悲嘆の門(中) の商品レビュー
それは、いた。確かにいた。目の前に現れた。存在するが、実在はしないもの。不思議な世界に入ってきた。連続殺人事件と、どう繋がっていくのか。俄然、サスペンスになってきたぞ。ガラ、ユーリ、アッシュの登場。下巻では、いったいどんな展開になるのだろう。
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中、下巻一気に読了。 ガーゴイルが事件にどう絡むかと思ったらファンタジーに転がっていく話。予想外。 面白くてあっという間に読み終えましたが、心構えと想像力がついていかない場面も。風呂敷広がりすぎて畳むの大変な話でしたが結末は救い。「すまない」のガラが辛い。
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連続殺人事件ミステリーかと思っていたら……ファンタジーでした… 難しい言葉が沢山出てきて理解が大変 主人公が道を踏み外さなければ良いなと願いながら下巻に続く
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上巻からの引きはホラーな展開かと思ったが、ファンタジーの様相。ちょっとがっかり…(現代版荒神を期待してた) ファンタジー要素については、”言葉が紡ぐ物語”を用いて犯罪の動機だったり清らかさだったり慈しみの深さだったりを表現するための道具なのかとと思ったけど、何のことはない、英雄...
上巻からの引きはホラーな展開かと思ったが、ファンタジーの様相。ちょっとがっかり…(現代版荒神を期待してた) ファンタジー要素については、”言葉が紡ぐ物語”を用いて犯罪の動機だったり清らかさだったり慈しみの深さだったりを表現するための道具なのかとと思ったけど、何のことはない、英雄の書に出てきた概念だったとのこと。 また、この英雄の書を読んでいないからなのかガラを説明する用語の数々がちょっとわからない。 読みながら『ここはメモしながら読んだ方が良い』と度々思っていたのに、結局せずに読み終えたため理解が浅い部分を残してしまったのが何だか悔しい。でも先が気になるから戻らない。 いつか再読したら、すんなり頭に入るかな?
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宮部さんらしい、途中の展開はハラハラして読み進めるけど終わり方が難しくていつもモヤモヤしてしまう(笑)
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「<輪>を生み出し、咎の大輪を回し続けるおまえたちヒトの命の、何と力強いことだろう。そこから生まれ出る<渇望>の、何と大きなことだろう」 ……一つの物語を消費しても、また新たな物語を求め、本棚に収まり切らない本を買い込み抱え込む罪を、私は今後も繰り返していくのだろう。
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現実的か物語ではなかった。。。 現実世界でのミステリーを好んで読んできた身としては一瞬選ぶ本失敗したかなと思ったけど、読み続けてたら面白くなってきたし深い。 言ってる事が難しすぎて、???、ってなる所もあるけど下巻最終どう落ち着くのか楽しみ。アニメとかでやって欲しいなー!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中巻を読んで思い出したが、そういえば今作は「英雄の書」の続編だ。「英雄の書」はファンタジー作品だったと記憶しており、面白かった思い出がある。当時の感想レビューは消えており再読するのも面白そうだ。 当時、僕は中間の数ページを読んで頭がこんがらがった思い出がある。実は「英雄の書」の続編としてではなく、宮部みゆきのミステリー小説として読んでいたからだ。しかし冒頭からガーゴイルとの対面となり、事情が飲み込めないまま(主人公達と同じ状態だ)物語が進み、ユーリが登場した事により理解に及んだ。ファンタジーの側面については新しい序章に過ぎないが、根底に流れている連続殺人事件と妹同級生のいじめの事件、新たにマナのリアクションに変化が起きた事は喜ばしいが、クマーの社長である山科がシリアルキラーの模倣による惨殺事件も発生し、大きくストーリーに変化が起きる。 主人公の幸太郎は異界のガラと取引きを行い(ユーリが登場する事で一気にこの世界の「物語」の部分が動き出した)、山科を連続殺人にみたてて殺害した女の渇望を刈り、改めて都築と合流、がらとのやりとりになる。 途中、ユーリと師匠が登場し、ユーリの兄のことやガラが何故力を集めているのかがわかり、進展を見せる。彼らは幸太郎にガラから手を引き忘れるように伝えるが、まだシリアルキラーを捕まえる約束を果たしていない事、それを成し遂げるいしを固める。合わせて都築も渇望を取り戻し、連続殺人犯と対峙する事をきめ、四章が終了、下巻に続いている。 恐ろしい部分は都築が語る部分であり、もし田代の話が本当で、真岐が嘘をついていたならば。幸太郎はどうなってしまうのか。また、彼の変化と家族との関係も徐々に変化しており、嫌な帰結にはならないでほしいなぁと想い読んでいる(結末は全く覚えていないのは、残念でありながらもう一度楽しめて嬉しい部分もある。) 長編作品においてはいかに読者の集中を保つ仕掛けを施すかがテクニックだと思うが、今作はまるでジェットコースターで休む暇がない。冒頭ガラとのやりとりは少し疲れるが、それを過ぎれば怒涛の如くだ。 また、主人公の性格も少し面倒で、多少折れろよと思ってしまうが、ご愛嬌か(笑)意思が強い事は大事だが読者の負担になれば主人公としては破綻している。今回はそこまでではなかった。 言葉が先か物語が先か。言葉がなければ物語を記せないが物語がなければ言葉は生まれない。 宮部みゆきが表現するとしっくりくるし、とても素敵に思えてしまう。この作品のファンタジーの部分、ガーゴイル、ガラは言葉が創り出した世界観で存在するが実在しない不思議な世界の住人だ。前作を読んで入ればさらに詳しく認知できるが、少なからず今作中でもある程度の「物語」は掴む事ができる。 いよいよ下巻だ。 宮部みゆきはゲーム好きでも有名だが、ファンタジーの使い方が昔からとても上手であり、エンターテイメントとしての相互性をうまく表現しているように思った。
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ほぼほぼファンタジーと事件が絡み合い、不思議と引き込まれるのは、存在し実在しないキャラクターの存在の魅力かもしれない。
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現実と異世界の交錯がわかりづらいというか、とっつきにくいというか。テーマの難しさも相まって、いまひとつ話にのめり込めない。
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