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すべての新聞は「偏って」いる の商品レビュー

4.1

17件のお客様レビュー

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2023/08/30

独自に収集したデータが興味深かった。 特に各紙の書評欄についての考察。 仕事で、本の紹介リーフレットを作る際の参考になります。

Posted byブクログ

2022/04/27

全国紙5紙のスタンスの違いを、紙面にコメントを掲載する学者の顔ぶれや憲法条項の言及数などによって定量化している点が興味深い。どの新聞を読むかによって、その人の思想は自ずと変わるだろうことは容易に想像できる。 新聞にコメントが掲載される社会学者(1993年~2016年)は、各紙と...

全国紙5紙のスタンスの違いを、紙面にコメントを掲載する学者の顔ぶれや憲法条項の言及数などによって定量化している点が興味深い。どの新聞を読むかによって、その人の思想は自ずと変わるだろうことは容易に想像できる。 新聞にコメントが掲載される社会学者(1993年~2016年)は、各紙とも山田昌弘、上野千鶴子、橋爪大三郎が多く、朝日新聞では小熊英二、宮台真司も多い。政治学者(1993年~2017年)については、五百旗頭真、御厨貴が各紙に登場するが、中西輝政は産経に、姜尚中、山口二郎、中島岳志、加藤陽子は朝日・毎日に頻出する。 憲法条項の言及数(1993年~2015年)を比較すると、毎日・朝日では14条 (法の下の平等)、21条 (表現の自由)、24条 (両性の平等)、25条 (生存權)が多く、産経では1条 (天皇)、9条 (戦争の放棄)が多い。読売では24条 (両性の平等)が少ない他は平均的で、日経では96条 (憲法改正)、9条 (戦争の放棄)の他は少ない。 デモ実施の報道の数については、テーマよりも報道数の合計が毎日、朝日に比べて読売は4割程度、日経、産経は5分の1程度と異なり、民主主義に対する姿勢を反映しているように思える。 読売新聞:明治7年創刊。 朝日新聞:明治12年創刊。 毎日新聞:明治5年に東京日日新聞として創刊(日本で最初の日刊紙)がルーツ。昭和18年に毎日新聞。 日本経済新聞:明治9年に三井物産内で中外物価新報として創刊。中外商業新報、日本産業経済を経て、昭和21年に日本経済新聞。 産経新聞:昭和8年に日本工業新聞として創刊。産經時事、産業經済新聞を経て、昭和33年に産経新聞。

Posted byブクログ

2021/11/25

発売当初、書店の平積みで見かけて気になっていたもの。そのまま何となく読む機会を逸してしまっていたのだけど、この度”みらいめがね”で荻上作品に触れて、これは読む価値ありだな、ってことで改めて入手。メディアに中立性を求めたくもなるけど、偏りがあることはもちろん自明。その記事内容とか、...

発売当初、書店の平積みで見かけて気になっていたもの。そのまま何となく読む機会を逸してしまっていたのだけど、この度”みらいめがね”で荻上作品に触れて、これは読む価値ありだな、ってことで改めて入手。メディアに中立性を求めたくもなるけど、偏りがあることはもちろん自明。その記事内容とか、取り上げる話題を検証して、偏りの方向を見える化してくれてる点が本書の魅力。書かれているように、複数を読み比べられると一番良いんだけど、なかなかそうもいかず、となるとどれを選ぼうかな、っていう問いに、ある程度自分なりの答えは出た感じ。次の新聞選びの参考に。

Posted byブクログ

2021/09/26

媒体に関係なく、自分たちがそれぞれに「気持ちいい」言説を求めているということを意識しながら情報に触れていく必要があると感じた。 ”そもそも政治的事柄を朝から晩まで年中書き込んでいる人ほど、圧倒的に少ない”というフレーズが印象深い。

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2020/10/09

第一部「新聞はいかにして「偏る」のか」は、タイトル通りの内容。原発再稼働問題などのいくつかのテーマについて、各紙の記事を引用しながら、各紙のスタンスというか、右か左かのポジションを浮き彫りにしているのが面白かった。 また、同じ右や左でも、各紙の個性のようなものもあって、それもまた...

第一部「新聞はいかにして「偏る」のか」は、タイトル通りの内容。原発再稼働問題などのいくつかのテーマについて、各紙の記事を引用しながら、各紙のスタンスというか、右か左かのポジションを浮き彫りにしているのが面白かった。 また、同じ右や左でも、各紙の個性のようなものもあって、それもまた面白いです(特に産経の資質という言葉に関するダブルスタンダードの指摘は面白かった)。 第二部は世論調査が各紙でやり方違うとか、第三部は書評欄の裏側とかが書かれていて、興味深かったです。 ちょっとだけ新聞読みたいと思ったけど、まあ読まないかな。読むとしたら飛ばし記事が得意な日経かと。

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2020/01/26

自分の読んでる新聞がだいぶ偏っててだんだん思想が染まってきたと自覚してたので、読んでみました。 データベースからの中立的な分析で、各紙の個性がよく見えてきました。 わかったのは、偏りのないメディアは存在しないということ、もちろん自分の中にもバイアスがあって、「真実」なんてないこと...

自分の読んでる新聞がだいぶ偏っててだんだん思想が染まってきたと自覚してたので、読んでみました。 データベースからの中立的な分析で、各紙の個性がよく見えてきました。 わかったのは、偏りのないメディアは存在しないということ、もちろん自分の中にもバイアスがあって、「真実」なんてないこと。偏りをなくしたいと思って読んだのだけど、結局、自分が心地よいと感じる言説だけ集めて、自説を強化して、「自分こそは偏っていない」という選民思想に繋がる。著者は、各紙のクセを認識しつつ、うまく付き合うように言いたいのだと思いました。 著者のメディアへの提言は、なるほどなと思うことばかり。署名記事のタグ化とか。もしかして言いたいことってこれで、その根拠と説得力を持たせるために、これだけのことを語ったのかな。 時々ちょっとユニークな部分もあっておもしろく読めました。

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2020/01/16

読売、朝日、日経、毎日、産経の主要5紙を徹底比較。 記事の取り上げ方、内閣支持率の統計の取り方、よく呼ばれる専門家やその登場回数などを多角的に分析し、比較した表が異様に多い本。 各紙の政治的立場や社会問題に対するスタンスがかなりはっきりしてくる。 わかった上でどう付き合うか。

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2019/12/21

コンテンツアナリシスとしてはやや食い足りない感じ。論じるに当たって根拠となる数字等が示されていないことに違和感を感じ続けた。新書のレベルだから仕方がないのかなあ。

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2019/05/18

読売-日テレ 朝日-テレ朝 毎日-TBS 産経-フジ 販売部数 読売>朝日>毎日>日経>産経 左(民進) 朝日 毎日 日経 読売 産経 右(自民) ・著者ポジ出し 記者のトレーサビリティ 過去記事を判断材料に ソースリンクの徹底 公開期限がすぎ...

読売-日テレ 朝日-テレ朝 毎日-TBS 産経-フジ 販売部数 読売>朝日>毎日>日経>産経 左(民進) 朝日 毎日 日経 読売 産経 右(自民) ・著者ポジ出し 記者のトレーサビリティ 過去記事を判断材料に ソースリンクの徹底 公開期限がすぎた記事もえつらんかのうに 翻訳報道

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2018/05/22

既存の引用できるものはできるだけ、それでも無いものは自らリサーチする徹底したデータによる論は石橋を叩いて漸くコミットするので、信頼度が高い。終わりつつある新聞に寄せるだけでなくさらなる現在のメディア論を展開してほしい。このデータ第一主義をもって。難しそうだなあ!

Posted byブクログ