ころころ手鞠ずし の商品レビュー
ただの日常系ではなく、ミステリー要素も少しだけ入ってて先が気になる展開で面白い。ただの出来事が大きい事件に繋がって行く感じで先が気になる。
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又三の死は予感があったけど・・・、又三の死の謎を追って賭場にまで潜入する只次郎。分かっていても色々隠してしまう只次郎に腹を立てるお妙。普段は「商人になりたい」と口に出していても根っこは武士なのかな。好きだから守りたい、て気持ちもあるんだろうし。そんな男心がわからないお妙にちょっと...
又三の死は予感があったけど・・・、又三の死の謎を追って賭場にまで潜入する只次郎。分かっていても色々隠してしまう只次郎に腹を立てるお妙。普段は「商人になりたい」と口に出していても根っこは武士なのかな。好きだから守りたい、て気持ちもあるんだろうし。そんな男心がわからないお妙にちょっとイラッとしたけどさすがお勝さん、うまく捌いてくれる。 ころころ手鞠ずし、かわいくてお土産にいいね。
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2023.10.22 読了。 居酒屋「ぜんや」シリーズ第3巻。美人未亡人女将のお妙は義姉のお勝と「ぜんや」を切り盛りする。鶯の世話をする只次郎や大棚の店主などお妙の作る美味しい料理に人々が集まり楽しんでいる一方で姿を消した又三や駄染め屋の男など不吉な問題も抱えながら物語は進ん...
2023.10.22 読了。 居酒屋「ぜんや」シリーズ第3巻。美人未亡人女将のお妙は義姉のお勝と「ぜんや」を切り盛りする。鶯の世話をする只次郎や大棚の店主などお妙の作る美味しい料理に人々が集まり楽しんでいる一方で姿を消した又三や駄染め屋の男など不吉な問題も抱えながら物語は進んでいく。 今作はお妙周辺で起きた不穏な問題は一応解決といったところ。しかしまだ事件がどうして起きたかという問題の核は解決していない。 お妙の周囲で不穏な動きをしたり問題が起きたりする「緊張」とぜんやに集まってほくほくと美味しいものを食べる「緩和」のバランスがテンポ良く描かれていると思った。 そういえばお妙の父親って医師だったよな…その辺りから実は話が繋がっていたりして…などと考える。 猫ちゃんが出てきたりする細かなところも見落とさずストーリーができているので「あれ?ここは置いてけぼり?」という感覚がなくて読みやすいのに繊細に描かれていて好ましかった。 飽きがこず続きが読みたくなる作品。
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内容(「BOOK」データベースより) 居酒屋「ぜんや」の馴染み客・升川屋喜兵衛の嫁・志乃が子を宿して、もう七月。「ぜんや」の女将・お妙は、喜兵衛から近ごろ嫁姑の関係がぎくしゃくしていると聞き、志乃を励ましにいくことになった。心配性の亭主に外出を止められ、姑には嫁いびりをされている...
内容(「BOOK」データベースより) 居酒屋「ぜんや」の馴染み客・升川屋喜兵衛の嫁・志乃が子を宿して、もう七月。「ぜんや」の女将・お妙は、喜兵衛から近ごろ嫁姑の関係がぎくしゃくしていると聞き、志乃を励ましにいくことになった。心配性の亭主に外出を止められ、姑には嫁いびりをされているとこぼしてしまう志乃だったが、お妙の特製手鞠ずしを食べて盛り上がり…。不安や迷いを抱えている人々も、お妙の心を込めた料理で笑顔になる。丁寧で美味しい料理と共に、人の心の機微を濃やかに描く傑作人情小説第三巻。
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一連の謎が解明され、男女の機微も深まるシリーズ最初の盛り上がりとなる第三巻だが、とりわけ蕎麦打ちの場面では過不足なく手順を説いて、さすがは野球を全然知らずに野球小説をものにした(二巻のあとがき)という作者らしい手練れぶり。寄せ鍋もいいけれど……と言いつつお妙が只次郎に給仕する金目...
一連の謎が解明され、男女の機微も深まるシリーズ最初の盛り上がりとなる第三巻だが、とりわけ蕎麦打ちの場面では過不足なく手順を説いて、さすがは野球を全然知らずに野球小説をものにした(二巻のあとがき)という作者らしい手練れぶり。寄せ鍋もいいけれど……と言いつつお妙が只次郎に給仕する金目鯛の鍋のなんとも美味しそうなこと。
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ちょっときな臭くなってきました。 けれども、文体が穏やかですね。 それは、主人公の只次郎のおかげ。 なんとかして、幸せになってほしいものです。 これから、お妙さんとの関係はどうなることやら。楽しみです。
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シリーズ3巻目となると、登場人物もお馴染みになり、名前を聞いただけでありありと見た目を想像できるようになる。また悲しい思いはすまいと、深く心を開くことを避けているお妙さんが、只次郎に対して怒ったり拗ねたりする様子が、本人も知らないうちに心を開いているように思えて微笑ましい。シリーズ通しての謎解きも少し進んで、続きが気になる。いつもながら料理の描写も見事で、ご飯の前に読むとお腹がすいて、出汁の香りがほんのりとたってくるような思いがする。
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今回も次から次へと事件が続くのだが。 又三の不審死を探ろうとする只次郎。 剣など使えないこうした危ないことにはおよそ向かない男だ。 だが、お妙の危険だと思うと、無理にも立ち向かう勇気はある。 お妙がナイショごとに気がつき、怒っているらしい。 只次郎も、お妙の心を慮りの嘘を重ねて...
今回も次から次へと事件が続くのだが。 又三の不審死を探ろうとする只次郎。 剣など使えないこうした危ないことにはおよそ向かない男だ。 だが、お妙の危険だと思うと、無理にも立ち向かう勇気はある。 お妙がナイショごとに気がつき、怒っているらしい。 只次郎も、お妙の心を慮りの嘘を重ねてしまう。 ぜんやの煤払いには常連客も手伝ってくれる。 続く長屋の独り住まい、寝たきりの婆さんの部屋も一緒に大掃除をするためだ。 掃除がおわり、二人きりになった雰囲気がなかなか良さげ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2022/3/11 只次郎よかったね!ちゃんと意識してもらってるよ! 年下男の守ってあげたい欲求と年上女の心配ががちょっと喧嘩したけど、只次郎は言うだけじゃなくてちゃんと行動してるからね。 立派なもんだよ。 いいなぁ、キュンとする。 そして相も変わらずおいしそうな料理の数々。 ぜんや行きたい。
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シリーズ3作目。 1作目で出てきた駄染屋がやっと捕まえられた。それでも残る謎があり、背景が分から無いので作品に暗い影を落としたまま。殺された者もいるので美味しい料理に没頭出来ない。 恋愛についても内緒事は嫌だと言っていた女将のお妙に背き、嘘を吐いた旗本の次男坊。不器用だなと思って...
シリーズ3作目。 1作目で出てきた駄染屋がやっと捕まえられた。それでも残る謎があり、背景が分から無いので作品に暗い影を落としたまま。殺された者もいるので美味しい料理に没頭出来ない。 恋愛についても内緒事は嫌だと言っていた女将のお妙に背き、嘘を吐いた旗本の次男坊。不器用だなと思ってしまう。関係がギクシャクするのは相思相愛だからなのか? 町人同士の方が合ってそうに思うのだが。
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