移植医たち の商品レビュー
いただいた本。 移植医の活躍を通して、移植医療の黎明期の苦労が描かれる。 移植を良いものとして描いているが、倫理的に難しいものであることが垣間見える。中々、臓器移植が進まない日本をアメリカと対比して描いているが、日本がダメなのかというのは意見が分かれると思う。 移植の是非はとも...
いただいた本。 移植医の活躍を通して、移植医療の黎明期の苦労が描かれる。 移植を良いものとして描いているが、倫理的に難しいものであることが垣間見える。中々、臓器移植が進まない日本をアメリカと対比して描いているが、日本がダメなのかというのは意見が分かれると思う。 移植の是非はともかく、それに触れる小説としては面白かった。
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個人的 今年のプラチナ本。 久しぶりに夢中になって読みました。捻くれ者なので滅多に☆5はつけないし、一言注文つけちゃうけど、この本は文句なし。大変面白かった。 肝臓移植の技術を学びに渡米し、やがて国内での移植(生体移植ではなく、脳死ドナーからの移植が主眼)に漕ぎ着けた医師たち...
個人的 今年のプラチナ本。 久しぶりに夢中になって読みました。捻くれ者なので滅多に☆5はつけないし、一言注文つけちゃうけど、この本は文句なし。大変面白かった。 肝臓移植の技術を学びに渡米し、やがて国内での移植(生体移植ではなく、脳死ドナーからの移植が主眼)に漕ぎ着けた医師たちの話。プロジェクトXのようだが、医師たちの思いや人生が細かく描かれ、グイグイ読ませてくる。 冒頭のオペはなぜ陵子が担当になったのか、最後まで読むことでその解が明かされる。 必死の努力を重ねる医師たちに拍手喝采。医療モノが好きなら絶対オススメです。 が、動物実験断固反対!なら読まない方がいいです…
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気持を整理してから書きたいと思います。 と昨日書いたのですが、やはり冷静に書評できません。 ちょうど1年前に生体間肝臓移植を受けた身としては、感情移入し過ぎてしまって...。 入院生活や手術、リハビリ、2週間も家に帰らず付きっきりで対応してくれた移植外科のN先生、優しく献身的な...
気持を整理してから書きたいと思います。 と昨日書いたのですが、やはり冷静に書評できません。 ちょうど1年前に生体間肝臓移植を受けた身としては、感情移入し過ぎてしまって...。 入院生活や手術、リハビリ、2週間も家に帰らず付きっきりで対応してくれた移植外科のN先生、優しく献身的な看護師の方々、的確に対応してくださった移植コーディネータのN看護師、そして何と言っても私に肝臓を提供してくれた優しく尊敬できる兄と献身的に支えてくれた妻、諸々のことを思い出しながら涙なくしては読めませんでした。そしてまだ死ねないと心から強く思わせた3人の可愛い娘たちの存在。その娘たちが手術前に書いてくれた手紙、生涯で一番の宝物です。 等々を思い出して読んでいました。 小説の体裁をとっていますが、ほぼノンフィクションに近い内容で、有名な和田心臓移植からの移植の歴史を大河ドラマのように描いています。ここに登場する先生方の人間離れした努力や、レシピエント・ドナー(勿論人間だけでなく動物たち含めて)の存在があったからこそ、今私がこうして生きさせてもらっていると思うと本当に頭が下がる思いです。 思い入れが強すぎるので冷静になれませんが、読んで絶対に損はしない本だと思います。是非読んでみてください。感謝。
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- ネタバレ
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20170825リクエスト 和田心臓移植手術 札幌医科大学整形外科講師の地位にあった作家の渡辺淳一の書いた、小説心臓移植、にて細かな話は読んだことがあったので、スムーズに話に入り込めた。 これをもとに、肝臓移植の技術を学びに渡米し、やがて国内での脳死ドナーからの移植を浸透させるために寝食とらず使命感に溢れ活動する医師たちの話。 医療ものの好きな人には、絶対おすすめ。医療ものは、渡辺淳一、帚木蓬生が好きですが、谷村志穂さんの医療ものって初めてでは? 谷村志穂さんも医療ものも好きなので、読むのを楽しみにしていた。 裏切らない、いい本です。
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