ふたご の商品レビュー
皆さんのレビューを拝見するとこの作者、ロックバンド「SEKAI NO OWARI」のキーボードをしてるSaoriが書いた自伝的小説らしい。 といってもこのバンドのことは知りませんでした。紅白に出場したことあるので聴いたことあるのかもしれない程度の認識です。幼馴染のメンバーと自分と...
皆さんのレビューを拝見するとこの作者、ロックバンド「SEKAI NO OWARI」のキーボードをしてるSaoriが書いた自伝的小説らしい。 といってもこのバンドのことは知りませんでした。紅白に出場したことあるので聴いたことあるのかもしれない程度の認識です。幼馴染のメンバーと自分との定義するのが厄介な関係とバンドとしてデビューに至るまでの道のりを書いた小説なのですが何処までが実話かフィクションか先入観もたずに読むことができました。 なんとも凄いのは普通でない月島のやる気のなさ、生きること苦手そうな感覚がひしひしと伝わってきました。それに振りまわされる夏子。月島から毎晩かかってくる電話にウンザリもしないで向き合える夏子はすごい。日々の出来事を一方的に聞いて、呆れたり喜んだり嫉妬したりで眠りにつく。夏子の気持ちを無視して興味のあることだけをそのまま吐き出す月島。私はちょっと距離をおきたくなる苦手なタイプなんだけど・・・ きっと、月島って声がよかったんだと思う、うっとりするような甘い声なら他愛もない話でも夢みごごちで聞けると思う・・・彼女の初恋の相手みたいだし 多感な十代の感性がビシビシ伝わってきてういういです。 ふたごのように思ってるとかどんな感覚、夏子はそうは思ってないようなんだけど、沼堕ちしていくような共依存の関係!? 月島は高校中退してアメリカンスクールに通い留学するがパニック障害をおこしてわずか2週間で帰国し夏子の前に現れる。注意欠陥多動性障害とゆう精神疾患だとゆう。走り出した列車から途中下車して戻ってきちゃぅったような。ドラマチックな展開に目を逸らせなくなってしまいました。 いびつに歪んでロックしてるって感じな関係。破壊と再生かなww 2部構成になっていて後半は一気に読んでしましたが、そこには情けない月島の姿はもうありませんでした。 上を目指して走り出した月島と同じ風景が見たくって必死に追いかける夏子の姿が健気で愛らしく何もかも超越した関係に震えました。 この作品を書き上げるのに5年かかったそうでほんとにお疲れさまでしたっw 読了後、SEKAI NO OWARIの曲聞いてみたのですが透明感のある爽やかな曲風で想像してたのと違ってましたw デトロイト・メタル・シティのようなデスメタル系を想像してたのですがねww
Posted by
どこまでが事実なんだろう、とつい考えてしまうけれど、あいまいなのがいいんだろうな。 サオリちゃん、ピアノを弾いている時の目線や表情が苦手なのだけど、文章は全然印象が違った。飾ってなくて、素直でバランスが良くて、好き。
Posted by
幼馴染だという月島が切れたキャラで、コメディを読んでるのかなと思ったりもしたが、やがてバンドを組んで成功していくとか、えーまじでと思ったりもしたが、どうも著者が所属するバンド「SEKAI NO OWARI」をモチーフにしたお話なのかな。個人的にはも一つだった。
Posted by
セカオワの藤崎さんが書いたという初作品。彼女だからこそ書けるストーリーで、さらさらと読み進むことができます。月島は勝手だなぁ〜と感じながらも、バンドの成功に向けて全員で進む様は青春だ!とじ〜んときます。
Posted by
音楽を生業にしている人とは思えない、読みやすい文章だった。 何かを描く・表すセンスが音楽っぽいなと思った。 リズムやテンポ、細やかさや大胆さはまるで音楽のように感じた。 藤崎彩織という作者は文字を使って日本語で音楽をつくる人なのだ。
Posted by
バンド活動を応援していて、それがきっかけで手に取った本です。普段の活動でキラキラしている彼らを知っているからこそ、読み進めるのが辛いところばかりでした。0から作品を生み出すことの難しさ、苦しさが語られていましたが、この「ふたご」という本の中で一言では表しようのない感情を的確に表現...
バンド活動を応援していて、それがきっかけで手に取った本です。普段の活動でキラキラしている彼らを知っているからこそ、読み進めるのが辛いところばかりでした。0から作品を生み出すことの難しさ、苦しさが語られていましたが、この「ふたご」という本の中で一言では表しようのない感情を的確に表現なさっていると感じました。私も藤崎さんのような言葉を紡ぐことのできる人になりたいと思いました。
Posted by
まず、苦しみって多種多様だなと思った。私は、あまり苦しまないように生きているので、知らないものや理解できない苦しみがあった。そして、苦しみのサインに気づいてあげられるようになりたいと思った。 次に、読み終えてから『ふたご』というタイトルにすごいと思った。最初はタイトルの意味が...
まず、苦しみって多種多様だなと思った。私は、あまり苦しまないように生きているので、知らないものや理解できない苦しみがあった。そして、苦しみのサインに気づいてあげられるようになりたいと思った。 次に、読み終えてから『ふたご』というタイトルにすごいと思った。最初はタイトルの意味がわからず、お互いに好きだけど結婚できないとかだと思っていた。しかし、読み終えるとふたごの意味がしっかりと分かり、逆にふたご以外にあり得ないと思うほどになった。文中で「ふたご」という言葉を使っているところは、特に読みごたえがあって面白かった。楽しいことや辛いことをすべて共有できるからふたごになりたいし、ただお互いの距離が近すぎると絡まってしまい上手くいかないというのも素晴らしい表現だと思った。そして、その関係性にぴったりな2人だった。 最後に、苦しみが多い物語だったが、私はこういう本は好きだ。なぜなら人間味があるから。自分が苦しんでいることはよく知っていても、他人が苦しんでいることはあまり想像できないことが多いと思う。しかし、そうではないということに気づかされた。ちゃんとサインを出している時に手を差し伸べて上げれる人になりたい。まずはサインを出してもらえる関係性になることが必要だけどね。。
Posted by
涙って、こんなに美しいものだったっけ。 彼女が涙を零すときのほとんどは彼絡み。 一瞬の感情ではなくて、出会って以来の彼への感情の全てが溢れたような涙。 お互いがお互いの発している周波数を受け取りやすいのかな。そして彼らの周波数は繊細すぎる。 だからこそ、距離感を間違えると上手く...
涙って、こんなに美しいものだったっけ。 彼女が涙を零すときのほとんどは彼絡み。 一瞬の感情ではなくて、出会って以来の彼への感情の全てが溢れたような涙。 お互いがお互いの発している周波数を受け取りやすいのかな。そして彼らの周波数は繊細すぎる。 だからこそ、距離感を間違えると上手くいかなくなる。 どちらかが不安定になると、一方も不安定になる。 離れなれない関係でもあると同時に、近すぎても遠すぎてもいけない。。 上手く言えないけど、そんな関係ならば彼のことを大切に想えば想うほど息苦しくなってしまうんだろうな。。 読んでいて、苦しかった。 カッターを突きつけられたり、彼に振り回されても尚、彼とは離れなれなくて。 その代償はとても大きかったけれど、 バンドで上を目指したいと言う彼を目の前にして彼女から溢れた涙と想いから、脆くて不安定な2人にも確かに希望はあったんだと感じた。 というか、そう感じたい。 「陽炎」という曲が、ますます特別になった。 『ああ、諦めよう 私たちそう思うことだけが愛と呼べるかもしれない さようならは貴方じゃなくて変わらない貴方を抱きしめられないことね』 『ああ、さよならだと分かっていたのに 今になってどうして苦しくなるの ああ、今更思い出してるのは、ああ、あの日の夜蜉蝣の定めのように出会って消えそうな命ごと貴方が抱いてくれたこと』 彼女たちのように、ありのままの自分で人と向き合ってみたいな。
Posted by
セカオワのSAORIとは知らず、後書きでびっくり。 第一章は夏子と月島がどのように関係を築いていったか丁寧に描かれ、第二章はバンドとしての活動に焦点がうつる 序章は本編の最後からさらに数年後か? 本編では二人の関係が落ち着くところまでは描かれてなく、ここで終わってしまうのか、と...
セカオワのSAORIとは知らず、後書きでびっくり。 第一章は夏子と月島がどのように関係を築いていったか丁寧に描かれ、第二章はバンドとしての活動に焦点がうつる 序章は本編の最後からさらに数年後か? 本編では二人の関係が落ち着くところまでは描かれてなく、ここで終わってしまうのか、と思った。
Posted by
深瀬との出会いからセカオワ結成初期までをフィクションまじりで書いた作品かなと感じた。 セカオワファンからしたらそれだけで面白い。
Posted by