やさしい行動経済学 の商品レビュー
行動経済学を沢山の筆者が論じてくれています。読みやすく、行動経済学を初めて学ぶ人に勧めたいです。 だらだら書かれていないので、理解しやすい内容です。
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タイトルが誤解を生んでいる印象。 元々のタイトル「やさしい こころと経済学」がしっくりとくる。 行動経済学について述べられているところが少なく、こころの方に重点が置かれている。 1章 日本人は競争がきらい? 「機会の平等」「結果の平等」の両方。⇒当たり前じゃん。 2章 倫理観・...
タイトルが誤解を生んでいる印象。 元々のタイトル「やさしい こころと経済学」がしっくりとくる。 行動経済学について述べられているところが少なく、こころの方に重点が置かれている。 1章 日本人は競争がきらい? 「機会の平等」「結果の平等」の両方。⇒当たり前じゃん。 2章 倫理観・価値観と絆 「消費や余暇に基づく効用を個人が自由に追求していくと幸福になる」は誤解。 ⇒個人の自由を追求した象徴は”宇宙旅行”だと思う。 その反対の具体化は”SDGs”でしょ。 3章 男女の行動の違い ⇒常識レベルの話題のみで「性差を越えた取り組みを」の提言も平凡 4章 差別と偏見のメカニズム 心が障害を生む、心次第で未来も変化 ⇒石ころや月など命がないものと、命があるものを平等に取り扱えるか、金子みすゞさんのスタンスが行きつく問いかな 5章 希望の役割を科学する 「幸福は継続や安定を求めるものです」「希望はまだない存在」 希望の構成要素「何か」「行動」「実現」「気持ち」 先の見えない中で希望を持ち続けるには、損得を越えた情熱が必要です。 信頼させていた記憶や自負、信頼は希望の母 「らしさを磨き続ける」「多様なネットワーク」「対話を積み重ねて共有」 ⇒「希望活動人口」にカウントされる行動を続けた人生でありたい。 リスク回避よりも希望に向かう行動が性に合っている。 6章 幸福とは何か ⇒承認欲求を満たすこと 7章 幸福度を測るポイント ⇒測る手法の留意点が述べられている。結果や考察はない。 8章 おもてなし 心情をくむサービス ⇒形式化・共有化の主客一体の前提の上で、提供側が一方的に、客がルールを了解した上で評価・鑑賞すると、特徴を限定化して日本独自と主張している。おもてなしという言葉はそこまで限定して独自性の意味を持っていない現状認識です。 期待に対する満足と不満足の部分も当たり前なことを文字にしている。 従業員満足度に至っては、おもてなしから逸脱している内容で散文すぎる。 9章 日本の組織と心理的契約 企業側の契約不履行は、従業員側がのみ込んでいるから維持されているが、関わり合いを劣化させていく。沈黙に目を向ける。 ⇒企業と従業員の関わり合いだけではない印象、熟年離婚は象徴的な目に見える現象 10章 やる気を引き出す仕組み 目標に向かって行動を立ち上げる、方向付け、支える力 ⇒これら要素はコーチングです。有能感と自己決定感を感じられるゾーンへ導く課題を与えるコーチ。そしてセルフコーチングできるようになる。セルフコーチングできるメンバーが揃った組織が、学習する組織ですね。 11章 メンタルヘルスをどう守る 悪化防止策が重要に ⇒前章のやる気がプラス側、本章はマイナス側の取り扱い。多様性、要は縛りを無くす方向性。 終章 活動への衝動(アニマルスピリッツ)
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だいぶ前に読んだ本なので記憶がおぼろげですが、あまり行動経済学の本を読んでいると言う感じはしませんでした。理論的、実証的に行動経済学が説明されているのではなく、文化的な背景などから日本人の行動様式を解いたような本になっているので、行動経済学を学びたい人にとってはあまり向かない本か...
だいぶ前に読んだ本なので記憶がおぼろげですが、あまり行動経済学の本を読んでいると言う感じはしませんでした。理論的、実証的に行動経済学が説明されているのではなく、文化的な背景などから日本人の行動様式を解いたような本になっているので、行動経済学を学びたい人にとってはあまり向かない本かと思います。
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日経新聞に連載されていたものをサマライズされたものだった。 行動経済学の本を読んでるって感じじゃなかったな。
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このタイトルでいいのか。読み進めていくうちにだんだんそう感じるようになった。文庫版前の『心を動かす経済学』もタイトルずばりの中身ではなく、文庫版になるとさらに題名が改悪されて『やさしい行動経済学』となった。日経ビジネス人文庫の『やさしい○○』の類書に共通していることとして、必ず...
このタイトルでいいのか。読み進めていくうちにだんだんそう感じるようになった。文庫版前の『心を動かす経済学』もタイトルずばりの中身ではなく、文庫版になるとさらに題名が改悪されて『やさしい行動経済学』となった。日経ビジネス人文庫の『やさしい○○』の類書に共通していることとして、必ずしも「やさしい」内容や説明とはなっていないことは、修学状況や主観を含むもの、あるいは本質的問題ほど一見容易であるように見えて実は根が深いといったことは、置いておくとしても、本書の大半の中身は、幸福や希望扱っていたり、経営学における組織行動論分野の内容で、タイトルを直接反映していない。行動経済学に興味を持った初学者が手に取った場合には、ミスリーディングされるであろう。かろうじて、最後のほうで、行動経済学へのイントロダクション的な内容に触れられているが、そこからどのように学んでいったらよいかは指摘されていない。 以上の点さえ踏まえて、行動経済学を学ぼうとする初学者は、他の類書を選ぶのが賢明であろう。タイトルと中身がしっくりこないにしても、各項目はそれぞれ独立して非常に勉強になるし、日経新聞の連載を追っていなくても、まとめて手軽に読めるといった点で評価できる。
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新聞連載のコラム再編集のため、少しレベルがバラバラというところは否めないが、様々な著者の様々な視点は非常に興味深い。 行動経済学入門というよりは、行動経済学という考えが現れた背景という観点では参考になる。
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エウダイモニア 「自分の人格を磨いて共同体に貢献する際の充実感」 自分のレベルが上がってミッションがクリアできると仕事とはいえ高揚感を覚えます。 それがサーバントリーダーシップという考えにつながるのかもしれません。 この概念はなにも公務員だけのものではありません。 本書ではリ...
エウダイモニア 「自分の人格を磨いて共同体に貢献する際の充実感」 自分のレベルが上がってミッションがクリアできると仕事とはいえ高揚感を覚えます。 それがサーバントリーダーシップという考えにつながるのかもしれません。 この概念はなにも公務員だけのものではありません。 本書ではリーダーは奉仕の精神を持って組織の目的に仕え部下に対しても同様の心構えで接することによってリーダーシップを発揮するとあります。 この輪が広がれば部下も奉仕の精神で仕事に取り組んで社会に良い影響を与える循環が出来ます。 なかなか無私の心で仕事をするのは難しいですが努めていきたいです。
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リチャード・セイラー教授のナッジについて学ぼうと読んでみたが、ナッジについての本でなく、日本の行動経済学の学者がオムニバス的にテーマ別に書いてる本だった。なかなかの読みごたえで、ぜんぜんやさしくない。こういう研究してる方もいるんだなぁという程度でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2002年ノーベル経済学賞のカーネマン教授、続いて2017年ノーベル経済学賞のセイラー教授。 いま、行動経済学がブームです。 本書は、日経新聞朝刊の「経済教室」コーナーの特集を編集し直したものです。読み進めながらも随所で「あ、これ読んだな」と記憶のどこかに。 ところで本書は、 「認知バイアス」「アンカリング」「フレーミング効果」などといった、行動経済学でよく出てくる用語を前面に出して解説する類書とは一線を画しています。 どちらかというと、日々の生活や仕事の中で抱く感情が、経済学的にどのような意味を成しているのかといった側面に焦点を当てています。 私は、やる気・モチベーションの章が面白かったです。 他に、幸福論、差別・偏見、希望学、メンタルヘルスなどの章があります。各章ごとにテーマに分かれ、それほど文字量も多くない小論文なので、幅広く多くの方が読みやすいと思います。
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大学時代に学んだ経済学の理論や学者の名前が出てきて、復習しながら読み進めることができた。アダムスミスに見られるような、合理的な存在としての人間像ではなく、不合理な部分も持ち合わせる人間の「心」と経済学を結び付ける考え方が身近でとっつきやすく、面白かった。
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