サーカスナイト の商品レビュー
さやかの義理のお母さん、すっごく素敵な人だなあ。 どんなことも自然に受け止めて自分で解釈して慌てない、憧れる。 バリ島出身だったり登山やスポーツが趣味だったり、自然に近い精神の人が多く出てくる。 自分も母がそんな側面も持っている上に田舎育ちだったので、懐かしい気持ちも持ちつつ読...
さやかの義理のお母さん、すっごく素敵な人だなあ。 どんなことも自然に受け止めて自分で解釈して慌てない、憧れる。 バリ島出身だったり登山やスポーツが趣味だったり、自然に近い精神の人が多く出てくる。 自分も母がそんな側面も持っている上に田舎育ちだったので、懐かしい気持ちも持ちつつ読んだ。 スピリチュアルな感覚についてはあまり共感できないが、人の想いが伝染して大きな力になる、というのはわかる気がする。 年を経たらスピリチュアルもわかるようになるものなのか…? "人はたまにふるさとを訪れたほうがいいのよ。そうすると思ってもみないくらい素直に、気持ちが原点に返っていくから。" 上記はとても共感する一文。
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たまたまなのか、特殊能力を持った人の話が続いた。けど、今回はその特殊能力があまり物語につながってなかったような…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
冒頭に出てくる七尾旅人さんが歌う「サーカスナイト」を聞いた。 読後だからこその登場人物たちそれぞれのイメージがじんわりと心に浮かんでくる。 よしもとばななさんを久しぶりに読んだ。 仕事帰りバスの中での読書タイム(そのままうたた寝してる日もたくさんあったけど)存分に楽しめた。仕事終わりの爽快感も相まって。 主人公さやかは事情を抱えていても強く、周りの力もしっかり借りながら生きていて尊敬する。 子供に向けるまなざしも優しい。 私自身あまり周囲の人に懐かないというか心を開かない正確なので、私の生活にあんまり登場人物増えていかない気がする… しかし、さやかは周囲の人たちを家族のようにしていく力があるんだなぁと感じた。 人と人との結びつきは血縁や時間をも超えてゆく。 春先の今読んでいたからバリの熱帯感は肌身に感じにくいけれど、読んでいてガムランの響きとにぎやかなお祭りの夜を想像した。 人だけでなく場所がその人を甘やかしてくれるっていいなぁと思った。 私にとってのそういう所はどこなのかなぁ。
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言葉にしようとすると消え去ってしまうものや 繰り返しやってくる夜や朝の中で 夢となっていくしかない儚い瞬間を “美しい言葉”で表現してくれているばななさん♡ 読んでいる間だけ出会える彼らたち… 読んでいたら いつの間にか眠りについてて 起きたらいつもの朝がはじまっ...
言葉にしようとすると消え去ってしまうものや 繰り返しやってくる夜や朝の中で 夢となっていくしかない儚い瞬間を “美しい言葉”で表現してくれているばななさん♡ 読んでいる間だけ出会える彼らたち… 読んでいたら いつの間にか眠りについてて 起きたらいつもの朝がはじまってて… 全部夢だったのかと思うほどで… でも確かに私の傍らにはこの作品がいてくれてた… 窓から射している陽はいつものように 部屋を真っ白にさらしていたとしても 読んだ時の余韻がじわりと甦ってきて 新しい世界の面影を映し出す朝へと変えてくれた… 今はいない人に話しかける言葉は 決して目に見えないけれど… でもきっと花となり どこかで咲いているような 優しい気持ちにさせてもらえた作品_ ばななさんの小説は いつも読者に寄り添ってくれている 言葉を丁寧に 丁寧に掬いとって… 小さな灯(ともしび)を私たちに照らしてくれている
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よしもとばななさんの文章は全てが詩のようで静かに光っている様に感じます。 読んでいる間、これからの私の人生にも明るい光がある様に感じられました。 読んでよかった。
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ばななさんの言葉は、いつもわたしを救ってくれる。 わたしの人生をいい具合に認めてくれる気がする。 たからものにしたくなるような大切な言葉を拾い集めてはおまもりにして、ノートにのこす。 以下、サーカスナイトのわたしのメモ。 私はなにもしていないでふらふらしていたようで、実は...
ばななさんの言葉は、いつもわたしを救ってくれる。 わたしの人生をいい具合に認めてくれる気がする。 たからものにしたくなるような大切な言葉を拾い集めてはおまもりにして、ノートにのこす。 以下、サーカスナイトのわたしのメモ。 私はなにもしていないでふらふらしていたようで、実はいろんなことをしながらちゃんと歩いてきたんだ、と思った。 それに、私こそが子どもを育てながら子ども時代をじっくりと取り戻しているのだと思う。 「だいじな人を失うと、人はそこに何か深い意味をどうしても見いだしたくなるから。」 楽しそうに見えるから大丈夫と言うことはない。 ただ楽しそうでない自分がいやなのでそうふるまっているというだけで、そこに悲しみはいつも大きく重く存在するのだ。 「すごく早くに親が死ぬと、早く大人になる面と、いつまでも子どもみたいな面が混じっちゃうんだよね。」 細かい理屈は抜きに、ただいっしょにごはんを食べることで育まれるものまたひとつ育むために。 みんなが楽しそうなので、私もにこにこしてごはんを食べた。 「明るいのはとりえかもしれないなあ。赤ちゃんのときからずっと陽気だった。」 「きっとすごく愛されているのがわかっているんだね。」 一郎は微笑んだ。 「みちるは、そういう意味では、ほんとうに恵まれていると思う。みんなにがっちり守られて、自分がいるということ、この世に自分がいていいということに疑問を持ったこともない。」 生まれたての赤ちゃんからは四方八方にまるでビームみたいに真っ白い幸せの光が放たれていた。こんなに光るもの見たことがない、と私は思っていた。 「人はたまにふるさとを訪れたほうがいいのよ。そうすると思ってもみないくらい素直に、気持ちが原点に返っていくから。」
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よしもとばななさんの小説は、学生時代に好きで何冊か読んでいた。久しぶりに読んだばななさんの作品。 気を張らずに、のんびりと読みやすい作品だった。 主人公の心理描写が多めなので、なかなかストーリーが進まないと感じる部分もあった。 ばななさんの小説を読むといつも、とても感受性の豊...
よしもとばななさんの小説は、学生時代に好きで何冊か読んでいた。久しぶりに読んだばななさんの作品。 気を張らずに、のんびりと読みやすい作品だった。 主人公の心理描写が多めなので、なかなかストーリーが進まないと感じる部分もあった。 ばななさんの小説を読むといつも、とても感受性の豊かな人なんだろうなと感じてしまう。 透明感に溢れてる、ピュアで純真なイメージがある。 でもそれは表面的なものじゃない。汚い、怖い、恐ろしいなど、この世界で見たくないものが確かにある中で、それらに蓋をするんじゃなく、それらを知ってて、受け入れた上で成り立っている感じ。 透明に、繊細に受け止めて、そのうえで背筋を伸ばして生きている。そんな登場人物たちに力をもらえる。 ばななさんの小説はいつもそんな感じがして、そういう部分に感動する。 主人公さやかさんのような、おおらかだけど繊細で、キレイな感性で、この世を見られたらいいな と思った。 忘れてた感覚をとりもどせて、なんとなくポジティブになれる作品でした。
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一回読んでみたかったよしもとばななさん。 主人公に対して全く共感できなかったのが残念。 読み方が違うのかしら。
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久々によしもとばななさんの本。 弱っている心に浸みてくる・・・ 自分の心と体に良く耳を傾けて生きる。 それが大事と思う。 バリで生まれ育って、早くに両親を事故で亡くした さやか。 ずっと友人だった悟に、癌で余命幾ばくも無くないけど、自分の子どもを産んで欲しいと頼まれ、みちるを授...
久々によしもとばななさんの本。 弱っている心に浸みてくる・・・ 自分の心と体に良く耳を傾けて生きる。 それが大事と思う。 バリで生まれ育って、早くに両親を事故で亡くした さやか。 ずっと友人だった悟に、癌で余命幾ばくも無くないけど、自分の子どもを産んで欲しいと頼まれ、みちるを授かる。 悟の両親とみちるとの日々に、自分の居場所をみつけていくさやか。 生きてきた姿勢が、いろんな今を引き寄せる・・・そんな感じかな。 バリに行ってみたい。
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