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Aではない君と の商品レビュー

4.2

244件のお客様レビュー

  1. 5つ

    100

  2. 4つ

    95

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

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2018/02/03

少年法10条2項・・保護者は、家庭裁判所の許可を受けて、付添人となることができる。 普段読んでいないような重い内容です。

Posted byブクログ

2017/10/28

薬丸岳の精神力がすごい。一体いくつの痛みや苦しみと向き合いながら、これら少年犯罪の作品を書き上げているのだろうか。 私の中でのポイントは下記三点。 ①「心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?」 一瞬、返答に詰まる問いだけれど、その答えは明らかで、殺された後に生活が続くか、にあ...

薬丸岳の精神力がすごい。一体いくつの痛みや苦しみと向き合いながら、これら少年犯罪の作品を書き上げているのだろうか。 私の中でのポイントは下記三点。 ①「心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?」 一瞬、返答に詰まる問いだけれど、その答えは明らかで、殺された後に生活が続くか、にある。 ②「物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」 そうであって欲しいという主人公の願望が意図せずに含まれ導かれた仮説と、最後に息子によって明らかにされる現実の落差。 ③被害者の父親が提示した、損害賠償請求を回避するための二つの条件。 最終章、ラストは本当に苦しい。

Posted byブクログ

2017/10/26

息子が殺人を犯し、ある日突然加害者少年Aの父親となった主人公が、生活のすべてを失うも、息子の罪に寄り添い、親子で十字架を背負って苦しみながら生きていく。いじめが引き起こした少年犯罪を題材にしているので、当然のことだが、初めから終わりまで暗く苦しく、進展も光もない。読後は辛く不快感...

息子が殺人を犯し、ある日突然加害者少年Aの父親となった主人公が、生活のすべてを失うも、息子の罪に寄り添い、親子で十字架を背負って苦しみながら生きていく。いじめが引き起こした少年犯罪を題材にしているので、当然のことだが、初めから終わりまで暗く苦しく、進展も光もない。読後は辛く不快感だけが残った。

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2017/10/26

どんでん返しも全くない殺人を犯した息子と親の話。 内容としては、とても重たいと思うのに、サクサク読めるし、難しい内容もあったけど、父親への説明で大体把握できました。 そして、リアルに起こりそうな話なうえ、ドラマ過ぎない内容なのに、飽きず読めて、文章が上手なのだろうな…って思いまし...

どんでん返しも全くない殺人を犯した息子と親の話。 内容としては、とても重たいと思うのに、サクサク読めるし、難しい内容もあったけど、父親への説明で大体把握できました。 そして、リアルに起こりそうな話なうえ、ドラマ過ぎない内容なのに、飽きず読めて、文章が上手なのだろうな…って思いました。 でも、やっぱり犯行の理由は…なんだか悲しかったな。

Posted byブクログ

2017/10/12

殺人を犯してしまった少年を持つ父親視点のお話。 なぜ彼は友達を殺してしまったのか。半分くらいまで動機が見えて来なかったが、焦らされているというよりは、その読みやすさから、徐々に気持ちを昂らせてくれたようで、遅いとは思わなかった。 動機に関して、主人公がたどりついた答えが、急に覆...

殺人を犯してしまった少年を持つ父親視点のお話。 なぜ彼は友達を殺してしまったのか。半分くらいまで動機が見えて来なかったが、焦らされているというよりは、その読みやすさから、徐々に気持ちを昂らせてくれたようで、遅いとは思わなかった。 動機に関して、主人公がたどりついた答えが、急に覆るところがある。 私も「そうだったのか」と思って納得してしまっていたので、衝撃だった。 しかし、だからこそリアルというか、人間なんだよな、と思えた。 あの時、気付けていたら。そう後悔するところもたくさんあるだろうけれど、そこまで考えられる人なんて少数だろう。 もっと一つ一つ、気にかけないといけない。大事に過ごさないといけない。 余談だけれど、主人公の彼女のまさかの行動に好感度急落。 彼女については、このために好感度を上げていたのかな、と思うほど。 こんなことをしても不思議ではないと思えるところが、女ってこわい。

Posted byブクログ

2017/10/10

テーマ、文体はすごく良かったが、息子の動機がちょっと弱かったような…。変なドラマチックさを期待したんだろうか。 でも終盤の展開も良かったし、全体的にきれいにまとまった良い小説でした。

Posted byブクログ

2017/10/06

心にズシリとのし掛かる重みのある内容でした。 心を殺された少年が、友達を殺めてしまい少年Aとなる。 苦しくて辞めてくれと泣き叫んでも、判決ごっこで判決を言い渡されるたびに殺される心。 「心と体とどっちを殺した方が悪いの?」 自分の息子が加害者になってしまった父親の葛藤。 ...

心にズシリとのし掛かる重みのある内容でした。 心を殺された少年が、友達を殺めてしまい少年Aとなる。 苦しくて辞めてくれと泣き叫んでも、判決ごっこで判決を言い渡されるたびに殺される心。 「心と体とどっちを殺した方が悪いの?」 自分の息子が加害者になってしまった父親の葛藤。 人はみな、いつ加害者になり被害者になるか紙一重のところで生きている。 子供が何を感じ、人を殺すまでに至ったのか。 親が思う気持ち。 子が親を思う気持ち。 殺人を犯してしてしまった息子と、正面から向き合い、何が正しいのか、どうしたら子供と心を通わせていけるのか模索していく父親の姿。 ぜひ、子供から大人まで幅広い世代に読んでもらいたい作品です。

Posted byブクログ

2017/10/05

どこの家庭にも起こりうる、ほんの少しのボタンのかけ違いで。心を殺すのと、身体を殺すのはどちらが悪いかという問いに、もし自分が聞かれたらなんと答えられるだろうと恐ろしくなった。綺麗事ではない、実際にこのような状況に置かれた時に出された父親の答えに、最も感動した。

Posted byブクログ

2017/09/29

これはすごい。ドラマ化か3時間クラスの映画化を今すぐ。ストーリーも心情も。そして何より、このタイトルが秀逸。素晴らしい。

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2017/09/25

親になり、少年犯罪への見方が変わった。 前は被害者ばかりに意識がいっていたが、加害者側に回ることもあるのだと、本書を読んで再確認。 子育てに正解はないと言う。 そして今子供に接している態度や環境、教育などが 正しいのか、間違っているのか、答えはすぐには出ない。 恐ろしい。考えて...

親になり、少年犯罪への見方が変わった。 前は被害者ばかりに意識がいっていたが、加害者側に回ることもあるのだと、本書を読んで再確認。 子育てに正解はないと言う。 そして今子供に接している態度や環境、教育などが 正しいのか、間違っているのか、答えはすぐには出ない。 恐ろしい。考えてみると本当に怖い。 傍観している立場から見れば、『もっとこうすれば良いのに』といとも簡単に答えは出るのに、 実際に子育てしてみて、何が正しいのか私は良く解っていない。難しい。 人の命を何故奪ってはいけないのか、これに理屈はいらない気がする。 どちらの立場になっても、淋しすぎるし辛すぎる。 あぁ、久々に心をえぐられた作品でした。

Posted byブクログ