架空論文投稿計画 あらゆる意味ででっちあげられた数章 の商品レビュー
11編の架空研究論文の初出は2011〜12年の「電子総合文藝誌月刊アレ!」 あとがきによると単行本化に当たって、大学にいる研究者ユーリー小松崎が新人作家松崎有理(筆者)が協力を得て、「論文警察」なる不正論文摘発組織に対抗して、でたらめな研究論文をでっち上げて投稿し、査読や追試の現...
11編の架空研究論文の初出は2011〜12年の「電子総合文藝誌月刊アレ!」 あとがきによると単行本化に当たって、大学にいる研究者ユーリー小松崎が新人作家松崎有理(筆者)が協力を得て、「論文警察」なる不正論文摘発組織に対抗して、でたらめな研究論文をでっち上げて投稿し、査読や追試の現状に一石を投じようとするというストーリの中にちりばめられ、小説の体をなしている。 かつて科研費を取って研究論文を書いていたことがあるので、「科研費あるある」に苦笑の連続だった。 架空の研究論文も相当に面白い。図書館の本に線を引くヤツと「犯人はこいつ」と書き込むヤツのプロファイリングは笑った。 牽強付会にもほどがあるという感じの強引さで論理を整然と展開して導かれる結論には思わず「そうかも」と思わされるものもあって面白い。 これを笑って楽しめる読者は多くはないかも知れないが、新しいエンタテインメントの分野だと思う。 追加 初代MabBookシェルの写真があった。OSX以降が乗らないから現役な訳はないけど、憎い演出だ
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蛸足大学の助教・ユーリー小松崎は、駆け出し作家の松崎有理と、学問の危機を救うため、嘘の論文のでっちあげ投稿を考えた。──。抱腹絶倒の架空論文を織りまぜた著者ならではのサイエンス・ユーモア・フィクション!
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