森は知っている の商品レビュー
鷹野第2弾。今回は高校生時代に始まり、産業スパイになるまで。南の島で高校生活を送りつつ訓練し、諜報員になるテストで実際の活動(自作につながる水問題)をする。青春ものでもあり、恋も友情もあり、今回は風間と鷹野の絆、そして、誰が裏切り者か、満載であっという間に読み終わった。3作の中で...
鷹野第2弾。今回は高校生時代に始まり、産業スパイになるまで。南の島で高校生活を送りつつ訓練し、諜報員になるテストで実際の活動(自作につながる水問題)をする。青春ものでもあり、恋も友情もあり、今回は風間と鷹野の絆、そして、誰が裏切り者か、満載であっという間に読み終わった。3作の中で一番熱いかな。風間の「生きてみろ」という叫び熱い想いが伝わってきました。鷹野は壮絶な人生を送っているな、鷹野が35歳を迎えその後まで物語は続けて欲しいものです。深すぎず、軽すぎずよかったです。
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AN通信社の鷹野の少年時代を描いた、シリーズ第2弾。 正直、第1弾の「太陽は動かない」は2回読んでも、面白さが分からなかったけど、何も意識せず、第3弾の「ウォーターゲーム」を先に読んでいたので、前日譚に当たるこの作品にはすんなり入っていけた。 第3弾で鷹野が育った南の島を思い出す...
AN通信社の鷹野の少年時代を描いた、シリーズ第2弾。 正直、第1弾の「太陽は動かない」は2回読んでも、面白さが分からなかったけど、何も意識せず、第3弾の「ウォーターゲーム」を先に読んでいたので、前日譚に当たるこの作品にはすんなり入っていけた。 第3弾で鷹野が育った南の島を思い出すシーンが多かったので、この作品を読んで、「なるほど、そう繋がるのか!」と思った。 幼い頃、親に虐待されて、2歳下の弟を亡くし、孤児になった鷹野が産業スパイになるまでの人生は、なかなか壮絶だが、後にライバルとなるキムとの出会いも描かれており、悲壮感より、現在の鷹野がいかにして鷹野になったのか、よく分かり、とても面白かった。
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普通の高校生が実は産業スパイというなんとまあエンタテインメントなお話!と思ったらやはりそこは吉田修一。終始泥水に足がはまっているような感触。社会の不条理、残酷な現実…リアリティあります。
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孤児を集めて組織した産業スパイ会社の物語。 吉田氏の作品は時にとことん救いが無いまま終わってしまうことがあるので要注意なのですが、本書は明るい部分も感じられたので良かったです。 スパイ活動の描写はあっさりし過ぎてオマケのようであり、本筋は悲惨な運命を生きる高校生2人の関係でした。...
孤児を集めて組織した産業スパイ会社の物語。 吉田氏の作品は時にとことん救いが無いまま終わってしまうことがあるので要注意なのですが、本書は明るい部分も感じられたので良かったです。 スパイ活動の描写はあっさりし過ぎてオマケのようであり、本筋は悲惨な運命を生きる高校生2人の関係でした。次作で活動内容が深くなることを期待します。
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35歳まで仕事に勤めれば、胸に埋め込まれた起爆装置を取り外し、何でも一つ望むものが手に入るという条件で産業スパイとして働くか、戸籍のない死んだ人間として生きていくか。南の島の日常と、置かれた過酷な環境のギャップがすごい。が、設定に現実感がないので、いまいち入り込めなかった。求めて...
35歳まで仕事に勤めれば、胸に埋め込まれた起爆装置を取り外し、何でも一つ望むものが手に入るという条件で産業スパイとして働くか、戸籍のない死んだ人間として生きていくか。南の島の日常と、置かれた過酷な環境のギャップがすごい。が、設定に現実感がないので、いまいち入り込めなかった。求めていた情報も、あまり意外性もなかった。
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久しぶりにドキドキが止まらない作品に出会った。 初めて『怒り』を読んで、興味を持った作家さん。あらすじ購入だったけど、全く裏切らない。 鷹野くんが魅力的すぎる。、、、とはいえ、壮絶な過去を背負って、孤独で切なく、でも卑屈なわけじゃなく素直で優しい。不思議な子。 産業スパイ、なんて...
久しぶりにドキドキが止まらない作品に出会った。 初めて『怒り』を読んで、興味を持った作家さん。あらすじ購入だったけど、全く裏切らない。 鷹野くんが魅力的すぎる。、、、とはいえ、壮絶な過去を背負って、孤独で切なく、でも卑屈なわけじゃなく素直で優しい。不思議な子。 産業スパイ、なんてミステリアスな響きました。詩織ちゃんとの関係が切なく響く。 彼のその後が読みたいと思ってたら、先に発売してた『太陽は動かない』が続編ってことで、購入決定です。
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表の顔は普通の高校生、裏の顔は某諜報機関の訓練を受けている鷹野は、同じ境遇の親友が失踪したことから陰謀渦巻く駆け引きに巻き込まれていく。 過酷な過去を持つ鷹野がスパイとして育てられていき、その過去と向き合いながら必死に日々を生きていく姿がこの作品の魅力の一つになっています。...
表の顔は普通の高校生、裏の顔は某諜報機関の訓練を受けている鷹野は、同じ境遇の親友が失踪したことから陰謀渦巻く駆け引きに巻き込まれていく。 過酷な過去を持つ鷹野がスパイとして育てられていき、その過去と向き合いながら必死に日々を生きていく姿がこの作品の魅力の一つになっています。 また、裏切りやその裏に隠されて真実が少しずつ明らかになっていく展開は、スパイ小説としての醍醐味も味わうことができました。 もしかしたら、この知っている世界の裏側でこんな暗闘が繰り広げられているのかもと想像したくなるような作品でした。
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読みながら、高村薫さんの大好きな小説『李歐』を思い出したな 鷹野の生い立ちからくる寂しさや悲しさが辛い 吉田修一さんの小説はハズレがないんだよね 今、朝日新聞で連載中の新聞小説にもハマっている
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序章なのかな?期待感は膨らむものの物語は中途半端な印象。続編が出ればきっと期待に応えてくれるだろう。 あらすじ(背表紙より) 南の島で知子ばあさんと暮らす十七歳の鷹野一彦。体育祭に興じ、初恋に胸を高鳴らせるような普通の高校生活だが、その裏では某諜報機関の過酷な訓練を受けている。あ...
序章なのかな?期待感は膨らむものの物語は中途半端な印象。続編が出ればきっと期待に応えてくれるだろう。 あらすじ(背表紙より) 南の島で知子ばあさんと暮らす十七歳の鷹野一彦。体育祭に興じ、初恋に胸を高鳴らせるような普通の高校生活だが、その裏では某諜報機関の過酷な訓練を受けている。ある日、同じ境遇の親友・柳が一通の手紙を残して姿を消した。逃亡、裏切り、それとも―!?その行方を案じながらも、鷹野は訓練の最終テストとなる初ミッションに挑むが…。
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