移植医たち の商品レビュー
2024.8 声が出ないほど、小説に圧倒された。移植医は神をも恐れぬ存在なのか、それとも神と同格なのか、そもそも神とはなんぞや。
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臓器移植がスタンダードとなったアメリカへ旅立った移植医たちの物語。 臓器移植の難しさ、それを実現させるために積み上げられた途方もない試行の数、それでも届かない苦悩、何度も壁にぶつかりながら激務に励み小さな一歩を繰り返す医師たち。 全てが丁寧に描かれていて、移植医のリアルを肌で...
臓器移植がスタンダードとなったアメリカへ旅立った移植医たちの物語。 臓器移植の難しさ、それを実現させるために積み上げられた途方もない試行の数、それでも届かない苦悩、何度も壁にぶつかりながら激務に励み小さな一歩を繰り返す医師たち。 全てが丁寧に描かれていて、移植医のリアルを肌で感じられた。 何が彼らを動かすのか、信念、熱、言葉にならないが、尊敬する。かっこいい。 ☆4.3
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移植について知ることができる。考えてみれば当然なのだけど、医療の進歩はたくさんの動物の命、患者、医師たちの努力の上に成り立っている。
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読み応えばつぐん 移植医療にはあまりいいイメージを持っていなかったけど、ドラマ仕立てになっているのもあり、読みすすめやすいように書かれている アメリカ人と日本人の違いには考えさせられる 生体移植(リビングドナー)が主流な日本 生きている人を危険に晒さずになぜ、脳死の人からもら...
読み応えばつぐん 移植医療にはあまりいいイメージを持っていなかったけど、ドラマ仕立てになっているのもあり、読みすすめやすいように書かれている アメリカ人と日本人の違いには考えさせられる 生体移植(リビングドナー)が主流な日本 生きている人を危険に晒さずになぜ、脳死の人からもらわないのか アメリカ的な考え方にも思えるけど 迷惑かけてはいけないとか、身内が身を切るとか、なんか日本人の精神性は足かせになっている気がする 臓器移植は何度でも可能で、相性が合うまで何度でもつなぐ(臓器移植)するよ!というのが移植医のアツい気持ちみたいで、そうか、一回じゃないんだと思った 本を読むと移植医療は素晴らしいものに思えるし、医師も素晴らしいと思う 一方で、行きすぎたりしないのかなーと読み終わってからチラつきはじめた 「私を離さないで」カズオイシグロ のドナーになるために生まれたクローンの話であったり、臓器売買だったり、 遺伝子組み換えで動物に人の臓器を作らせる、とか、そういうのが
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がっつり日本の移植医療の現代に至るまでの道のり。 単にあまり感情移入出来なかったので★★だけど、医療系、興味ある人には面白い本だと思われる。 こんなふうに医療が進歩しているのなら、本当にお医者さんやそれを支える周りの人たちに脱帽。 世の中のパイオニアはいつだって逆境や困難と戦って...
がっつり日本の移植医療の現代に至るまでの道のり。 単にあまり感情移入出来なかったので★★だけど、医療系、興味ある人には面白い本だと思われる。 こんなふうに医療が進歩しているのなら、本当にお医者さんやそれを支える周りの人たちに脱帽。 世の中のパイオニアはいつだって逆境や困難と戦っているのだなぁ。
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アメリカで次々と移植を手掛けるDr.セイゲルの手技に魅了され、佐竹山行蔵、加藤凌子、古賀淳一はそれぞれ渡米する。海外の移植医療は日本のそれとは天と地ほどの差があった。 倫理的な問題からも、なかなか移植医療というものが進まない日本。そのため海外で技術を身につけたり、拒絶反応を...
アメリカで次々と移植を手掛けるDr.セイゲルの手技に魅了され、佐竹山行蔵、加藤凌子、古賀淳一はそれぞれ渡米する。海外の移植医療は日本のそれとは天と地ほどの差があった。 倫理的な問題からも、なかなか移植医療というものが進まない日本。そのため海外で技術を身につけたり、拒絶反応を抑える薬の開発実験に携わったりし、それぞれそれをなんとか日本でも実現させようとする医師たちの奮闘記。医療に限らず、何事も初めにやる者たちは批判にさらされるものだと思うが、それが医療とは関係ないお金の面で足元をすくわれるというのがやりきれないというかなんというか。いろいろ考えさせられる作品だったけど、物語としてはいささか退屈かな。
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小説としての面白さももちろんあるが,臓器移植の歴史から医師の覚悟やその社会的な受け入れ方まで幅広く扱って勉強になった.つくづく思うのは医者の技術もさることながら,薬学の進歩がすべての鍵を握るのだなぁと改めて思った.
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4.5 移植医療の世界なんて考えたことなかったけど、こんな壮絶な開拓の話があって、きっと日本は遅れているんだと。 医師たちの体力と探究心と諦めない強い気持ちに胸を打たれた。 移植でしか救えない命があるのなら、脳死ももっと考えるべきなのかなぁ。ドナーカード、持とうかなぁ。 ...
4.5 移植医療の世界なんて考えたことなかったけど、こんな壮絶な開拓の話があって、きっと日本は遅れているんだと。 医師たちの体力と探究心と諦めない強い気持ちに胸を打たれた。 移植でしか救えない命があるのなら、脳死ももっと考えるべきなのかなぁ。ドナーカード、持とうかなぁ。 たくさんの人に知ってもらいたいテーマだと思うけど、映像化は難しいだろうし、受け入れるのも難しいんだろうな。。
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表紙上に さりげなく添えられた英語名「The Unclamping」 まさしく桎梏から解き放そうとする者たちである。テーマとしては Unclamping ふさわしい。 臓器移植でなければ救えない命。それにかける移植医 それへの様々な反発・抵抗。臓器移植黎明期の挫折。 アメリカでの...
表紙上に さりげなく添えられた英語名「The Unclamping」 まさしく桎梏から解き放そうとする者たちである。テーマとしては Unclamping ふさわしい。 臓器移植でなければ救えない命。それにかける移植医 それへの様々な反発・抵抗。臓器移植黎明期の挫折。 アメリカでの寝食を忘れての研鑽より、後半での日本での苦労が読ませる。人物像も際立っていて感情移入しやすい。全体の主人公は凌子かな。
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2018.12.12読了(図書館) ☆4 読み進めるうちに自然と登場人物に感情移入していった。 特に日本へ帰国後の場面は憤りともどかしさを強く感じた。 フィクションではあるが、移植医療の概要を掴むには最適な一冊だと思う。
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