寵臣 の商品レビュー
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シリーズが長くなると登場人物に情が移るし、物語の中でもみんな年をとりいなくなったりもする。 将軍もそうであったが。 しかし、そろそろと予感はあったものの、御小姓組番頭橘右近は、いやはや。 個人的には四畳半の隠し部屋で、ひっそり亡くなっているのを土田伝右衛門が気がつき、目を潤ます、みたいなのにしてほしかったわ。 理由ありとはいえ、暗殺を命じてきたのだから、畳の上で死ねるわけはないかとも思う。 しかれども、右近の潔さに敬服。
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まさかまさかの橘のじっちゃんが… 一番最後に一番堪えた。 こんな風にたまに全く救えない感じの闇があったり かといってほのぼのする描写もあったりするけど、鬼役面白い。 矢背家の秘密小出しなのでもやっとするけど 次巻も楽しみ
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第二十三弾 新しき相番が敵、橘の忠義も伝わらず死を、すべてにケリを付けても難敵鳥居が、そして新たな密命の指示者は 最大の敵と思える痩せ男とは?
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我母方の出里の事が98ページに掲載されている。 和室に鎧兜の前で、母が裁縫をしている写真があった。 その鎧兜、陣笠、槍、十六桝紋が、描けれていたものは、全て戦争で焼失。 財産も全部投げ出し、今は、何も残っていない。 しかし、昔、庭の木に隕石が落ちた話や隣の村に行くのに、自分所有の土地を何日も歩かないといけなかった話等など、、、聞かされていたことがある。 武家社会迄、影響を与えていたことは、大人になってから知った。 さてさて、話は、お小姓の頭取の乱心事件が、発端。 その責任追及を、橘右近を陥れる策謀であるとは! 能のやせ男も気になる存在。 そして、鼻曲がり、黒髭、於面影の3人も強敵! 中盤の、香月佐太夫への蔵人介の采配には、ホットしたのもつかの間、、、 橘右近の切腹、そして、其の介錯を蔵人介がしなければいけない非情な立場。 悔恨が残る。 しかし、御用の間への向かった蔵人介が見たものは、、、一輪の橘の花に、公方家慶の筆跡の色紙、、、その句は「季節外れの橘一輪、千紫万紅を償いて余れり」と、右近の死を悼んだものであった。 未だまだ、密命は続くのである。 先が読みたくなって来た。
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