一〇五度 の商品レビュー
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イスのデザイナーを目指す中学生の話。 途中で歩み寄りを見せたかに思える父親との関係がこじれるラストシーンに、少し拍子抜けしてしまった。 クリエイティブな職を志している学生におすすめしたい。
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自分がしたいことはイスのデザインをすることなのに、父親にはそのことを理解してくれないながらも、自分の「好き」を大切にして折れずに立ち向かう姿勢にすごく感銘を受けた。この姿勢を見習っていくようにしていきたい。
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自分のやりたいことを持っているのもすごいけど、そのためにちゃんと勉強まで頑張れるのがすごい。そして、弟のことまで。プロダクトデザイナーだという作者ならではのリアルな描写もとてもよかった。
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中学三年生の春、真は競争率の高い中学校に合格し、編入することになった。 自己紹介で、「好きなことは?」と聞かれた真は、とっさに「イスです」と答えてしまう。 常にイスに意識がいってしまう程、イスが好きだから。 イスに「人の気配」を感じるからだろうか。 このように物語は始まる。好きなものがあることに羨ましさを感じながらも、“イス好き“に共感してくれる子って少ないだろうなぁと思いながら読み進めていく。 (中学校って少数派が過ごしにくい場所だから) 学校図書館にある『イスのデザインミュージアム』という本をきっかけにして、真は女の子と出会う。 髪を短くしていてスラックスをはいている彼女は、どうやらイスについて詳しそうだ。 彼女は、早川りり。イスについていろんな話ができる彼女と過ごしていくうちに、イスのデザインコンペに挑戦しようと二人はチームを組むことになる。 お互い自分のことを変人と思われていることをサバサバっと話すシーンが好きだ。イス好きは、見た目では分からないけれど、スラックスを穿くりりは目立つ。 好奇な目で見られたりからかわれても、意に介さず「自分の権利をふつーに行使しただけ」って、すごくかっこいいし魅力的だ。 好きなものを共有できて、互いに刺激し合って高め合える友だちと出会えたことは、本当に幸運なことだと思った。 好きなことがある(夢中になって目指すことがある)って強い。 父の存在は真にとって足枷のようでもあるが、父の反対が、真の行動を駆り立てる原動力の一つにもなっている。 また、父の紹介で、普段会えないようなデザインを仕事にしている方達から貴重な経験談失敗談を聞く機会も得ていく。怖い存在だけじゃない父の姿も見せてくれている。 (この年頃の子には親ではない大人と話すことはすごく刺激になる価値のあることだと思う) 何よりこの話の要は、おじいちゃんの存在。 おじいちゃんの一言一言が心に残った。 「思いきりだれかに寄りかかると、相手が支えきれなくなっちまう。ちょいと寄りかかる程度がいいんだ。…でな、向こうも困ったら、こっちにちょいと寄りかかる。人間なんてのは、だれだってだれかに寄りかかって生きてんだよ」 105度のいすと人間関係。 これから、イスを見る時、思い出すかも。
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2018年度中学生課題図書 中学生にたくさん読んでもらえたかな? ラノベともいえる 著者はイタリア在住のプロダクトデザイナー すごく納得 椅子のデザインの描写が半端ではなかった タイトルにも納得 こんなにやりたいことはっきりしている中学生 すごい! ≪ 105度は もたれ...
2018年度中学生課題図書 中学生にたくさん読んでもらえたかな? ラノベともいえる 著者はイタリア在住のプロダクトデザイナー すごく納得 椅子のデザインの描写が半端ではなかった タイトルにも納得 こんなにやりたいことはっきりしている中学生 すごい! ≪ 105度は もたれるのには 最適だ ≫
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2018/10/29 913.6||サト (3階日本の小説類) 中学3年生の真は、スラックスをはいた女子梨々と出会い、極秘で「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦する…! やりたいことを見つけた真は、父親の反対を押し切ってまっすぐに突き進む。 椅子デザイナーをめざす少年の...
2018/10/29 913.6||サト (3階日本の小説類) 中学3年生の真は、スラックスをはいた女子梨々と出会い、極秘で「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦する…! やりたいことを見つけた真は、父親の反対を押し切ってまっすぐに突き進む。 椅子デザイナーをめざす少年の、熱い夏の物語。 貴女にはやりたいことがありますか!?
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「向かっている」という意識こそが人生を明るくするのだと、気づかされました。 イス作りに青春をかける中学生男女の話。 2人の夢中になって取り組む姿は刺激になる。 全てがハッピーエンドとは言えないけどまだ若いしむしろ現実的。
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2018読書感想文中学生課題図書 ずっと読みたくていたところ、図書館で発見。 一気読みしてしまいました。 家庭の事情で中学三年生の時に中高一貫校に編入した真。おじいちゃんがイス職人だったこともあり、かなりのイスマニア。自己紹介でイスの話をしたときに、イス男とあだ名をつけられてし...
2018読書感想文中学生課題図書 ずっと読みたくていたところ、図書館で発見。 一気読みしてしまいました。 家庭の事情で中学三年生の時に中高一貫校に編入した真。おじいちゃんがイス職人だったこともあり、かなりのイスマニア。自己紹介でイスの話をしたときに、イス男とあだ名をつけられてしまった。 図書館で出会ったスラックスをはいた女子梨々と極秘で全国学生チェアデザインコンペに挑戦することに。 家族、友達、夢、可能性を秘めた15才の成長が恥ずかしいほどに伝わってきました。多感な時期に吸収したものは未来に繋がっていくんだろうな。 そういう子供達と接している分、強く思いました。
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2018年度の青少年読書感想文全国コンクールの、中学生の課題図書。 都内の中高一貫校に編入してきた大木戸真。はじめての挨拶でイスに興味があると思わず言ってしまう。 真が昼休みに学校図書館で『イスのデザインミュージアム』という本を見ていると、制服のスラックスをはいた女子に声...
2018年度の青少年読書感想文全国コンクールの、中学生の課題図書。 都内の中高一貫校に編入してきた大木戸真。はじめての挨拶でイスに興味があると思わず言ってしまう。 真が昼休みに学校図書館で『イスのデザインミュージアム』という本を見ていると、制服のスラックスをはいた女子に声をかけられる。その早川梨々もイスを設計図から形にするモデラーを目指していた。 意気投合した二人は「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦するが……。 編入そうそう「イス男」と陰で言われ変わり者だと思われる真。女子なのに制服をスカートでなくてスラックスをはき、スラックス早川、略してスラカワと言われる梨々。 学校のなかで浮いても臆せず堂々としている梨々の姿に、強さを感じる。 また、それぞれ親の反対を受けながらもイスのデザインの道に進みたいと思う気持ち。 中学生が、時々くじけながらも夢を追いかける姿にいいなと思う。 多分とっくにオイラが失ってしまったものだから。 著者自身もプロダクトデザイナーとして活躍されている方です。専門家からデザインとは何か、この道を職業にしていく覚悟のようなものをこの物語に盛り込まれたように感じます。 二女みき(仮)の読書感想文のための本でしたが、オイラも繰り返し読んでしまいました。
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105度というタイトルから温度しか連想できず、読み進めるうちにそれが角度を表していることに、目から鱗でした。それも、椅子の背もたれの角度というだけでなく、人と人との関係、お互い支え合う関係をも表していて、上手くタイトルが活きているところはグッド! ストーリーとしては、職人の祖父、...
105度というタイトルから温度しか連想できず、読み進めるうちにそれが角度を表していることに、目から鱗でした。それも、椅子の背もたれの角度というだけでなく、人と人との関係、お互い支え合う関係をも表していて、上手くタイトルが活きているところはグッド! ストーリーとしては、職人の祖父、理解のない父、天真爛漫な弟、という配置などなんとなく既視感あり。パートナーに女性性の低い女子を持ってきたのは今風だとは思う、けど、どうなんだろう?
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