ウズタマ の商品レビュー
血は水より濃い…けど水の方が優しい?みたいな。なんとも切なくて、優しくて、でも最後まで読んで良かったと思えた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
血の繋がりはなくても家族になれる。 周作がここまで皆瀬を慕うのは3歳の時からずっと大切な家族だったから。 周作は紫織と結婚して真結の父親になって、皆瀬も含めて家族になっていくんだろうな。 ・・・周作側から見ると良い話だと思うんだけど、お母さんが殺された上に大学生と不倫だなんて汚名まで着せられてかわいそう。 言葉が遅かったり食が進まない子だったら母親が神経質になってしまうのも無理はないと思う。 お母さんのことは家族じゃなかったのか?
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色々ネタバレになりそうなので言える事が少ないのですが、自分のルーツとなる父母の情報が不自然な形で欠落している事を、父が倒れた事によって気がつき、少ない情報から辿っていくミステリーです。 額賀さんは青春物が多いのですが、どれもこれも完全なハッピーエンドにならずどこか口の中に苦さの残...
色々ネタバレになりそうなので言える事が少ないのですが、自分のルーツとなる父母の情報が不自然な形で欠落している事を、父が倒れた事によって気がつき、少ない情報から辿っていくミステリーです。 額賀さんは青春物が多いのですが、どれもこれも完全なハッピーエンドにならずどこか口の中に苦さの残るような本が多いです。 これは青春ものではないので、ちょっと作者の若さが出てしまっているような気がしますが、途中途中胸が詰まってしまう位に感情を揺さぶられました。 若さが出ているというのは、主人公の感情が少し幼稚に感じる部分でしょうか。でもその若干の幼児性が、全体として永遠の幼子のような寄る辺なさを出しているともいえるので、狙っている可能性も捨てきれない所ではあります。 若干ネタバレになりますが、母親の扱いが少々憐れです。
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父が意識不明で倒れる。 以前にもらっていた、詳細不明のお金の入った通帳… 自分の出自について調べ始める主人公。 そんなに珍しくないストーリーだったけど 読後感はいい。 ただ 腐女子的な深読みをしてしまった自分の 汚れちまった心を恥じた(笑) サッポロラーメン塩ラーメンは ほ...
父が意識不明で倒れる。 以前にもらっていた、詳細不明のお金の入った通帳… 自分の出自について調べ始める主人公。 そんなに珍しくないストーリーだったけど 読後感はいい。 ただ 腐女子的な深読みをしてしまった自分の 汚れちまった心を恥じた(笑) サッポロラーメン塩ラーメンは ほんとに美味いし 野菜入れるとさらに美味いので 今度ウズタマやってみたくなっている。
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父親と二人で暮らしていた周作。シングルマザーの紫織と結婚という時、父より誰かが貯めた預金通帳を手渡される。詳しいことを聞き出す前に父は倒れてしまう。調べを進めると、母親は傷害致死事件の被害者ということが発覚。過去を明らかにしようとする周作。自分の母のこと、幼い頃の記憶、紫織の子供...
父親と二人で暮らしていた周作。シングルマザーの紫織と結婚という時、父より誰かが貯めた預金通帳を手渡される。詳しいことを聞き出す前に父は倒れてしまう。調べを進めると、母親は傷害致死事件の被害者ということが発覚。過去を明らかにしようとする周作。自分の母のこと、幼い頃の記憶、紫織の子供・父親のこと、家族の物語。タイトル、装丁のイメージとは少々違かったけれど、それぞれの思い(悲しみ、愛しさ、寂しさ)が凝縮された物語でした。しかし、未成の子が背負ってしまうのは悲しすぎだ。血の繋がりがなくとも家族でありたいという想い、良かったですが、少々劇的すぎかな。
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四歳の娘を育てる紫織との結婚を控えた二十八歳の周作が父親から謎の通帳を渡され、自分の為に大金の振込を続けてくれていたその相手を探し始め、母親が被害に遭った過去の傷害致死事件と父子を助けていた当時十八歳の加害者に辿り着く。不穏そうな事件と、その影の愛情。孤独を癒す血の繋がらない絆が...
四歳の娘を育てる紫織との結婚を控えた二十八歳の周作が父親から謎の通帳を渡され、自分の為に大金の振込を続けてくれていたその相手を探し始め、母親が被害に遭った過去の傷害致死事件と父子を助けていた当時十八歳の加害者に辿り着く。不穏そうな事件と、その影の愛情。孤独を癒す血の繋がらない絆が染みる。温かかった。
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過去と現代を交互に読みながら周作の過去がどんどん明らかになってくる。悲しい過去だけれど、根底に家族愛がたゆたっていて、破滅願望に苛まれていた周作が目の前の家族と少しずつ心を通わせていく。再度別れてしまった皆瀬さんとも絆が取り戻せて周作の家族の歩みが始まったラストがとても素敵でした...
過去と現代を交互に読みながら周作の過去がどんどん明らかになってくる。悲しい過去だけれど、根底に家族愛がたゆたっていて、破滅願望に苛まれていた周作が目の前の家族と少しずつ心を通わせていく。再度別れてしまった皆瀬さんとも絆が取り戻せて周作の家族の歩みが始まったラストがとても素敵でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
心温まるストーリーと思って読み始めたら 出だしがちょっと怖めだったので 題名と違う雰囲気に戸惑いました。 内容的には重い内容でしたが 「家族とは?」と考えさせられる話。 自分も母親なだけに,お母さんが可哀そうな 感じもしました。 最後はもしかして悲劇で終わるのか?! 心配でしたが,良い感じで終わり良かったです。 面白かったので,スラスラ読めました。
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この設定はいただけないでしょう。周作を思ってのこととはいえ、母を殺めた父の身代わりになる大学生って、彼の生い立ちがどうあれあり得ない。怒り狂って包丁を振りかざす女房を鎮める過程での事故死なんだから、堂々と司直に委ねる以外ないし、将来ある若者を犠牲にしちゃったら自分の心がやりきれな...
この設定はいただけないでしょう。周作を思ってのこととはいえ、母を殺めた父の身代わりになる大学生って、彼の生い立ちがどうあれあり得ない。怒り狂って包丁を振りかざす女房を鎮める過程での事故死なんだから、堂々と司直に委ねる以外ないし、将来ある若者を犠牲にしちゃったら自分の心がやりきれない。基本がそこだから、将彦、皆瀬、周作の関係がいびつにしか思えなくて、絆とか思いやりとか、そういった心温まる繋がりとはおよそ受けとれない。柴織の元亭主一家の横暴にしても、あまりに唐突で、あれやこれや残念だ。
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