お金2.0 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本の著者は抽象化能力に長けている方で、現在の経済や社会をうまくまとめているな、と感じました。 内容をまとめると、 【発展する経済システム】 報酬が明確(欲を満たせるもの) 時間で変化 運と実力の両方の要素がある 秩序の明確化(偏差値や価格のような数値、身分や肩書きのような分類) 参加者の交流する場がある 【持続する経済システム】 寿命を考慮に入れる(飽きられたとき用に他のサービスを用意) 参加者が同じ思想や価値観を持つ 自然の構造に近いルールである 【テクノロジー】 テクノロジーの変化は流れで見る 個人が経済を作れるように、選べるように(ビットコインなど) 脳は常識ができあがると、新しい技術をバイアスなしに見るのが難しい 【価値】 お金から価値を中心にした世界になる 価値は有用性、社会的(社会の持続を高めるもの)、内面的(愛、共感、信頼など) 人間の内面的な価値は上の世代が認識しづらく、チャンスがある 熱意をもって取り組めることが活躍につながる →一日中やっていても苦痛のないものを探す 【その他】 お金と感情は切り離す(お金は1つの現象として捉える)
Posted by
お金に対する考え方と価値の在り方について考えが変わった。資本主義経済から価値経済へ移行の最中にあるのもこの本を読んで納得感がある。 以下、印象的な三文 ・企業が定めた肩書きは、退職した場合はその価値は次の人に受け継がれ、その人の資産にはならない。仕事を通して独自のスキルや経験な...
お金に対する考え方と価値の在り方について考えが変わった。資本主義経済から価値経済へ移行の最中にあるのもこの本を読んで納得感がある。 以下、印象的な三文 ・企業が定めた肩書きは、退職した場合はその価値は次の人に受け継がれ、その人の資産にはならない。仕事を通して独自のスキルや経験などを身につけていない限りは自分の「価値」にはなりません。 ・あくまで重要なのは自分自身と向きあった上で、自分の情熱を発見し、自らの価値を大事に育てていくこと。 ・お金がうまく扱えず困っている人ほど、お金に特別な感情を抱いていることが多い。それがないことによって起きる困窮や不安から、お金に感情をくっつけてしまい、道具以上の意味を感じてしまいがち。
Posted by
佐藤さんの著書を読むと、どの時代も変化、進化の連続で、今の時代はその進化が次のステージに大きく変わるそのタイミングなんだと、痛感させられる。 その変化の中でゆでガエルになるのか、飛び出すのか。 お金に縛られて続けるのか、自分の情熱を発見し、自らの価値を大事に育てていけるか。 ...
佐藤さんの著書を読むと、どの時代も変化、進化の連続で、今の時代はその進化が次のステージに大きく変わるそのタイミングなんだと、痛感させられる。 その変化の中でゆでガエルになるのか、飛び出すのか。 お金に縛られて続けるのか、自分の情熱を発見し、自らの価値を大事に育てていけるか。 最後に書かれているアインシュタインの言葉が印象的でした。 -空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない-
Posted by
著者の最新作「世界2.0」のAudible配信を待っている間に、前説として。 国家の特権であった経済が個人に与えられる時代になったという解釈が面白い。
Posted by
改めて今読むと2017年の時点でメタバースにふれている視点は凄いと思います。 改めて、2022年に読み直す価値ある一冊でした。
Posted by
価値主義とは ①お金や経済の民主化 これまで300年近く国家の専売特許となっていた通貨の発行や経済圏の形成が、新たなテクノロジーの誕生によってだれでも簡単に低コストで実現できるようになりつつあります。 ②資本にならない価値で回る経済の実現 価値という言葉を使うときには、①現実...
価値主義とは ①お金や経済の民主化 これまで300年近く国家の専売特許となっていた通貨の発行や経済圏の形成が、新たなテクノロジーの誕生によってだれでも簡単に低コストで実現できるようになりつつあります。 ②資本にならない価値で回る経済の実現 価値という言葉を使うときには、①現実の世界で役に立つという有用性としての価値②個人の感情と結びついた内面性の価値 ③共同体の持続可能性を高める社会的な価値の3つに区分される。 これまでの資本主義は、有用性に重きを置いていた。 価値主義では、新たなテクノロジーの誕生によって、内面性の価値や社会的な価値も可視化して、それらも経済として成り立たせることで、資本主義の欠点を補えるようになります。
Posted by
人間は自分が生まれた時にすでに存在したテクノロジーを、自然な世界の一部と感じる。 15歳から35歳の間に発明されたテクノロジーは、新しくエキサイティングなものと感じられ、35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる
Posted by
#自然と経済と脳は同一システム #脳が欲する報酬 #仕組みの分散化 中央集権からの変化 #貨幣も民主化 #経済の民主化により自ら経済を作れる お金とはツールである。 貨幣による価値判断ではなく、多様な価値 自分自身の価値をどのように高めるか 貨幣に縛られた世界からの変革
Posted by
経済原理の理解は人間の欲望を理解する事から始まる。 ブロックチェーン技術開発後から 今の経済の流れを大まかに理解出来た。 シェアエコノミー、トークンエコノミーを始めとする世の中の流れを感じながら、今後も動向を見守りたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
お金について体系的に説明してくれている、分かりやすい本だったと思う。 数百年前は物々交換であったのが、金銀などで作られた小判などの「価値の物差し」で交換することになり、政府が発行する「貨幣」で交換することになった。現在ではコロナ禍ということもありキャッシュレス化が急激に進み、お金は「画面上に表示される数値」になったと思う。 お金は昔からずっとあるもの、と思っていたけれど、そうではないのだな、とこの本を読んで知ることができた。例えば、政府が貨幣を発行するようになったのはつい150年前ほどのことで、当時は政府が刷った紙切れでうまく経済が回るのか、なんて懸念を持つ人もいたそうだ。結果として政府が発行する貨幣で経済は回っているし、何なら今はキャッシュレス決済で紙幣が要らない時代になっている。だから、お金の在り方は時代で変わるもので、自分も柔軟にお金と向き合うべきなのだなと思うことができた。
Posted by