幻夏 の商品レビュー
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人殺しではなかった父親を殺してしまい人殺しになってしまった弟の拓とそれを庇う兄の尚。そして、拓を守るために尚が弟を… 強い敵と闘うときは遠距離からと教えたことの後悔とオーセベリ号が神戸港からすでに出港してしまっていたときの絶望感は辛い。
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23年前の夏。忘れられない幼少期の出来事、、、 ひとつの間違いから人生が180度変わってしまった家族。父の思い、母の苦悩、兄弟の優しさ、友人の葛藤。辛いね、きついね、しんどいね、、、 終盤に向け、真相に向けたコロコロ変わる展開!驚きの連続!切なくて哀しくてギューってなる作品です
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細かい伏線の回収が圧巻。事件の真実にぞくっとしました。 伏線が回収されるまでがやや長いものの、後半は一気読みした。 冤罪とそれに関わる家族の話。
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冤罪。繰り返し起きている。足利事件、志布志事件、東住吉事件。その恐ろしさは我が身に降りかからない限り実感できない。警察、検察、裁判所それぞれの組織的な病理によって引き起こされ、どこかでチェック機能が正しく働けばふせげたはず。行き過ぎた取り調べや予断をまじえた捜査。
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冤罪。国家権力、警察検察の腐敗した決めつけ捜査や取り調べ、証拠の隠匿などで起こりうるその流れが描かれていて非常に興味深いものだった。 それと並行し、少年時代の相馬と知り合った尚と拓とその母親と、取り調べ官によって虚偽の自白を強いられたその父親の冤罪の真相に迫っていく。 尚の弟拓への愛情、拓の兄への憧れも忠誠心、亮介のその兄弟への思いと正義感には切ないとてもものがある。 相馬(亮介)と行動をともにする探偵との連携もこ気味良く読んでいて飽きない作品でした。
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なんとも言えない後味がものすごく好きだった。 "幻夏"というタイトルがだんだん濃くなっていくことがものすごく怖くて、でもそれに抗う相馬とその仲間たちを必死に応援していて。とにかく感情が揺さぶられた。どちらが善でどちらが悪で、何をすれば解決出来るのか、深い深い社会の闇の中で自分の信念を貫いた尚。でもさいごにそれを止めてくれた友人がいたことにとてつもなく救われた。この事件はもっと前から始まっているのかも〜で始まり、それに帰結する最後の、出会った瞬間を尚視点の幼少期締めくくってたの、この物語の構造のまとまりがとても良くて綺麗でそういった部分でもお気に入りの1冊になった。事件の発端は冤罪なんだけども、あくまでこの物語の主人公はそれに全てを狂わせられた尚だと思っているから。
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偶然出会った少年たちのひと夏の思い出。 友となった少年が突然の失踪し…そして23年後の現在の事件へ繋がる謎解きストーリー。 フィクションなんだけど、すべての事件の発端となった少年の父親の冤罪事件がみて見過ごせないほど、現実味を帯びている。 『十人の真犯人を逃すとも、一人の無辜...
偶然出会った少年たちのひと夏の思い出。 友となった少年が突然の失踪し…そして23年後の現在の事件へ繋がる謎解きストーリー。 フィクションなんだけど、すべての事件の発端となった少年の父親の冤罪事件がみて見過ごせないほど、現実味を帯びている。 『十人の真犯人を逃すとも、一人の無辜(むこ)を罰することなかれ』 法律は完璧じゃないし、人が人を裁くのが、どこまで正しい(公平な)のだろうかと思った。 絶対に間違いを起こさないのは無理でも、真実がわかった時に隠蔽をしない世の中であって欲しい。
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図書館本。 夏休み明けの尚の失踪。なぜ? 時が経ち、少女の失踪。その場には、尚の失踪したときと同じものが…。 水沢家の末路は哀しいものが。冤罪から始まった人生の歯車は…。 9月は2作品とも冤罪に関する作品だな。警察って…。
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「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜を罰するなかれ」 相馬・鑓水・修司シリーズ第2弾。今回は冤罪がテーマ。『犯罪者』と同様、きちんとしたシステムが構築されていても、それを扱う人間が正しく運用しなければ全く意味をなさないこと、その人間が、自らが他者に与えた痛みに対して見事なまでに無関心であるがために犠牲を生み出し続ける現状、そして巨大な力を前にした弱者の声はいとも簡単にかき消されてしまうことがキリキリと胸を締め付ける。 まばゆいばかりの毎日から、忽然と姿を消したたった12歳の子供の思いを知ったときの衝撃とやりきれなさ。一つの冤罪が、ここまで家族全員の運命を滅茶苦茶に狂わすのか。
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兄弟愛、家族愛など心温まるミステリー。 少し長いので途中飽きそうになりますが、300ページくらいからどんどん伏線が回収されていきます。 この本を読んで、自分は警察がメインで出てくる話が苦手なんだなと気づきました。
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