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ウズタマ の商品レビュー

3.9

75件のお客様レビュー

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2023/12/02

 分かりやすい文体で、あっという間に読める。時間はかけたくないけど、感動できるお話を探している方にお勧め。  哀しい描写はあったが、読後感がとても良い。微笑ましさを感じつつ、泣ける。そんな家族の物語。  血の繋がりを超越した家族の姿に感動し、野菜ラーメンが物語を優しく包んでい...

 分かりやすい文体で、あっという間に読める。時間はかけたくないけど、感動できるお話を探している方にお勧め。  哀しい描写はあったが、読後感がとても良い。微笑ましさを感じつつ、泣ける。そんな家族の物語。  血の繋がりを超越した家族の姿に感動し、野菜ラーメンが物語を優しく包んでいて、ほっこりする。  ラストは、私的には意外な方向へお話が進んだので、心から安堵できた。

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2023/11/21

登場人物の愛が溢れた作品。父子家庭で育った主人公が、家族にまつわる過去を探す。母に捨てられ養護施設で育った青年は家族との繋がりを心から欲し飢えていた。人との繋がり、血の繋がらない家族。人はみな、自分の知らないところで助け助けられ生きている。号泣作品でした。

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2023/11/09

25年もの間、心を閉ざして愛息を育てた父の気持ちとそれに応えた青年の気持ちが最後に主人公に伝わるのが嬉しかった。きっと普通とは違い形での幸せな家庭が出来ると思う。

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2023/11/05

二つの時間軸から紡がれる家族の物語。 物語を読み終えると、本の表紙を飾る野菜のたっぷり入ったラーメン、1つだけのうずらの卵、全てに意味があり愛おしいものに感じた。 家族の在り方や形とは、血のつながりだけでなくそれぞれの家庭によって違っていること。 世間からは納得されなくても非難さ...

二つの時間軸から紡がれる家族の物語。 物語を読み終えると、本の表紙を飾る野菜のたっぷり入ったラーメン、1つだけのうずらの卵、全てに意味があり愛おしいものに感じた。 家族の在り方や形とは、血のつながりだけでなくそれぞれの家庭によって違っていること。 世間からは納得されなくても非難されても、 大切にしたい「個」同士の集まりはもう家族だ。 そして、テレビやネットで目にする、さまざまな事件やニュースには真実以外にも当事者しか分からないこともきっとあるってこと。 本質をきちんと知ろうともせず、全てを鵜呑みにしてはいけない。

Posted byブクログ

2023/10/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

血のつながらない家族の物語。 周作と皆瀬の関係も、周作と真結の関係も、とてもよかった。 ただ、母親の事件は、そんなふうにねじ曲げる必要があったのだろうか。不慮の事故なら刑期もそれほど長くないだろうし、施設に入っても引き取る方法があったのではと、素人考えで思ってしまった。 途中、もしかしたら幼い周作が押してしまったのかと思ってしまった。それなら身代わりになるのもわかるのだけど。 それと母親が人でなしみたいに描かれているけれど、育児って、ほんのちょっとしたことで誰でも道を踏み外す可能性があって、彼女は一人きりで頑張ってたけどぷつんと糸が切れてしまっただけで。家族に疎まれてばかりで、死んだあとも、大学生を家に連れ込んで不倫していたなんて不名誉を着せられて、少し気の毒。 皆瀬は事件当時未成年で実名報道されなかったということで、前科が付いて回ってまともな暮らしができないという状態でなかったので、それはよかったかな。 皆瀬が周作のところに戻ってきて、真結たちと4人で家族みたいに過ごして、不思議な家族の形だけれど、みんな幸せそうで。自分たちで幸せの形を探していけばいいのだというような、明るい未来を思わせる結末で安心。

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2023/09/26

父が脳梗塞で倒れ、母がいない周作は、この世で1人きりと感じ、いいようのない寂しさを感じる。シングルマザーの紫織との結婚を控え、自分の過去、実の母や父の事など、何一つ分からず、このままでは、紫織と家族になる覚悟ができない自分がいた。 母、父、そしてベビーシッターをしていた大学生とに...

父が脳梗塞で倒れ、母がいない周作は、この世で1人きりと感じ、いいようのない寂しさを感じる。シングルマザーの紫織との結婚を控え、自分の過去、実の母や父の事など、何一つ分からず、このままでは、紫織と家族になる覚悟ができない自分がいた。 母、父、そしてベビーシッターをしていた大学生とに何があったのか。 家族とは?涙腺崩壊する非常に良い小説です。

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2024/09/19

号泣した。 『そんなの、誰にでもありえることだ』って言葉も。 昔、テレビで流れた自殺のニュースに対して、 「卑怯なことをして自殺して逃げるなんて」「ごめんなさいって謝ればいいのに。許してもらえたかもしれないのに自殺するとか馬鹿じゃん」「不正をした挙句に自殺するとか恥さらしじゃん...

号泣した。 『そんなの、誰にでもありえることだ』って言葉も。 昔、テレビで流れた自殺のニュースに対して、 「卑怯なことをして自殺して逃げるなんて」「ごめんなさいって謝ればいいのに。許してもらえたかもしれないのに自殺するとか馬鹿じゃん」「不正をした挙句に自殺するとか恥さらしじゃん」 ....なんて、話してるのを聞いた。 周りから見れば「そんなことで?」って思うようななんてことないことでも人は追い込まれたり潰れてしまうんだよ。 そうさせるまで追い込んだのは、本人を取り巻く環境や周囲の人々かもしれない。 ましてや自分が当事者になるかもしれないなんて1ミリも考えないんだなぁと思うとものすごくしんどくなった。その後も、不意に思い出すような出来事だった この物語を読んでいる時、その出来事が思い出されて余計に主人公に感情移入してしまった。 大切にしたい誰かがいて、大切にしてくれる誰かがいる。たとえ家族でなくとも。 そんな尊さを再認識させてくれた。

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2023/02/11

額賀澪さん 初読みです。 読まれた方が皆さん口を揃えて「サッポロ一番塩ラーメンが食べたくなる」と言われるので、コメディータッチなポップな物語を想像して読み始めましたが冒頭からいきなりのサスペンスタッチで衝撃的でした。 そして1冊の預金通帳が鍵となり、25年前のある傷害致死事件...

額賀澪さん 初読みです。 読まれた方が皆さん口を揃えて「サッポロ一番塩ラーメンが食べたくなる」と言われるので、コメディータッチなポップな物語を想像して読み始めましたが冒頭からいきなりのサスペンスタッチで衝撃的でした。 そして1冊の預金通帳が鍵となり、25年前のある傷害致死事件へ辿り着くと言ったミステリー要素もあり真実が知りたくてどんどん引き込まれて行きました。 読み進めて行くうちに、この物語はサスペンスでもミステリーでもなく、めちゃめちゃ温かい家族小説なんだと気付きます。 エピローグに向かってはドキドキが止まらなくなりましたが、一件落着でホッとしたら、やはりサッポロ一番塩ラーメンが食べたくなりました。 最近読んだ瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」同様、血の繋がりよりも濃い家族の結びつきを感じ一言で家族と言っても色々な形があって良いよねと思えた作品です。

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2023/01/08

よかった。 おもしろかった。 タイトルも絶妙。 話の展開の仕方、伏線の張り方、伏線回収も上手でわかりやすかったです。

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2022/09/26

22/09/25読了 大筋はわかるし涙もこぼしたし、悪くはないのだけど。読み通せたし。 周作の置かれた状況と心情がすっと入らないまま、細かいところでのひっかかりが増えていく流れだったので、ストーリーのベースが自分に合わなかったのかなぁ。ハマらない朝ドラみたいな印象でした。

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