音楽と洗脳 の商品レビュー
平均律と純正律の違い、音楽が宗教や洗脳に利用されてきた歴史など、新たに学ぶところ大であった。けど、どうもこの情報はこの本が出る前から知ってる人は知ってる情報らしくて、まぁ書き方がすごいな。
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洗脳話は同じような事しか書かなくなった筆者だが本書は違う。音楽の歴史において失われた音域に触れていてかなり興味深い内容になっている。
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フォトリーディング&高速リーディング。途中積ん読になりそうだったので、読書再開。熟読にて読了。 音源目的で購入したが、読み終わって再び付録の音源への信頼が生まれた。凄い技術だ。 教会の洗脳に音楽が遣われたとのことでレビューがあったが、キリスト者的にはそれほどのことは書いていなかった。カトリック教の礼拝テクニックかと思う。バッハやモーツアルトはいわゆる平均律を好まなかったとのこと。日本の音楽教育がアメリカ的音楽教育の流れで、そのことのゆえに本当の美しい和音(純正律)を知らないでいるとのこと。これは無知による洗脳であるが、重大な問題かも知れない。 しかしながら日本人と倍音についての他の著者の本を読み、日本人にいずれ霊的覚醒が来ると確信を持ったので、苫米地氏の言っている日本人の音楽音痴(洗脳)も実は大リバイバルの布石なのか?と興味を持って読んだ。 音階や和音については、好きな方、わかる方は面白いのだろうが、わたしには苦痛であったので流して読んだ。それでもなんだか日本の音楽教育がずいぶんずれていて、人間育成という面において損をしていることは強く感じ取れた。 下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる: 34:宗教と音楽は密接につながっている。リズムを利用する。 44:エンヤは純正律による和音。合唱でとても美しく感じるのも、純正律による和音ゆえ。 62-64:カノンコードのように誰もが美しいと思う音の流れがある。日本でヒットする曲は、日本人の好むコード進行ですべてできている。 84:絶対音感の欠点。左脳が肥大し、右脳が縮小する。 90-91:日本の心の歌と言われる演歌はいわゆる「ヨナ抜きコード」で、伝統的なのではなく明治以来教育に由来する日本人好み。 109:赤ん坊は不協和音(ド・ミ・ソなど)を好まず、協和音を好む。学校教育で不協和音を美しいと感じるように洗脳される。 149:電子音は単音。自然界にはない。すべて自然界の音は多くの音を含んでいる。 時報のピ・ピ・ピ・ポーンの最後のポーンはラの音。
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僕らが学校で習う平均律は宗教的理由で作られた、というお話。 ……なんですが、そこから感じ取るべきなのは、著者のこれまでの本の全てに共通している “ スコトーマに気づくのが大事 ” ということ。 スコトーマというのは目の前にあるのに心理的な要因で見えていないもののこと。 本作...
僕らが学校で習う平均律は宗教的理由で作られた、というお話。 ……なんですが、そこから感じ取るべきなのは、著者のこれまでの本の全てに共通している “ スコトーマに気づくのが大事 ” ということ。 スコトーマというのは目の前にあるのに心理的な要因で見えていないもののこと。 本作で取り上げられた平均律も、学校教育でも世間的にも、音大ですら当たり前のように「美しもんだ」と決めつけて語られているものだけど、実際には濁っている。 濁っているという音楽的な側面だけみると「なんでそんなものが普及しているの?」と疑問に思うけれど、博学な著者から歴史的経緯を説明してもらうと、なるほどさもありなんと膝を打つ。 著者が他の人たちと違うのは、そこで浮かび上がってきた問題にたいして自分で解決策を提示して、実際にモノを作ってしまうところ。 本書に付属している音源がそれであり、著者本人が定期的に開催しているライブもそう。 呆れるほどの多彩さが可能にした一冊。
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