屋の良いところ。 旅の本は好きだが、このような爽やかな旅の本は、新鮮。そして獣の奏者でも、他にも読んだ小説でも、厳しい環境辛い対立や理不尽な体制の中で憎しみと愛情、寄り添い、助け合い、求め合う人間関係、いや生きる命あるもの生きてはないが魂あるものを丁寧に描き続ける上橋菜穂子さんならではの、清々しく、ユーモアに溢れ、素直に感じられる旅にまつわるエッセイ。 フロンティアの光。 辺境、すなわちフロンティアとは、異なる民族が接触する最前線。ときに闘いの前線ともなる。分かり合えること、分かり合えないこと。そのようなことを、飲み込もうとしない、手や心で触れ合おうとしない、わかり合おうとしない、恐ろしくみっともないヘイト言説が溢れで昨今に、やはり、物語の力が足りないのかな、物語を子どもの頃から、大人になっても。 フロンティアの光。 サトクリフの言葉が引かれる。二つの異なる世界をへだてるはかりしれない距離があるのだ。しかし、ひとりひとりの人間についていうなら、このへだたりをせばめることができ、そのへだたりを越え互いに触れ合うことができるようになる、と。 群れとしての人が融和することを願う心。人はなぜ生きているのかの根源。 アボリジニと暮らし学び、そこでの暮らしも、あとから植民してきた人との葛藤もある。 まるッとイギリスと思うけどそこでもそれぞれの国それぞれの民族の生き様文化歴史暮らしがある。イランでおもいのほか自由に暮らす人々。上橋菜穂子さんは世界の半分しか知らないという。私はその半分も知らないかと思う、まずはそのことを知ること。 オーストラリアのオパール採掘地、地下住居、クーパーピディ、そしてイランの、イスファハーンは是非行ってみたい。 上橋菜穂子さんは小説家だけでなく、文化人類学者だったことも驚きと納得。 お母様、素敵すぎる。お母様を意外にも、かあちゅんと呼ぶ上橋菜穂子さん。好奇心旺盛で高齢になっても病気でも癌でも好奇心いっぱいで楽しく旅する。この母から物語を紡ぐ上橋菜穂子さんが生まれたのだなと感じ入る。 良い本との出会いとなった。 世界の一部分しか知らないということをいつも自分に言い聞かせながら世界と向き合うことが大事。

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2025/04/06

上橋菜穂子さんのエッセイを初めて読んだ。 なんだかあたたかくて、 ほっこりする文章だな(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

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2024/12/26

文章が上手い。 ふわっと通りすぎる風のように自然体で、威圧感はないのに、でもいい風だったなと思いだしてしまう存在感がある。 面白い小説を書かれることと、エッセーが魅力的なことは別物だなぁと勝手に感じているが、そんな考えには当てはまらない本に出会えて、嬉しいかぎり。 それは、本...

文章が上手い。 ふわっと通りすぎる風のように自然体で、威圧感はないのに、でもいい風だったなと思いだしてしまう存在感がある。 面白い小説を書かれることと、エッセーが魅力的なことは別物だなぁと勝手に感じているが、そんな考えには当てはまらない本に出会えて、嬉しいかぎり。 それは、本文中のこの言葉を、ほんとうにこの方が実践されているからなんだろうかと思う。 ー(中略)私はきっと、いつも、世界の半分を知らないまま生きている。そのことを、忘れないために。ー 旅がすきな方に、本がすきな方に、知らないことを知るのが好きな方に、ぜひ読んでもらいたい本でした。

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