この世界にiをこめて の商品レビュー
最初から人物が出揃っており、謎も謎ではないしさくっと短時間で読める。こんなことをして何になるのかなんて思い始めてしまえばきりがない。物語る言葉を持っている人と持たざる人の違いに気づいてしまった。彼のようにいつかは物語れるときが来るのだろうか。
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よくあるパラレルワールド的な話じゃなかった。個人的にはあとがきに共感。自分のすきなことに、していることに、なんの意味があるのか、何かの役に立つのか。無理やり意味を見出そうとすることの無意味さ、この物語からそんなメッセージを感じました。
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最後の最後にえ、まじかと驚かされるシーンが印象に残ったが、それ以上に不器用な彼、彼女らの生き様が興味深かった。Iをこめて、そのタイトルがどんな意味を持つか、どうやって回収するか気にしながら読んでいたが、iの世界という概念は案外誰でも持ってるんじゃゃないかと思う。自分自身のiを問答...
最後の最後にえ、まじかと驚かされるシーンが印象に残ったが、それ以上に不器用な彼、彼女らの生き様が興味深かった。Iをこめて、そのタイトルがどんな意味を持つか、どうやって回収するか気にしながら読んでいたが、iの世界という概念は案外誰でも持ってるんじゃゃないかと思う。自分自身のiを問答しながら生きていけたら深みが出るかもなと思った。素敵でちょっともどかしいお話でした。
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以前に買って積読してた本でした。 パラレルワールドを意識したタイトルかなって思い、読んでいて、初め読んでいたら予想通りでした。。。って感じな展開かと思いきや。。。って感じです。 読みやすい作品で理解しやすいと思います。 あと、「i」ってのが虚数ってことがわかってると更に深く理解し...
以前に買って積読してた本でした。 パラレルワールドを意識したタイトルかなって思い、読んでいて、初め読んでいたら予想通りでした。。。って感じな展開かと思いきや。。。って感じです。 読みやすい作品で理解しやすいと思います。 あと、「i」ってのが虚数ってことがわかってると更に深く理解しやすいかなって思います。
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虚数。無味乾燥なイメージだけどこんなに美しく優しいものだったなんて。数学者が虚数だけでなく数学の世界を愛でる気持ちが本当にわかった。 人を好きになれない天才小説家、吉野。彼女の才能に黒い嫉妬心をにじませる染井。そして転校生、真白。全員が全員器用に生きられない。そんな中で吉野が出...
虚数。無味乾燥なイメージだけどこんなに美しく優しいものだったなんて。数学者が虚数だけでなく数学の世界を愛でる気持ちが本当にわかった。 人を好きになれない天才小説家、吉野。彼女の才能に黒い嫉妬心をにじませる染井。そして転校生、真白。全員が全員器用に生きられない。そんな中で吉野が出した答えは涙がにじんでしまうほど見事だったし、それを受け継いだ染井の成長に心があたたまった。 「この世界を小説で壊したい」 複素数は、美しい。美しいなんて上っ面な言葉はこの本に一切書かれてなかった気がする。使われてたとしても、上っ面な時だけ。宇宙が始まった時、虚数時間が流れていた。というさり気ない文章。この淡々とした文章にiを感じた。
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真白,僕,吉野の3人が小説をめぐって、色々と関係を深めていく話で、愛がどんなものかみんな分からず、困っていた。正直どうでもよく気づいたら終わっていた。
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何か始めることは、いいことなのか? 戦争とかさ、始めない方がいいことだってあるわけだろ。 始まらないまま終わらせた方がいいことだってあるんじゃないか? 考えてもしょうがないことは考えない。 自分の力でどうにかなることばかりじゃないんだからさ。
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面白い!と紹介されたので読みました。中高生くらいを対象に書いているのでしょうか、読みやすい文体でまとまっており、一気に読み切れました。 小説の中でしか自分を上手く表現できない、高校生の男女のお話。 中学生の時の自分なら、もしかしたらハマったかな?今の自分にはあまり響きませんでした...
面白い!と紹介されたので読みました。中高生くらいを対象に書いているのでしょうか、読みやすい文体でまとまっており、一気に読み切れました。 小説の中でしか自分を上手く表現できない、高校生の男女のお話。 中学生の時の自分なら、もしかしたらハマったかな?今の自分にはあまり響きませんでした。 他の方が言われているように、主人公のキャラが弱いっていうのも引き込まれにくかった要因かな。
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ー現実に期待なんかしてるから駄目なんだよー 前作の時も思ったけど、何故この作者はあの中高生の時に強く感じた生きづらさや世界に絶望したような感情の描写が上手いんだろう。多分私が中高生だったら共感して一緒に川にとびこんでいたかも。今でもしたい気持ち この子達の「生きづらさ」はいつ...
ー現実に期待なんかしてるから駄目なんだよー 前作の時も思ったけど、何故この作者はあの中高生の時に強く感じた生きづらさや世界に絶望したような感情の描写が上手いんだろう。多分私が中高生だったら共感して一緒に川にとびこんでいたかも。今でもしたい気持ち この子達の「生きづらさ」はいつか無くなるんだろうな、その感情すら一切を忘れるんだろう。そんな事を感じさせられながら読みました。 愛とはなんだろう 実感のない、実態のないそれをどうこめるのか 重いテーマのはずなのにとても読みやすいです
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佐野徹夜さんの2作目にして完成度が高いなと思った。 これほどまでに夢中になれるiが自分の中にもあればいいのに、、、
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