わざと忌み家を建てて棲む の商品レビュー
本屋さんで一目見た瞬間に魅かれました。タイトルだけでこんなに想像力を掻き立てられるのもそうそうありません。表紙を眺め、内容を妄想し続け半年。ようやく読み始めることができました。 よせばいいのに、この人の作品を読むのは決まって夜。それも音の出るものを一切止めて、静寂の中、本に向き...
本屋さんで一目見た瞬間に魅かれました。タイトルだけでこんなに想像力を掻き立てられるのもそうそうありません。表紙を眺め、内容を妄想し続け半年。ようやく読み始めることができました。 よせばいいのに、この人の作品を読むのは決まって夜。それも音の出るものを一切止めて、静寂の中、本に向き合う。そうすると、自分でも不思議なくらい本にのめり込んでしまい、もうこんな時間か、といったことがよくありました。もしかしたら、本に憑かれていたのかもしれません。 危険な好奇心は身を滅ぼしてしまいますが、三津田さんの場合は興味というよりはむしろ囚われている、といった方がしっくりきます。どう足掻いてもこの人の世界からは抜け出せない。読了後、そんなことをふと思ってしまいました。
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『どこの家にも…』の方が怖さはあったかな…。 結局ミステリーの謎解きを披露するならしっかりはっきり謎解きしてほしいと感じるラスト。 でも、段々住人が壊れていく様は読んでてゾクッとします。
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フィクションの体で書かれたホラー。「何か不審な電話がかかったりしたらすぐに本を閉じてください」みたいな注意書きがあります。読んだ人のところに怪異が現れると。感想を見てみると金縛りにあったという人が…ちなみにわたしはそういうの信じないのですが、読みながら食べてたお菓子が喉に張り付い...
フィクションの体で書かれたホラー。「何か不審な電話がかかったりしたらすぐに本を閉じてください」みたいな注意書きがあります。読んだ人のところに怪異が現れると。感想を見てみると金縛りにあったという人が…ちなみにわたしはそういうの信じないのですが、読みながら食べてたお菓子が喉に張り付いて息が詰まり(だらしないだけでは!)嘔吐して助かりました。びっくりしたなぁ、もう!
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この、現実にあるかのごとく煽る?ホラー、ミステリとして読むと不完全燃焼になるけど、ホラーとして読めばもやっとした気持ちで終わるのもなんとか。 いまいち4つの家がどんな感じで建っているのか想像が追い付かないから、ジオラマ誰か作ってほしい…
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図書館で借りた本。火事や殺人や自殺など、いわくつきの家を買い集め、それを合体して巨大な集合住宅にし金で雇った人間に住んでもらう。条件は日々の様子を日記に書く事。巨大住宅は、黒い家・白い家・赤い家・青い家があるが最初の黒い家は本気で怖かった。年少の男の子と母親が住むのだが、段々と…
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ホラーミステリーが得意な作者さんの作品ではありますが今回はわりとホラー寄り。一応推理というか推測もしてますが、いつも以上に有耶無耶な終わりかた。でも、ホラーはよくわからないものこそが最高に恐ろしいと思うのでそれでいいのだとおもう。 曰く付きの家を移転してくっつけた奇妙な建物の話。...
ホラーミステリーが得意な作者さんの作品ではありますが今回はわりとホラー寄り。一応推理というか推測もしてますが、いつも以上に有耶無耶な終わりかた。でも、ホラーはよくわからないものこそが最高に恐ろしいと思うのでそれでいいのだとおもう。 曰く付きの家を移転してくっつけた奇妙な建物の話。家 というのは本来一番安堵できる場所であるはずなのに、そこが怪異の巣となるとどうしようもなさが募るなあと思った。 一話目の黒の家からしてもう嫌な感じ満々なのですが、次の白の家の章に移ったときにわかる黒の家の真実にまた不気味さが増す。 白の家の怪異もいやなかんじで、それに続く赤の家の怪異は普通に物凄く怖い。 青の家がすこしばかり異色かなと思うけれど面白かった。やっぱりこの作者さんのホラーはすごく不気味で、正体が掴めなくて大好き。
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無理やり 幽霊屋敷をつくる 酔狂な金持ちの道楽なのですが そこへ 人を送り込むのが 本当に嫌らしい趣味です。 最初は 怪異が怖くて 読んでても 泣きそうになるのですが だんだん 腹が立ってきて! こんなに怖いんだから 金持ちが自分で住め と思うぐらい 怖かったです
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作家「三津田信三」が家にまつわる怪異に挑むシリーズ・・・別に挑んでるわけでもないか。 いくつもの人死にのあったいわくつきの家屋をそのまま移築し、あたかもキメラのように建つ「烏合邸」のお話。 自分はこの作家さんの特徴としてホラーとミステリの融合みたいなものがあると思ってまして。作品というかシリーズによってそれがホラーよりだったりミステリよりだったりあるにせよ。要するにホラーでありながら部分的にはきちんと解釈がなされてるのがとても好きなんですが、今回は結局よくわからない部分が多く終わってしまったのが残念。ここまでわからないと逆に怖さが弱まるような気すらします。登場人物が「怖い」と感じていてもいまいち伝わってきづらいというか。 それぞれの章というか家屋が色でわけられているんですが、「黒」以外はなんでその色なのかこれといってないようで。。。実は他者からは「黒こげた廃屋にみえる」という黒の真相はかなりグッときたのでそんな感じで他のも期待したんですけども。。。
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いわく付きの物件を寄せ集めて建てた家に、人を住まわせたらどうなるか…という実験?の話。 タイトルから想像して物好きが自分で住むのかと思ったら他人を犠牲にするのか! 住人の日記や報告書がめちゃくちゃ怖い。特に黒い部屋の母親が徐々におかしくなっていくのが…。住人たちは皆事情や思惑があるものの、こんな怪異にあっても家を出ていかないのが不思議。度胸ありすぎ。 しかし、残念なのはここからクライマックスというところで終わってしまうこと。被験者たちのその後や、彼らを集めた人物の目的、怪異の理由など、気になることが全て分からないまま。 元々実話系の体裁をとっているとはいえ、読者に情報提供を求めて結末を丸投げするのはちょっとひどい。続編があると信じて待ちます。
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「どこの家にも怖いものはいる」の続編というか、姉妹編というか。今回も魅力的ながら、とことん厭な空気が付きまといっぱなしのホラーです。夜中にひっそり一人で読むと、怖さは三倍四倍増し。電話とかインターホンが鳴ったら飛び上がりそうです。 いわくのある家を寄せ集めて合体させた「烏合邸」を...
「どこの家にも怖いものはいる」の続編というか、姉妹編というか。今回も魅力的ながら、とことん厭な空気が付きまといっぱなしのホラーです。夜中にひっそり一人で読むと、怖さは三倍四倍増し。電話とかインターホンが鳴ったら飛び上がりそうです。 いわくのある家を寄せ集めて合体させた「烏合邸」をめぐる恐怖の物語。黒い部屋、白い屋敷、赤い医院、青い邸宅。どれをとっても嫌! 外から見てみたい気はしますが(障りがないなら)。いくら報酬もらっても住みたくないなあこれは。 それぞれの部屋の住人達の主観の物語から作家による考察に移ると、それなりの合理的な「解釈」が語られ、ある程度の謎が解かれる面もあるのですが。だからといって恐怖が減るわけでもなく。むしろ「黒い部屋」の異様さは、あの真相を知った後のほうが怖いかも。そして作家に襲い掛かる数々の怪異。これ、まさか読者のほうには……来ませんよね? これって完全なフィクションですよね?(泣)
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