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架空論文投稿計画 あらゆる意味ででっちあげられた数章
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2017/10/16 |
JAN | 9784334911898 |
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架空論文投稿計画 あらゆる意味ででっちあげられた数章
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
松崎有理「架空論文投稿計画」読了。査読制度の限界をネタにユーモラスに構成された各架空論文を読んで、思わず噴き出してしまいそうになる事が多々あったが、架空なのに妙に納得してしまいそうになるのはなんだか不思議な気分だった。こんな感じで論文を書けたら楽しいだろうな。もちろん架空でなく!
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いくつかのアンソロジーで著者の作品を読んでいて、興味が湧いて読んでみたのが本著です。 本著、研究者心理を専門とする助教(所属は"蛸足大学"で、本著の内容からすると著者の出身でもある東北大学のようですね)が、論文の査読制度のチェック機能が崩壊しているのでは?と...
いくつかのアンソロジーで著者の作品を読んでいて、興味が湧いて読んでみたのが本著です。 本著、研究者心理を専門とする助教(所属は"蛸足大学"で、本著の内容からすると著者の出身でもある東北大学のようですね)が、論文の査読制度のチェック機能が崩壊しているのでは?という仮説のもと、「かけんひ」を使いつつ架空論文を投稿していくというもの。 この架空論文を書くにあたって、作家たる著者自身が作中に登場するというのも本著の構造の面白いところ。論文自体のアホらしさも含め、著者のユーモアセンスは凄いなぁと唸らされます。 残念なのは、アカデミックな職業の方々ならおそらくわかってクスッとするであろうネタの数々が、どうにもわからないこと。学術論文の世界に特化しすぎていて、フツーのサラリーマンである自分としては少し疎外感?を感じるくらいでした。 しかし、大学で研究職をされてるような方であればメッチャ面白いと感じるだろうし、大学院に進もうとしている大学生なんかにも雰囲気を掴むために凄く良い1冊になるのではないかと思います。
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2020.12.5市立図書館 電子総合文藝誌アレ!(2011年〜2012年、ちなみに某STAP細胞騒動より前)初出の架空論文11本を散りばめ学術論文執筆&投稿界隈をえがいた近過去SF「サイエンス・ユーモア・サスペンス」。とあるポスドクがおこした事件をきっかけに、メタ研究心理学研究...
2020.12.5市立図書館 電子総合文藝誌アレ!(2011年〜2012年、ちなみに某STAP細胞騒動より前)初出の架空論文11本を散りばめ学術論文執筆&投稿界隈をえがいた近過去SF「サイエンス・ユーモア・サスペンス」。とあるポスドクがおこした事件をきっかけに、メタ研究心理学研究室助教のユーリー小松崎✕駆け出し作家松崎有理が始めた架空論文投稿実験の首尾は…? 高3長女、手にとってすぐに一気読み。 大学生までは楽しそうだけど、院生から先はつらそう、研究職になるのこわそう…と進学前から不安にさせてしまったが、まあ予備知識と覚悟はあったほうがいいし(パラレルワールドっぽいフィクションとはいえ、現実の理不尽の数々が種にあるのはうたがいない)、こういうネタのお話をおもしろく読める彼女にはやはりそこそこ適性もあるのだろうと思う。すみずみまで楽しんででっちあげたのであろう架空論文はもちろん、「代書屋ミクリ」や「就職相談員蛇足軒〜」に登場したあの人やこのネタがちらちら登場して「エピソード0」的に楽しめるのもよかった。 「架空論文投稿実験」そのものが意外と長い歴史をもち、ジョークとしてだけでなくこの作品の登場人物のように現状への警告や告発のための試みも行われているという現実が興味深い。 虚構新聞を楽しめる人なら間違いなくおすすめ。読むのに時間はかかるけど(著者のいう「するめ」は言い得て妙)それをじっくり味わえるなら学術業界にむいている。これからの世の中、むしろこういったフィクションを通してニュースやレポートを批判的に読み解く力を養うことはかなり大事なので、大学生(とくに進学希望者)は一度は読んでおいてもいいんじゃないかとさえ思う。
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