お金2.0 の商品レビュー
現代社会はお金に囚われている印象があったが、それはお金が本来の生まれた意義(物々交換するときの効率化)が資本主義の発展によって乖離していき、1人歩きした結果だと本を通じて感じた。 そんな中で、今後テクノロジーの発展により資本主義から価値主義に変わるという見解は目からウロコな考えだ...
現代社会はお金に囚われている印象があったが、それはお金が本来の生まれた意義(物々交換するときの効率化)が資本主義の発展によって乖離していき、1人歩きした結果だと本を通じて感じた。 そんな中で、今後テクノロジーの発展により資本主義から価値主義に変わるという見解は目からウロコな考えだった。お金の有用性の価値に縛られず、自分の内面的・社会的価値を高める必要性があると感じさせられ本。
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『お金を増やすよりも、自分の価値を高めることが大事』 ■読了時間 2時間25分 ■この本をオススメする人 ・お金から解放された生き方を学びたい方 ・デジタルネイティブ世代の若い方 ■感想 メタップスというIT企業の社長である著者の書いた、経済とお金の価値の変化について書か...
『お金を増やすよりも、自分の価値を高めることが大事』 ■読了時間 2時間25分 ■この本をオススメする人 ・お金から解放された生き方を学びたい方 ・デジタルネイティブ世代の若い方 ■感想 メタップスというIT企業の社長である著者の書いた、経済とお金の価値の変化について書かれた一冊。仮想通貨などのフィンテックの知識がゼロベースの方には、著者の思考を理解するには少し読書難易度が高いかもしれません。 フィアット通貨以外にも、ビットコインなどの多種多様のトークンが発行され、お金のカタチが変わっていることと、評価経済への移行により人々が価値を見出す対象が過去とは変わっているという話が中心です。お金の流れが昔とは変わっているので、知識をアップデートしておくことは重要だと感じました。 著者の会社では、時間に価値をつける「タイムバンク」という事業をしていました。残念ながら2021年現在ではサービスの内容が変化しており、色々と社会実験中のようですが、金額価値のなかったものに価値をつける柔軟な発想で、とても面白い試みであると思います。 キングコングの西野亮廣さんの本でも「人気と認知度は違う」という話がありましたが、著書の中でも同じような話があります。お金は「価値の尺度を図るツール」。お金を稼ぐことが目的ではなく、自分の価値や提供するサービスの価値をあげれば、後からお金はついてくるという原理原則を肝に銘じておきたいと思います。
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ころっと概念を書き換えられてしまうような話。テクノロジーによって社会的な価値や信用がある人間が強くなる社会になる。他人の模倣ではなく、自分の好きなこと得意なことで生きていくほうが価値を生み出しそれが資産になる。
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持続的かつ自動的に発展していくような経済システムには、5つの共通点がある。1インセンティブ、2リアルタイム、3不確実性、4ヒエラルキー、5コミニュケーションの5つである。 サービスを軸にしてそれを使うユーザを母集団にして1つの経済システムを形成し、サービスが成長することでユーザ...
持続的かつ自動的に発展していくような経済システムには、5つの共通点がある。1インセンティブ、2リアルタイム、3不確実性、4ヒエラルキー、5コミニュケーションの5つである。 サービスを軸にしてそれを使うユーザを母集団にして1つの経済システムを形成し、サービスが成長することでユーザも得をし、ユーザが得をすることでサービスも成長すると言う、利害の重ね合わせを丁寧にやっていき、共生関係を作り出していく。例えばアマゾン。 これからは、これまで力を持っていた代理人や仲介者はどんどん価値を提供できなくなり力を失っていく。分散化が進むと情報や物の仲介だけでは価値を発揮できず、独自に価値を発揮する経済システムそのものを作る事がより重要になっていく。
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お金というトピックを軸にして、資本主義経済における人間の価値観が変容しつつあるということが書かれていた。
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お金のためではなく自分の価値を上げるために働く。 顧客の内面的な欲望を満たす価値を提供できる人が成功しやすくなる。
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「経済の民主化」など今起きつつあるパラダイムシフトがわかりやすく書かれていて面白かったし興味深かった。経済そのものの話というよりは社会学的なマクロの切り口で、かなり読みやすくスラスラ読めた。
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今後の経済と価値主義について。 お金の正体を暴き出し、テクノロジーによって変容するお金のカタチを明らかにする。 お金を積み上げるだけの資本主義に限界が訪れ、今後は価値主義が台頭する。 価値主義とは、人々の"感情"や"満足感"を生み出すもの...
今後の経済と価値主義について。 お金の正体を暴き出し、テクノロジーによって変容するお金のカタチを明らかにする。 お金を積み上げるだけの資本主義に限界が訪れ、今後は価値主義が台頭する。 価値主義とは、人々の"感情"や"満足感"を生み出すもの、”時間"など、資本に変換される前の価値を重視する考え方である。 価値主義社会においてミニマリストが増殖する。モノの価値より体験の価値を重視する世代だ。 価値主義社会においては、内面的な価値に着目し、「儲けられること」から「情熱を傾けられること」に意識を転換し集中することが求められる。その情熱は情報として人々に伝播し、結果的にお金に変換されるからだ。 人生の意義や目的を人々が重視し、それを渇望するようになると、そこに価値が生まれる。これをビジネスにしているのがFaceBookや他のSNSである。 これからの経済の新しいルールと生き方を身につければ、お金に支配されるのでは無く、正しく使える人になれるだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
お金2.0 ★★★★☆ 『“お金”の価値とは何か?ものもサービスも飽和している時代、お金は私たちの価値追求における単なる“ツール”でしかなくなる。お金、またそれを生む中央集権国家が必要な時代は終わりに近づき、まったく新しい経済圏が既に誕生しつつある。』 お金には価値がある。だからお金を稼ぐために働くし、お金のために一喜一憂もする。そんな当たり前が、急成長するテクノロジー下において全く的を射ない考えだったことに驚きました。 お金、国家、宇宙、そして現実世界までがテクノロジーによって操作可能な時代。まさにテクノロジーの可能性が無限大すぎて、10年後はきっと想像以上に今までの常識が通じない世界になっているのだろうなと思います。 こんな時代では、お金に捉われるより、自分の生きる意義、信念を軸に価値を求め続けられる方が幸せに生きられるとい主張には納得しました。 【アクションプラン】 ・お金と感情は分けて考える。 ・まだお金になっていない価値は何かを考えてみる。 ①経済システムの普遍的な構造 本書でいくつか挙げられていますが、その中でもキーになるものを1つ。 ●人間の社会的欲望を満たす仕組みがあること (報酬を刺激し、ドーパミンを出す仕組み) お金というリターンが無くても、ドーパミンを出す仕組みを作ることが出来れば人を熱中させ独自の経済圏を作ることが可能。 EX)ゲーム、SNSなど ②分散化 ●中央集権の仲介役が不要になり、個々人の有機的なやりとりにより経済が成長するネットワーク型の社会になる。 →中央集権の管理者から個人への権力の逆流 EX)共有経済(UBER、Airbnb)トークンエコノミー(仮想通貨、ブロックチェーン)評価経済(YouTube、インフルエンサーとファン) ③資本主義から価値主義へ ●経済の民主化 経済圏は誰でも作ることが出来る時代に。 お金がコモディティ化し、資本経済においてお金の価値が低下、時間/信頼/個性/人生の意義などお金で買えないものの価値が向上する。 →お金が価値媒体の唯一の手段ではなくなる。 →自分の価値を最大化しておけば、好きなタイミングで他の価値とも交換が可能。 →利潤追求のみ行う会社、事業は淘汰されていく。 ④経済までもが選択可能な時代 ●経済システムは共存しうる 自分の価値に合った経済圏を選択でき、かつ他の膨大な選択肢の中でリスクを取って行動できるため経済が活性化する。 →テクノロジーにより経済だけでなく、国家、領土、法律、そして現実世界までもが分散化する可能性がある。
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