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金曜日の本屋さん 秋とポタージュ の商品レビュー

3.8

42件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/10/03

シリーズ3作目。 今回主に登場するのは以下の4冊。 ◉太宰治「女生徒」より「誰も知らぬ」 ◉村上春樹(ノルウェイの森」 ◉茨木のり子「歳月」「自分の感受性くらい」 ◉藤野恵美「ハルさん」 ・本は生き物。同じ作家が同じテーマを書いても執筆時期や精神状態で全く違う作品になる。 ・...

シリーズ3作目。 今回主に登場するのは以下の4冊。 ◉太宰治「女生徒」より「誰も知らぬ」 ◉村上春樹(ノルウェイの森」 ◉茨木のり子「歳月」「自分の感受性くらい」 ◉藤野恵美「ハルさん」 ・本は生き物。同じ作家が同じテーマを書いても執筆時期や精神状態で全く違う作品になる。 ・この世界には弱いものがいる。懸命に頑張っても強いものと同じことはできない。人も書店も、できることしかできない。 ・たいていの人間関係における「二人のコック」はポタージュを仕上げる。

Posted byブクログ

2021/02/09

シリーズ3作目。 今作は家族の再生をテーマにした話が多かった気がする。 前作で「金曜堂」のメンバーの過去が明らかになり、今作では「金曜堂」に訪れる訳アリの人々の力になっていくメンバーの様子が描かれる。 個人的には、主人公・史弥の父とその父が経営する書店で働く二茅さんの過去が描かれ...

シリーズ3作目。 今作は家族の再生をテーマにした話が多かった気がする。 前作で「金曜堂」のメンバーの過去が明らかになり、今作では「金曜堂」に訪れる訳アリの人々の力になっていくメンバーの様子が描かれる。 個人的には、主人公・史弥の父とその父が経営する書店で働く二茅さんの過去が描かれる「書店の森」が一番好き。 「ノルウェーの森」がメインで描かれており、学生時代、大好きで、読み返すだけでは物足りなく、ペーパーバック版も読んだ記憶が鮮明に蘇った。 「カイさん」で描かれる親子の話も心温まる。 家族の微妙な関係を「ポタージュ」に例えてしまうところが何とも言えず、心が小さく震えるようだった。 血のつながった親子でさえも、最初は「ポタージュ」。ましてや、他人なんて、簡単に「ポタージュ」の味になんてなれやしない。 登場する本より、この本自体のメッセージ性が強く印象に残った。 次作でラストは少し寂しい。

Posted byブクログ

2020/09/01

いきなり第三弾を読み始めてしまった。 かと思ったけど、このシリーズ自体は読んだことありそう。 続けて読んだ方が登場人物の関係や心情が繋がって楽しめるのだろうけど、そうでなくても「本が好き」という点では楽しめた。 ほっこり。

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2020/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「金曜日の本屋さん」。シリーズ3作目。 春から「読みたい本が見つかる本屋」の<金曜堂>でアルバイトを始めた大学生の僕こと史弥も、夏を経て秋になり気になる店長の槇乃さんとの仲もちょっとだけ進展が…。 槙乃さんと仕事で二人きりで電車で東京に行っちゃったり。 この本は「秋とポタージュ」という副題がついていますが、何度か出てくるポタージュスープと添えの料理が美味しそうで秋に読みたかったと思うことしきりです。 第4話に出てくる『ハルさん』は未読なので読んでみたいと思いました。 第1話 誰かが知ってる 『誰も知らぬ』太宰治 第2話 書店の森 『ノルウエイの森』村上春樹 第3話 自分の歳月くらい 『自分の感受性くらい』『歳月』茨木のり子 第4話 カイさん 『ハルさん』藤野恵美 第3話が最も秀逸なストーリーのような気がしました。 以下ネタバレしているのでご注意を。 第3話 自分の歳月くらい <金曜堂>に母の再婚により名前がダザイオサム(太宰士おさむ)になってしまった一人暮らしの青年がやってきます。 太宰はライトノベルを読むことが娯楽の範囲を超えて生活のすべてになっています。 そこへヤスさんが動物病院で知り合った太宰の母親の実彩子が足の骨を折って入院したことを知らせ、太宰と僕こと史弥が病院へ急行します。 太宰の実家に実彩子の荷物を取りに行くと、僕は本棚に茨木のり子の詩集『歳月』があるのを見つけます。 それを知った息子の太宰は母の再婚に反感を示していて「だからこそ、読みたくなかったんだ。俺は三次元の女は苦手なの。生身すぎて、ましてそこに母親の一面が重なってくるなんて地獄だよ」と言って逃げようとしますが、ちょうど<金曜堂>では詩集のフェアを開催していて槙乃さんは太宰にとある助言をします。 自分の心を見つめ直した太宰はその後『歳月』を買いに<金曜堂>を訪れます。 『歳月は』再婚をして、また十五年で夫を亡くしてしまった実彩子さんにとって本当に必要な詩集だったということがよくわかるお話でした。 『歳月』はとても淋しい夢をみているかのような詩集だったと記憶していますが、再読してみようと思いました。

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2020/07/05

女子二人の名前がどっちかわからなくなって、ちょっと面倒だった。『スタッキング可能』は読んでみたかったので気になる。

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2020/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公の母親に捨てられたと思っていて、今回の話の端々でそのあたりの冷たい感情が見え隠れします。 みんな相手の感情を読むのが上手くて自分も周りのひとの気持ちが読めるようになりたいと思わされます。

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2020/03/29

家族のお話。 イレギュラーかもしれないけど、透き通ったスープにならなくても、ポタージュをゆっくり作って行けたら、それでいいんじゃないかなと思った。

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2019/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

倉井くんの家族への思い。 「家族って、そんなにいいものですか?」 分かる。 世間一般では、家族は大切にしなさいとか、色々言うし、それを否定もしない。そういう感情をもつことが当然の風潮がある。 でも、それぞれの在り方でいいんだよ、と言っている今作。 「ハルさん」の家族もだけど、お手伝い券の家族の方がよりそれを感じたな。 サブタイトル「秋とポタージュ」うーん、なるほど! 「ノルウェイの森」は、大人の恋愛…とは少し違うか?深い深い絆。家族になる以外にも繋がることはあるよね。 次巻で完結! 二人の恋の行方は?就職は?生みの親との関係は? 「金曜堂でやっていきます!」も、「離れていても本で繋がっています」も、どちらもありそう。 ヤスさんの恋路も気になるところ。

Posted byブクログ

2019/11/10

シリーズ3作目。 劇的な展開はありませんが、中弛みもなく、シリーズものとして、読みやすく進んでいます。 次がラスト? 楽しみです(^_^)

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2019/11/04

ブックオフで購入。シリーズ3作目、初めての名取佐和子さん読みたい本がみつかると噂の北関東の駅ナカ本屋さんを舞台に太宰治、村上春樹などの本により親しい関係の悩みを解決する4つの物語。本好き店長さんと、想いを寄せる大型書店チェーン店御曹司バイト。本を愛しく続編も読みたくなりました。

Posted byブクログ