琥珀の夢(上) の商品レビュー
サントリーの鳥井信治郎の話、劇的な逸話は出てこないけど他人より意識や姿勢や行動力が少し上回っていてそんな彼を認めてくれる人達が居る。伊集院静の書いた人物伝だから山場の多い小説かな?と思ったけど素直に静かに進んでいく。薬種商店に奉公に入ったスタートから自分の店を持つことになる寸前ま...
サントリーの鳥井信治郎の話、劇的な逸話は出てこないけど他人より意識や姿勢や行動力が少し上回っていてそんな彼を認めてくれる人達が居る。伊集院静の書いた人物伝だから山場の多い小説かな?と思ったけど素直に静かに進んでいく。薬種商店に奉公に入ったスタートから自分の店を持つことになる寸前までの上巻。商いの町 大阪が舞台なので現在の企業の前身が幾つも出てきて馴染み易い。極貧から大成した立志伝が多いなか、鳥居さんの場合は割合に恵まれた環境のもとで大成した人だったようですね。
Posted by
伊集院静の本なら間違いないとおもった。 朝ドラでマッサンを見たときに受けた印象とはちがって真っすぐな主人公だった。
Posted by
面白くて上巻一気読み!サントリーの創設者・鳥井信治郎の物語。読んでいる間中、信治郎の虜だった。不満を言わず、殴られても告げ口もせず、好奇心旺盛でどんなことも前向きに取り組み、丁稚奉公2年で古株のような風格に。初めて遊廓に連れられて行った日、一緒にいた先輩奉公人がびっくりするくらい...
面白くて上巻一気読み!サントリーの創設者・鳥井信治郎の物語。読んでいる間中、信治郎の虜だった。不満を言わず、殴られても告げ口もせず、好奇心旺盛でどんなことも前向きに取り組み、丁稚奉公2年で古株のような風格に。初めて遊廓に連れられて行った日、一緒にいた先輩奉公人がびっくりするくらい意気揚々と歩いていくシーンが好き。商いの資金にしてくれ、と兄からもらった百円の使い方には驚いた。なんて豪快なんだ!やっぱ大物になる人は面白い!
Posted by
サントリーの創業者の話。13才から丁稚奉公するが、いつも前向きでやる気満々な信治郎にとても好感がもてるし、やっぱりただ者じゃない感じがある。
Posted by
鳥井信治郎さんの気張り、心構えを見習いたい。 弱音を吐かない、好奇心が強い、人に好かれる人間性、陰徳…
Posted by
サントリー創業者の話。 商いは山を見つけたら誰より先に登ること。人ができないことをやるのが商いの大事。 商い人が見栄と遊びを覚えたら仕舞い。 踏ん切りがつかないのは自分のことをよくみていないから。 ハイカラはカラーが高いから。
Posted by
商いの基本 みたいなのを小売業へ就職した時のOJTでよく見させられたけど これは丁稚奉公から経営者へとのし上がったノンフィクション 成功者のサクセス本みたいなのは押しつけがましくて読んでてまったく面白くないけれど こういう物語はワクワクする 後半が楽しみ
Posted by
サントリーの創業者である鳥井信治郎の一代記を描いた作品です。 伊集院さんの小説実は初めてなのですが、いつもこんな感じなのでしょうか。大坂の物語にしては比較的あっさりしていて上品な文体でした。 ちょっと迫力不足かな。 上巻では主人公が丁稚奉公下積み時代を卒業し、いよいよ本格的...
サントリーの創業者である鳥井信治郎の一代記を描いた作品です。 伊集院さんの小説実は初めてなのですが、いつもこんな感じなのでしょうか。大坂の物語にしては比較的あっさりしていて上品な文体でした。 ちょっと迫力不足かな。 上巻では主人公が丁稚奉公下積み時代を卒業し、いよいよ本格的に自分で商売を始めるぞ、というところまでが描かれています。 奉公先では皆が一目置くほどの集中力と熱心さ、兄に用立ててもらった大金を豪華客船で使ってしまう大胆さ、信心深く人を大切にする優しさと律義さ、それらを兼ね備えたこういう人が人の上に立つ人になるんだなあ、としみじみ思いました。 それにしても、合成酒というのが時代だなあと面白い。。
Posted by
信治郎の魅力もさることながら,家族も素晴らしいし周りの人々も信治郎に影響されてお互いに良い面を出し関係を築き上げていくようで,子供のうちから上に立つもののオーラというものが確かにあるのだなと感じた.新次郎の兄がまた優しくて好きだ.洋酒作りにかける夢の実現,次巻が楽しみだ.
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
冒頭の松下幸之助との出会いがらこの物語は始まる。幸之助少年が丁稚時代修理した自転車を寿屋に届けにいった時、 ”坊、気張るんやで”と励ますプロローグがいい。 丁稚時代が面白い。 奉公先の小西儀助から目をかけられ(その誠実な働きぶり、信心深さ、聡明さで)ずっと洋酒作りの手伝いをしていたことでのちにこれが生かされるわけだけど、とにかくまわりの 大人たちが皆素敵。 父親の忠兵衛、母親のこま、そして困ったときはいつも助け、てくれる兄の喜蔵。茶屋のしの この丁稚時代の小西儀助から学んだことが鳥井商店の基礎になったんだろうな。社員を家族のように大切にするとか、 その家族もまた大事にする、なんていい会社なのだろう。 で、上巻は丁稚時代から自分で合成酒を作りだしてひとり 実家の裏の納屋を作業場にしていよいよ独立するってとこで下巻へ。
Posted by