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524人の命乞い の商品レビュー

4.1

12件のお客様レビュー

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2024/08/04

青山氏の本が細部事実の立証や傍証に終始しているのに対して、何があったのかという点について正面からストーリーを組み立てていて面白い。これを読んでから青山氏の書籍を読んだ方が順番としては良さそう。 特に、標的弾が間違って当たってしまってから、撃墜するというところまでは、政府の意思決...

青山氏の本が細部事実の立証や傍証に終始しているのに対して、何があったのかという点について正面からストーリーを組み立てていて面白い。これを読んでから青山氏の書籍を読んだ方が順番としては良さそう。 特に、標的弾が間違って当たってしまってから、撃墜するというところまでは、政府の意思決定に関する傍受?の部分だけは理解不能だったが、それ以外は、米軍や地上から見た住民の証言、公開されているボイスレコーダーの記録や航跡からしても、ありうるストーリーかもしれないと思った。 一方、その後の現場における痕跡回収はわかるものの、目撃者の息の根を止めたというところは証言もなく、毒ガスに至っては何の証拠も無く、墜落までの分析と比べて甘く、首を傾げた。 その背景を戦前の軍の経験に求めているが、現場で実施するのは若い隊員。そんな違法な命令に屈してしまうのだろうか。 しかし、ここまで時が経ってしまったが、これ以上の情報が出てくることはあるのだろうか。伊豆沖に眠っている補助動力装置と、自衛隊・航空局の中に何か眠っているのか。事実は明らかになって欲しい。

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2023/09/16

こんなに読み進めるのがこわい本はなかった。 ここまで詳細を自ら調べ上げ、何があったのかを突き詰める執念は言葉にならない。 全て非常に細かい調査がされていたのに、自衛隊による毒ガスによる殺害と火炎放射器で焼き殺したという推察については詳細が述べられていなかったのが残念だった。 トロ...

こんなに読み進めるのがこわい本はなかった。 ここまで詳細を自ら調べ上げ、何があったのかを突き詰める執念は言葉にならない。 全て非常に細かい調査がされていたのに、自衛隊による毒ガスによる殺害と火炎放射器で焼き殺したという推察については詳細が述べられていなかったのが残念だった。 トロンについての記載は一歳なかった。 読むべき、多くの人に知られるべき事実の本です。

Posted byブクログ

2022/10/02

著者は、事故で家族を亡くした遺族の方。多くの論文や著作を読み、資料を集め、その調査結果と検証の到達点として、一つの仮説に到達。その全容を2015年に「日航機墜落事故 真実と真相」として論文化している。本書の発行は2017年、先の著書から事件の概要を一般向けにわかりやすくまとめたも...

著者は、事故で家族を亡くした遺族の方。多くの論文や著作を読み、資料を集め、その調査結果と検証の到達点として、一つの仮説に到達。その全容を2015年に「日航機墜落事故 真実と真相」として論文化している。本書の発行は2017年、先の著書から事件の概要を一般向けにわかりやすくまとめたもの。 航空機に関する専門家ではない著者、これだけの情報を集めて、まとめ上げたことがすごい。 しかし、確かに証言や事件のピースを繋げば、そのような仮説になるが、仮説には多くの推論が含まれていて、決定的とまでは言えないように感じる。先の著書には、そこを補うだけの根拠が示されているのかもしれないが。 結局、事件当時の中曽根首相は、アメリカ軍関係者の証言が明らかになった後、「真相は墓場まで持っていく」と語ったとも伝えられているらしい。本当に何かを墓場まで持っていったのか?40年近く経って、当時の首相や自衛隊、日本航空幹部が亡くなっても、この仮説を裏付ける決定的な証言や告白、証拠が出ないというのは事実である。

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2022/05/19

先日、飛行機に乗る機会があり乱気流で少し揺れ怖い思いをした。その時にそういえば有名な日航機123便の事件の原因などを知らないなと思い、読んでみた。 ホームズは「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」と言っているが、この事件の疑問点は全て...

先日、飛行機に乗る機会があり乱気流で少し揺れ怖い思いをした。その時にそういえば有名な日航機123便の事件の原因などを知らないなと思い、読んでみた。 ホームズは「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」と言っているが、この事件の疑問点は全て著者の語ることにより非常に残念だが説明がつく。 そこまで人にさせる権力というものの魔力。また私たちは島国である利点もあり、長いこと戦争をしていない(もちろんしたくない)そうした平和の中で自衛隊が単なる災害派遣時の人としてくらいしか認識できなくなってるいるが、彼らは歴とした軍隊であることを日航機の事件は示している。 (やはり辛かったのか翌年以降、航空自衛隊の自殺者が多かったらしい) 知床の事件もそうだが、不意に呆気なく家族や大事な人が死んでしまう。そんな中で専門家でもない筆者が執念で航空学を学び、この本を書き上げたことが本当にすごいと思う。 名著

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2021/05/27

日航機123便墜落で息子と娘を亡くした小田氏の魂の告発書である。 恐ろしい。読みながら何度も鳥肌が立つ。 青山透子さんの本を読んでいたから多少の免疫はあった。それでも身の毛のよだつ思いをしながらよんた。 小田氏の推論はきっと正しい。本書では全ての証拠を挙げて論証しているわけではな...

日航機123便墜落で息子と娘を亡くした小田氏の魂の告発書である。 恐ろしい。読みながら何度も鳥肌が立つ。 青山透子さんの本を読んでいたから多少の免疫はあった。それでも身の毛のよだつ思いをしながらよんた。 小田氏の推論はきっと正しい。本書では全ての証拠を挙げて論証しているわけではないが、緻密な調査と何度もの検証作業の末に組み立てられた推論は信憑生がある。 事実と証言をつなぐにはどのピースがあれば良いのか。小田氏はその作業を膨大に積み重ねてきたはずである。 その集大成として組み上げられたストーリーはこれがおそらく真実であろうと思わせる迫力があった。 わが息子と娘の無念を晴らしたい。二人の死を意味のあるものにしてみせる。その思いから来る小田氏の執念が本書を書かせたにちがいない。

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2020/08/23

1985年8月12日。尊い520もの命は何故に奪われたのか。驚愕のストーリー。垂直尾翼を失い、操縦が困難になった123便。自衛隊・総理は、524人の命乞いを無視して唯一助かる機会を奪った。それは横田基地への緊急着陸。さらに、自衛隊標的機の123便への衝突の不祥事を隠すために、12...

1985年8月12日。尊い520もの命は何故に奪われたのか。驚愕のストーリー。垂直尾翼を失い、操縦が困難になった123便。自衛隊・総理は、524人の命乞いを無視して唯一助かる機会を奪った。それは横田基地への緊急着陸。さらに、自衛隊標的機の123便への衝突の不祥事を隠すために、123便を情け容赦なくミサイルでの撃墜を命じた。総理が自衛隊幹部とテロ虐殺を共謀し殺害実行した123便墜落の驚愕・慟哭の真実がここに。 私が生まれる前の事故であり毎年テレビで特集される番組で知る程度でしたが、これは事故ではなく事件だったんだと衝撃でした。証拠は消されているので仮説ですが、いかに事故調の説明が杜撰で辻褄の合わない内容なのかと知り、上辺だけの謝罪や慰霊に騙されてきたのか知り、愕然としています。これだけの年数がたっても隠蔽されたままの事件で家族や大切な人を失った遺族たちはいかほどの気持ちだろう。胸が痛む。この本を取り上げないマスコミも同様に恥を知れと言いたい。

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2020/01/01

YouTubeのとある動画で”横田空域”という言葉を知り、吉田敏浩氏の著書をAmazonで検索するうちに、日航ジャンボ機事故関連の本が出てくるのを不思議に思い、レビューを開いて内に、これは読まねばならない、と思い高評価の本書を手に取ってみた。驚き、胸苦しさを感じながら、何度も閉じ...

YouTubeのとある動画で”横田空域”という言葉を知り、吉田敏浩氏の著書をAmazonで検索するうちに、日航ジャンボ機事故関連の本が出てくるのを不思議に思い、レビューを開いて内に、これは読まねばならない、と思い高評価の本書を手に取ってみた。驚き、胸苦しさを感じながら、何度も閉じたり開いたりして読み進めた。 本書が‬トンデモ本の類でないことは読め始めてわかるが(著者が収集・分析してきた多くの資料や証言がそれを裏付けている)、同時にここに書かれていることが嘘であって欲しいという気持ちも湧いた。 当時、高校生だった自分。夏休み明けの最初のホームルームで、担任の先生が犠牲になった客室乗務員の一人が卒業生だったことを涙まじりに語ったのを今でも鮮明に覚えている。 マスコミ報道から、自分も原因は “圧力隔壁破壊”とかいうもので、B社の修理ミスもあるけど、気づかなかった日航も最終検査で見逃した運輸省(当時)も悪いと思ってきた(にも関わらず、日航だけが加害者として振る舞い続けたことにも違和感を感じなかった)。 事故に遭った人は気の毒だな、飛行機事故は恐ろしいな、というだけで30数年過ごしてきたことのショック。国家権力と”組織”の論理の怖さ…。ぜひ多くの人に読んでいただきたい。

Posted byブクログ

2018/10/23

ちょっと、これが本当だったらどうすんのよ。障碍者の数の水増しなんて言ってる場合じゃないよ。なんでみんな呑気に過ごしてるのよっ。。。。。って具合に興奮しました。いったいいつになったら真相は解明されるのでしょうか。遺族の方なのにとても冷静で丹念で、早く安心して眠れる日を迎えさせてあげ...

ちょっと、これが本当だったらどうすんのよ。障碍者の数の水増しなんて言ってる場合じゃないよ。なんでみんな呑気に過ごしてるのよっ。。。。。って具合に興奮しました。いったいいつになったら真相は解明されるのでしょうか。遺族の方なのにとても冷静で丹念で、早く安心して眠れる日を迎えさせてあげたいです。

Posted byブクログ

2018/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネットの記事を見て、日航機墜落事故の陰謀論?を知り手にとった。事実をつなぎ合わせて考えてみても、明らかにされていない(しようとしていない)ことがあることも。すべて並べてみると、一般に事実として信じられていることが疑わしくて仕方ない。そりゃぁ誤射が原因だったら…墓場までもっていくんでしょうね。現状公開されているボイスレコーダーの音声もすべてなのかどうか、読み取りの精度も怪しい状況では、コックピットの会話や状況は憶測の域をでないが、最後まで乗客の命を守ろうとした乗務員の絶望感ははかりしれず胸がいたんだ。

Posted byブクログ

2018/06/14

同時期に刊行したJAL123便と一緒に読まないと、あまりにも陰謀過ぎて、ケネディ暗殺事件以上の事件になってしまう。

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