みちづれはいても、ひとり の商品レビュー

寺地はるな(著者)

2019/01/20

冷めた感情、ゆるい繋がり、誰だってひとりなんだから、分かる！その感じ。何処か自分の事さえも、客観的に冷めた目で語ってしまう感じ。｢もっと熱くなれよ！｣｢そこ、がむしゃらに追い掛けてみろよ！｣傷付いても、みっともなくても･･･物分りの良い人になるなよ！分かってても｢所詮、誰でもひとりなのよ｣なんて、加えタバコで言ってみたりして。泣かない事が強さとか取り乱さない事が大人とか。そう何の役にも立たなかった。淡々と語られる弓に共感しました。前へ前へ、歩け歩け!とりあえず歩いとけ!みたいな感じ(笑)分かんないか(笑)

2019/01/10

当たり前のことなんだと思う。特別なことでも、不幸なことでも、寂しいことでも全然なくて。
だから、それをきっちり心に留めて生きていきたいと思う。その上でのみちづれは、この上なく嬉して頼もしい存在になるはず。

2018/12/16

夫婦だって、友だちだって、
一緒にいるだけで「 ふたり 」という
新たななにかになるわけではなくて、
ただのひとりとひとりなのだ。 -p220-
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タイトルを見たときから気になった本。
これは女性におすすめ ◯
弓子と楓、2人の女性の関係がとてもいい。
読みやすいから短時間で、すっと入ってくる。
【 ひとり 】って、
寂しいようなマイナスな響きもあるけど
読み終わると、とてもプラスに、前向きに
【 ひとり 】を考えれるようになる 。
「 自分の足で、歩いていけるよ 。」
だから、、、
みちづれはいても、ひとり

2018/11/06

ん〜なんというか、この物語が好きかと言われたらあんまり好きじゃないと答えると思う。でも、先を読まずにはいられない何かがある。

2018/10/13

夫と別居中の三十九歳の弓子と恋多き四十一歳で独身の楓が離婚をする為目撃情報を元に弓子の夫の故郷に赴く。二人旅なのに別行動な所に自立感があって快い。夫と元妻の間の不安定な娘と夫を取り合うような関係や女性としての価値を決め付ける男性への啖呵他不器用でリアルな鬱屈も噴出するのにどこか爽やか且つ胸に迫った。

2018/08/29

夫と別居中で職探し真っ只中の生真面目な弓子。
男遊びが激しく見えて、ヒラツカさんを引きずる離職したばかりの楓。

弓子の夫が行方不明になって、どうやら故郷の島にいるらしいという情報を得て、弓子と楓の旅行が始まった。

夫の親戚だというシズのとっつきにくさと企み。
島の人との交流で、喪失感を生きる力に変えて行く2人。

夫に恋するシズによって、島の人とたちは口止めされていて
それでもそのことに気づいた弓子。

みちづれはいても、ひとり、ってもっと寂しい話かと思ったけど
前向きなひとり、なのかも。

ひとりだからこそ、生きて行く。
夫の母の光恵さんの、夫の母って感じがしない優雅な感じが良かった。

私も串揚げ食べたい。

2018/07/26

2018/7/26
‪淡々としてチクっと刺してくるのかな、と思っていたら、思いの外どぎつかった。‬
‪人にどう思われるか、よりも自分の生きたいように生きる。でもそうすると疎まれる。死ぬまでずっとそうなんだろうなぁ。‬

2018/07/11

メインキャストは40代の二人の女性。
「メゾン・ド・川」なる安アパートに住み、職を探すことになる独り暮らしの隣人同士が、とある島へ旅に出かけ数日を過ごす。
女性には共感できる部分が多くのでは。この二人の女性に関わってくる「しょうもない男」その行動は極端だけれど、なんか理解できる部分もあるかも…というのが男性目線からの感想。
40代～50代にかけての心のゆらぎみたいなものと、そこから生まれる強さとか、繋がり、前を向く意味。そういったものを感じとれる。
読み終えてから改めて装画を見ると、すごくいい絵だなって思えます。

2018/04/13

離婚しようとしている弓子、たくさんの男と付き合ってみるけれど、今ひとつ決められない楓。
２人とも、どこにでもいそうなアラフォー女性ですが、2人のプロフィールがしっかりしているので、登場人物の心の裡を描く描写が秀逸に感じられます。
共通のタレントのファンで、弓子と仲がいい姑の光恵さん、楓のセクハラ社長、島の女性マキさんとシズさん。
そして、弓子がここが許せない、と思うのにいっこうに理解していない元、夫。
どの人も面白くて、ロードムービー、見てみたい。
いつものはるなさんとちょっと違うところがあって、それも面白いのだけど、定石通りかなという気もしてそれで☆は三つ。

2018/04/09

はるなワールドは、
登場人物が、みんなちょっと
ダメちゃんなところが好きです。
読んでいてイライラしながらも
何か憎めなくて、はまってしまいます。