三度目の殺人 の商品レビュー
映画を見た後でノベライズ本を読んだ。 映画を見た時に分からなかったことが、本を読んではじめて分かったりするのは、表現力に問題があるのか、理解力に問題があるのか… もともと、完全な回答が用意されているというようなものではないから、というのもあろうけど、映画も本もどこか消化不良な...
映画を見た後でノベライズ本を読んだ。 映画を見た時に分からなかったことが、本を読んではじめて分かったりするのは、表現力に問題があるのか、理解力に問題があるのか… もともと、完全な回答が用意されているというようなものではないから、というのもあろうけど、映画も本もどこか消化不良な感じが残ってしまった。 映画ならではの表現の素晴らしさ、でも是枝さんよりお弟子さんの西川さんのものの方が好み。 ノベライズもそう。 と、この本の感想から外れてしまった。
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『そして父になる』の是枝裕和監督、最新映画。 出演・福山雅治、役所広司、広瀬すず 他。 小説で浮かび上がる「真実」のその先――。 「本当のことを教えてくれよ」 ――弁護に「真実」は必要ない。そう信じ、裁判に勝利するための“法廷戦術"を駆使してきた弁護士・重盛...
『そして父になる』の是枝裕和監督、最新映画。 出演・福山雅治、役所広司、広瀬すず 他。 小説で浮かび上がる「真実」のその先――。 「本当のことを教えてくれよ」 ――弁護に「真実」は必要ない。そう信じ、裁判に勝利するための“法廷戦術"を駆使してきた弁護士・重盛。 しかし、担当した事件の被疑者・三隅は、会うたびに供述を二転三転させ、重盛を翻弄する。 そして次第に明らかになる、三隅と被害者の娘の関係。 なぜ殺したのか。本当に殺したのか。本当に裁かれるべきは、だれなのか。 心の底から「真実」を求め始める重盛の前に浮かび上がるものとは。
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う~ん。小説だと思って読むと、何か違和感を感じる。 そもそも「映画ノベライズ」というものを初めて読んだので、こういうものなのかもしれませんね。 とはいえ私、映画も見ていないのですが(汗) 監督である是枝さんが表現したいもの。訴えたいもの。 そういったものは伝わってきます。 現在の司法についての疑問・問題点。 実際、刑法をすべて読み理解している国民がどれくらいいるでしょうか?結局は自分がそれを必要としたときに勉強する。そしてその道のプロに任せる。それが現実かと思います。 だから、その道のプロたちがテクニックを身につけ、やっつけ仕事をしていくことになっている。 かもしれない。 私は取材をしたわけでもないので、わかりませんが実際こういう問題が起きているのかもしれないと思います。 それと人間の心の闇。 役所広司さんが、福山雅治さんが、広瀬すずさんがいったいどんな表情で彼らを演じているのか、映画を観てみたくなりました。 そうか、これが映画ノベライズを出版する理由か? (笑) 結局答えのない問題だから、エンディングも答えが出ない。自分で考えるしかない。 このあたりが、すっきりしなくてもやっとするのです。
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ノベライズとは思えないくらい読み応えはあった。ストーリーは古典的な「藪の中」。ちょこっと「グリーンマイル」の不思議能力の味付け。 弁護士モノだからかな?物証を追求せずに、証言をもとに真相を追求していくので、犯人性を争うところが迫力に欠ける。証言翻されて右往左往してるだけ。テーマが「裁くとは?」にあるので真相は二の次なのか。ミステリを楽しみたいと思うと肩透かし。 あと主人公、「愕然と」し過ぎ(笑)
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ラストがもやっとはっきりしておらず、個人的にはこういう終わり方は好きではないのですが、答えの出ない問題提起として、そこまで含めてこの作品の魅力なのでしょうか…? 弁護士という職業の日常を垣間見ることができ、改めてこの職業をされている方々への尊敬の気持ちを抱きました。
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「ここではだれも本当のことを話さない」裁判ってなんなんだろう... 罪を裁くとはなんなんだろうって思いました。事件が起こるたび、じけんの謎を解く、暗闇に明らかにする...などと言われますが、この作品の三隅のような人だったら、明かせるんだろうか?弁護士の重盛と同じように読みながら「...
「ここではだれも本当のことを話さない」裁判ってなんなんだろう... 罪を裁くとはなんなんだろうって思いました。事件が起こるたび、じけんの謎を解く、暗闇に明らかにする...などと言われますが、この作品の三隅のような人だったら、明かせるんだろうか?弁護士の重盛と同じように読みながら「本当のことを教えてよ」と何度も思いました。映画も是非見てみたいな。
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映画は少し気になっており、書籍化されていたので読んでみる。 殺人を犯した過去を持つ男が出所後、再度元雇い主を殺してしまう。主人公の弁護士達が、検察とやりあい軽罰を試みるが、被疑者の証言がどんどん変わり、翻弄されていく話。 以前はこの終わり方だともやもやしていたが、本作はなにか効果...
映画は少し気になっており、書籍化されていたので読んでみる。 殺人を犯した過去を持つ男が出所後、再度元雇い主を殺してしまう。主人公の弁護士達が、検察とやりあい軽罰を試みるが、被疑者の証言がどんどん変わり、翻弄されていく話。 以前はこの終わり方だともやもやしていたが、本作はなにか効果的に心に届いた作品。人が人を裁くことはできるのか?を問う一作。やはり人は分かり合えない物だよなとも思う。
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映画「三度目の殺人」のノベライズで映画の復習のため読んだ。 本当の犯人は誰なのか、三隅は本当にただの器なのか、咲江はどう関与したのか、謎は結局明かされない。 重盛はこれから依頼人や家族と向き合える人間になっていくんだろうか。深い余韻が残る終わり方が好き。
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映画を観てモヤモヤしたので読みました。 読んでも事件の真相はきっとわからないんだろうなぁ...この作品がいいたいところは真相は何か?ではないんだろうなぁ...と思って読みましたが 映画を見終わった後と読後では少し印象が変わったかなっ... 活字にすると映画では何気なく観ていたとこ...
映画を観てモヤモヤしたので読みました。 読んでも事件の真相はきっとわからないんだろうなぁ...この作品がいいたいところは真相は何か?ではないんだろうなぁ...と思って読みましたが 映画を見終わった後と読後では少し印象が変わったかなっ... 活字にすると映画では何気なく観ていたところの情景や登場人物のしぐさなどがより入り込んできたような気がします。 咲江の「ここではだれも本当のことを話さない」という言葉は印象的で何のために裁判をするのだろうかと思ってしまう。裁判にかかわる人達はそれぞれに信念を持ってやっているのだろうが 私には人を裁くなんて精神的に出来そうにありません。けれどそれをやっている打算的じゃない人達もこの世の中にはちゃんといるんだよなっ、と... 表紙の3人の顔の返り血に頷けます。
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